近代アメリカの知的独立と〈知のコミュニティ〉の形成繋がりの詩学

繋がりの詩学 近代アメリカの知的独立と〈知のコミュニティ〉の形成 The Poetics of Association ; The Formation of Intellectual Communities in Modern America

倉橋 洋子 編著, 髙尾 直知 編著, 竹野 富美子 編著, 城戸 光世 編著
A5判 / 361ページ / 上製
定価:4,200円 + 税
ISBN978-4-7791-2557-7 C0098
奥付の初版発行年月:2019年02月 / 書店発売日:2019年02月14日
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内容紹介

18世紀~19世紀末のアメリカで
〈知的コミュニティ〉がどのように立ち上がり、
「国家形成」に影響を与えたのか、
人々の繋がりからアメリカの知的独立への道をたどる。

独立戦争を経て、民主的な国家建設をめざしていた
18~19世紀のアメリカ。
文学・哲学・科学・博物学等、各分野の知識人たちは、
建国の精神を反映し、改革・発展の使命感と
ヨーロッパからの精神的自立・独立を志向し、
さまざまな〈知のコミュニティ〉を形成した。
近年、「グローバル化」と対置する形で「コミュニティ」の概念が
注目されている。
本書は、18世紀アメリカのアイデンティティ確立に貢献した
人々の繋がりを浮き彫りにし、その「コミュニティ概念」形成を
先駆けた18~19世紀のアメリカを新たに見直す論集である。

版元から一言

◉書評……週刊読書人/稲垣伸一氏(2019年4月12日)

著者プロフィール

倉橋 洋子(クラハシ ヨウコ)

Yoko KURAHASHI.
東海学園大学教授。
論文等に
「ホーソーンのアメリカ独立革命観」
(『人と言葉と表現  英米文学を読み解く』所収、
東海英米文学会編、学術図書出版社、2016年)、
「キューバにおける捕囚と抵抗
――メアリー・ピーボディ・マンの『フアニータ』」
(『越境する女―19世紀アメリカ女性作家たちの挑戦』
所収、倉橋洋子・城戸光世・辻祥子 編、開文社、2014年)
他多数。

髙尾 直知(タカオ ナオチカ)

Naochika TAKAO.
中央大学教授。
論文等に
「ホーソーンとキューバ――「ラパチーニの娘」、
『キューバ・ジャーナル』、『フアニタ』」
(『モンロー・ドクトリンの半球分割
 トランスナショナル時代の地政学』所収、
下河辺 美知子 編著、彩流社、2016年)、
「「新しい霊がぼくにはいって住みついた」
――オルコット『ムーズ』とイタリア」」
(『環大西洋の想像力  
越境するアメリカン・ルネサンス文学』所収、
竹内勝徳・高橋勤 編著、彩流社、2013年)他多数。

竹野 富美子(タケノ フミコ)

Fumiko TAKENO.
東海学園大学准教授。
論文等に
「利用可能な過去――ナサニエル・ホーソンの
『七破風の屋敷』に見る時計と写真」
(『物語のゆらめき
  アメリカン・ナラティヴの意識史』所収、
巽孝之・渡部桃子編著、南雲堂、1998年)他多数。

城戸 光世(キド ミツヨ)

Mitsuyo KIDO.
広島大学准教授。
論文等に
「電気と磁気の身体論
――十九世紀アメリカ電磁気文化と
マーガレット・フラーのフェミニズム戦略」
(『身体と情動
  アフェクトで読むアメリカン・ルネサンス』所収、
竹内勝徳・高橋勤 編、彩流社、2016年)他多数。

目次

第Ⅰ部 共和国と知のコミュニティ

◉マンハッタンの「魔女狩り」
  ──ニューヨーク奴隷叛乱陰謀事件における
    情報解釈共同体的誤謬
………【白川恵子/同志社大学教授】

◉アメリカ哲学協会とアメリカン・アイデンティティの誕生
  ──金星とマンモスを追いかけて
………【竹腰佳誉子/富山大学准教授】

◉ニューヨークの知的サークル「フレンドリー・クラブ」と
 初期アメリカ文学の形成
  ──チャールズ・ブロックデン・ブラウンの
    『オーモンド』を中心に
………【辻祥子/松山大学教授】

第Ⅱ部 ニューイングランド的コミュニティ

◉エマソンの「透明な」自然と環大西洋思想の環流
………【成田雅彦/専修大学教授】

◉『マサチューセッツの報告書』と
  ソローの「マサチューセッツの博物誌」
………【竹野富美子】

◉ホーソーンと『懐かしの故国』のピアスへの献辞
  ──サタデー・クラブを中心に
………【倉橋洋子】

◉知の伝道師ヘンリー・ワズワース・ロングフェロー
………【稲冨百合子/岡山大学非常勤講師】

第Ⅲ部 女性と知のコミュニティ

◉想像の世界文学共同体
  ──マーガレット・フラーの『ゲーテとの対話』翻訳
………【古屋耕平/神奈川大学准教授】

◉会話というコミュニティ
  ──〈愛〉の実現の場としてのマーガレット・フラーの〈会話〉
………【髙尾直知】

女たちのユートピア
──ブルック・ファームにおける理想と現実
………【城戸光世】

第Ⅳ部 メルヴィル的コミュニティ

◉メルヴィルとシェイクスピア、あるいは幻の文学共同体
  ──「ホーソーンと彼の苔」のころ
………【橋本安央/関西学院大学教授】

◉メルヴィルと「ヤング・アメリカ」
………【林姿穂/三重県立看護大学准教授】

◉劇場文化の政治学
  ──「二つの教会堂」を通して読み解く『信用詐欺師』
………【竹内勝徳/鹿児島大学教授】

第Ⅴ部 拡がりゆくコミュニティ

◉重なる断片、生まれるコミュニティ
  ──ルイーザ・メイ・オルコットの模倣とその作品の行方
………【本岡亜沙子/広島経済大学准教授】

◉ローウェル、フィールズ、ハウエルズの編集方針
  ──『アトランティック・マンスリー』に見る
    知的コミュニティの形成
………【中村善雄/ノートルダム清心女子大学准教授】

◉世紀末イギリス社会主義者たちの〈アメリカン・ルネサンス〉
………【貞廣真紀/明治学院大学准教授】

関連書

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