セレナード 横光利一 モダニズム幻想集

セレナード 横光利一 モダニズム幻想集

横光 利一 著, 長山 靖生 編
A5判 / 328ページ / 上製
価格:2,400円 + 税
ISBN978-4-7791-2532-4 C0093
奥付の初版発行年月:2018年10月 / 書店発売日:2018年10月25日
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内容紹介

新しさ、純粋知性、真心、清廉、気高……。

多くの理想を抱えて、
ひと一倍勤勉な作家であり知識人であった
横光利一の今読んでも眩しいぐらいの傑作が、
現代仮名遣いによって甦る!

横光の名前は新感覚派というレッテルと共に
語られることが多い。
新感覚派はモダニズム時代に勃興した、
近代日本では珍しく世界的な同時代性を有する
清冽な文学運動だったが、
それだけに日本の文壇、文学史では異端の刻印という
側面もあった。
モダニズム文学は当時の文壇文学の重鎮たちからは
若者による奇を衒った一時的流行と見られがちだった一方、
プロレタリア文学派からはブルジョワ的であると非難された。
横光利一はそうした両面の無理解を
真正面から受けて立ち、真に新しい文学の王道を拓くべく、
実作と文学理論の双方で苦闘していたのである。

著者プロフィール

横光 利一(ヨコミツ リイチ)

よこみつ・りいち
1898〜1947年、小説家。
福島県生まれ。早稲田大学中退。
菊池寛を知り、『文芸春秋』創刊に際し同人となり、
『日輪』『蠅』を発表、新進作家として知られ、
のちに川端康成らと『文芸時代』を創刊。
伝統的私小説とプロレタリア文学に対抗し、
新しい感覚的表現を主張、
〈新感覚派〉の代表的作家として活躍。
昭和22年(1947)歿、49才。
代表作に「日輪」「上海」「機械」「旅愁」など。

長山 靖生(ナガヤマ ヤスオ)

ながやま・やすお
評論家。1962年、茨城県生まれ。
鶴見大学歯学部卒業。歯学博士。
文芸評論から思想史、若者論、家族論など幅広く執筆。
1996年、『偽史冒険世界』(筑摩書房)で大衆文学研究賞、
2010年、『日本SF精神史』(河出書房新社)で
日本SF大賞、星雲賞を受賞。
ほかの著書に『鴎外のオカルト漱石の科学』(新潮社)、
『「吾輩は猫である」の謎』(文春新書)、
『日露戦争』(新潮新書)、『千里眼事件』(平凡社新書)、
『奇異譚とユートピア』(中央公論新社)など多数。
『羽ばたき 堀辰雄初期ファンタジー傑作集』、
『詩人小説精華集』、
『丘の上 豊島与志雄 メランコリー幻想集』、
『奇妙な小話 佐藤春夫 ノンシャラン幻想集』
(全て、彩流社)の編集にも携わる。

目次

収録作品


月夜

草の中

幸福の散布

頭ならびに腹

セレナード

表現派の役者

街の底



鼻を賭けた夫婦

美しい家

火の点いた煙草

盲腸

七階の運動

機械

薔薇

榛名


解説 モダニストの軽やかな孤独  長山靖生

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