アメリカ黒人 草の根の魂公民権の実践と知恵

公民権の実践と知恵 アメリカ黒人 草の根の魂 Brother Hollis:The Sankofa of a Movement Man

ホリス・ワトキンズ 著, C・リー・マッキニス 著, 樋口 映美 訳
A5判 / 420ページ / 上製
定価:4,800円 + 税
ISBN978-4-7791-2565-2 C0022
奥付の初版発行年月:2019年02月 / 書店発売日:2019年02月21日
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内容紹介

“ブラザー”・ホリスが語る
貧困、暴力、人種差別、投票権、文化の闘い!

本書は、アメリカ公民権闘争に関する研究で
見落とされがちだった地道な草の根の活動を、
ミシシッピ州の活動家ホリス・ワトキンズが語る
貴重な証言である。
そこには黒人たちの長い日常的な闘争、
多様な活動の歴史が語られ、読み手の注意を引く。

著書ホリス・ワトキンズは、
1960年代の若い黒人たちを主な構成員とする
学生非暴力調整委員会(SNCC)の複雑な内情、
白人学生ボランティアの導入をめぐる指針の変容などを、
他組織や社会とのかかわりをもたせながら赤裸々に語る。
さらに「公民権運動」という言葉は
メディアの作った言葉として1960年代に限定して
使いつつ、それよりも長期にわたる諸々の活動の実態を、
公民権の新たな指導者育成組織サザーン・エコー創設と
その今に至る活動なども射程に入れて、
人が人として生きる生活感覚から深く詳らかに語る。

21世紀の今も
ミシシッピ州で公民権の活動を続けるホリス・ワトキンズは、
実践経験から知恵を練り上げる。
その語りは、現代社会の差別や分断の諸問題を
「自分で考えて新しい扉を開いてほしい」
という、若者への強いメッセージである。

著者プロフィール

ホリス・ワトキンズ(ホリス ワトキンズ)

Hollis Watkins.
公民権活動家。
1941年7月、ミシシッピ州の小作農民の末子として生まれる。
1959年、17歳でNAACP(全国黒人向上協会)の
地元青年部の会合に参加し、
1961年に長距離バス差別撤廃運動や
公民権活動家ボブ・モーゼズに触発されて
学生非暴力調整委員会(SNCC)のメンバーとなる。
逮捕や投獄を経験しながらミシシッピ州での公民権をめぐる
草の根的な活動を続け、
地元でのヘッド・スタートやCCRなどでの活動を経て、
1989年に指導者育成機関としてサザーン・エコーを共同で
州都ジャクソンに創設して現在に至る。

C・リー・マッキニス(シー リー マッキニス)

C. Liegh McInnis.
ジャクソン州立大学講師。
公民権や人権を謳う詩作とその力強い朗読でも知られる。
Black Magnolias Literary Journal の発行人兼編集者を務め、
短編小説集 Scripts: Sketches and Tales of Urban Mississippi
や文学批評 The Lyrics of Prince:
A Literary Look at a Creative, Musical Poet, Philosopher,
and Storyteller など著作多数。
詳細は、www.psychedelicliterature.com 参照。

樋口 映美(ヒグチ ハユミ)

ひぐち はゆみ。
専修大学教授、アメリカ社会史・人種関係史。
著訳書に
『アメリカ黒人と北部産業 戦間期における人種意識の形成』
(樋口映美 著、彩流社、1997年)、
『アメリカ黒人姉妹の一世紀 家族・差別・時代を語る』
(セラ・ルイーズ・デレイニィ、エイミー・ヒル・ハース、
アニー・エリザベス・デレイニィ 著、樋口映美 訳、
彩流社、2000年)、
『奴隷制の記憶 サマセットへの里帰り』
(ドロシー・スプルール・レッドフォード 著、
樋口映美 訳、彩流社、2002年)、
『歴史のなかの「アメリカ」  国民化をめぐる語りと創造』
(樋口映美・中條献 編、彩流社、2006年)、
『貧困と怒りのアメリカ南部 公民権運動への25年』
(アン・ムーディ 著、樋口映美 訳、彩流社、2008年)、
『流動する〈黒人〉コミュニティ アメリカ史を問う』
(樋口映美 編、彩流社、2012年)、
『アメリカ黒人町ハーモニーの物語
 知られざる公民権の闘い』
(ウィンソン・ハドゥソン、コンスタンス・カリー 著、
樋口映美 訳、彩流社、2012年)、
『〈近代規範〉の社会史 都市・身体・国家』
(樋口映美・貴堂嘉之・日暮美奈子 編、彩流社、2013年)、
『アメリカ公民権の炎
 ミシシッピ州で闘ったアロン・ヘンリィ』
(アロン・ヘンリィ、コンスタンス・カリー 著、
樋口映美 訳、彩流社、2014年)、
『アメリカの奴隷制を生きる フレデリック・ダグラス自伝』
(フレデリック・ダグラス 著、樋口映美 監修、
専修大学文学部歴史学科 南北アメリカ史研究会 訳、
彩流社、2016年)、
『引き裂かれた家族を求めて アメリカ黒人と奴隷制』
(ヘザー・アンドレア・ウィリアムズ 著、
樋口映美 訳、彩流社、2016年)などがある。

目次

まえがき………… チャーリー・コッブ

第1章 はじまり――主権・解放意識の種を蒔く

第2章 マッコーム――年配者たちに勝る若者たちの運動

第3章 ハティスバーグ――地元の人びとが手綱をとる

第4章 批判的思考を武器として

第5章 知られざる英雄たち
――語り伝えて記憶に残すことの意義

第6章 グリーンウッド――地獄の郡庁

第7章 ホームズ郡――改革に立ち上がる農民たち

第8章 解放運動(フリーダム・ムーヴメント)の多面性
――自由の夏(フリーダム・サマー)と自由学校
(フリーダム・スクール)と自由民主党
(フリーダム・デモクラティック・パーティ)

第9章 変化する戦術

第10章 真実を探求する――我が信仰と我が政治

第11章 サザーン・エコー――指導者の育成

謝 辞

関連年表

訳者あとがき

索 引

関連書

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