トゥーラン主義運動とイスラーム政策日本の〝中央ユーラシア〟政策

日本の〝中央ユーラシア〟政策 トゥーラン主義運動とイスラーム政策 Japanese Eurasian Policy in the Inter-war Period

シナン・レヴェント 著
A5判 / 268ページ / 上製
定価:3,200円 + 税
ISBN978-4-7791-2621-5 C0022
奥付の初版発行年月:2019年10月 / 書店発売日:2019年10月11日
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内容紹介

忘れられた対外政策と知られざるトゥーラン主義運動!

日露戦争以後の戦前・戦中期の対外政策論は、
南進論と北進論に大きく整理されるが、
東西に向かうベクトルがあったことは忘れがちである。

西欧の白人主導の帝国主義の時代、
アジア系民族出自のハンガリーで形成された
トゥーラン主義
(民族的にはオスマン帝国のトルコ人、ソ連治下の中央アジアに
おけるタタール人などのテュルク系の人々、
ハンガリーのマジャール人、フィンランドのフィン人、
モンゴル人、満洲人、朝鮮人、そして日本人が含まれるとされた)
を受け入れた軍人の一部とアジア主義を掲げる知識人や活動家が
トルコやソ連邦内のイスラム系民族との交流を深め、
日本の影響力をユーラシア大陸全体に広げようと様々な運動を
展開した。
本書は、その知られざるトゥーラン主義運動の全貌と
イスラム政策のあり方を検証する労作である。

著者プロフィール

シナン・レヴェント(シナン レヴェント)

Sinan LEVENT.
1983年、トルコ共和国生まれ。
2014年、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科
博士課程修了。博士(学術)。専門 日本政治外交史。
現在、
アンカラ大学言語歴史地理学部助教授。
東洋大学アジア文化研究所客員研究員。
著書等に、
『戦前期・戦中期における日本の「ユーラシア政策」
 トゥーラン主義・「回教政策」・反ソ反共運動の視点から
 早稲田大学モノグラフ』(早稲田大学出版部、2014年)、
『オスマン帝国と日本  トルコ共和国首相府オスマン文書館
所蔵文書に基づく両国間関係(早稲田大学史料展示会2017年
ACRI research paper series;8)』
(共編、東洋大学アジア文化研究所、2018年)、
「日本におけるトゥーラン主義運動の系譜」
(所収『アジア主義は何を語るのか  記憶・権力・価値』、
松浦正孝 編著、ミネルヴァ書房、2013年)などがある。

目次

序 論

第一章 テュルク系ムスリムと日本との接触

1満洲におけるテュルク系ムスリム社会と日本
2テュルク系ムスリム世界における日露戦争認識の実態
3アブデュルレシト・イブラヒムの来日と東京モスク建設計画
4亜細亜義会の設立と機関誌『大東』

第二章 日本におけるトゥーラン主義運動の前段階

1シベリア干渉と大陸政策
2在極東テュルク系ムスリム共同体の誕生
3クルバンガリーとタガンの来日

第三章 日本へのトゥーラン民族運動の導入

1トゥーラン民族運動の国際的展開
2日本におけるトゥーラン主義運動
第四章 トゥーラン運動の再開とアジア主義的な展開
1大道社及び月刊誌『大道』
(1924年4月~1931年8月)
2今岡の帰国(1931年12月)
3日本トゥーラン協会の結成(1932年)
4アジア主義におけるトゥーラン主義の位置づけ
5トゥーラン主義によるテュルク世界と日本との接触
  ──ムハッレム・フェイズ・トガユの事例

第五章 トゥーラン主義運動と「回教政策」との接合

1満洲国建設以後の「回教政策」とテュルク系ムスリムの
                   諸運動家の来日
2東トルキスタン独立運動と日本の関与工作
3関東軍と対ムスリム工作
4駐蒙軍と対ムスリム工作
5「回教政策」における1938年の意義
6竹内好が見た大陸ムスリム
7善隣協会と回教圏研究所

第六章 「回教政策」と日独による世界新秩序構想

1杉山宣撫部隊と中央ユーラシア在住の
           ムスリムに対する将来構想
2今岡十一郎のトゥーラン・イスラーム国家論
3反露方針について
4日独両軍の反ソ諜報活動と白系ロシア人独立運動への協力
5枢軸国による新秩序論
6中央アジア横断鉄道論

結 論

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