フォークナー文学の水脈(仮)

フォークナー文学の水脈(仮)

花岡 秀 監修, 藤平 育子 編著, 中 良子 編著
四六判 / 384ページ / 上製
定価:3,800円 + 税
ISBN978-4-7791-2526-3 C0098
奥付の初版発行年月:2018年09月 / 書店発売日:2018年09月06日
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内容紹介

アメリカ南部を超えて
世界に飛翔する
フォークナー文学!

現実に勝るとも劣らぬ重さを具え、
得体の知れぬ世界を読者に突き付け、
しかも、そこに足を踏み入れた者を捉えて離さない
不思議な力を秘めているフォークナー文学を光源として、
世界の文学を読み解く。

これからのフォークナー研究の地平を拓く論集!

著者プロフィール

花岡 秀(ハナオカ シゲル)

はなおか しげる
専門、アメリカ文学。
関西学院大学名誉教授、博士(文学)。
著書等に
『ウィリアム・フォークナー短篇集
――空間構造をめぐって』(単著、山口書店、1994年)、
『酔いどれアメリカ文学― アルコール文学文化論』
(共著、英宝社、1999年)、
『神話のスパイラル――アメリカ文学と銃』
(編著、英宝社、2007年)、
『アメリカン・ロード――光と陰のネットワーク』
(編著、英宝社、2013年)、
『抵抗する言葉――暴力と文学的想像力』
(共著、南雲堂、2014年)他。

藤平 育子(フジヒラ イクコ)

ふじひら いくこ
専門、アメリカ文学。
東京学芸大学、中央大学教授などを歴任。
主著に、
『カーニヴァル色のパッチワーク・キルト
――トニ・モリスンの文学』
(学芸書林、1996年、アメリカ学会清水博賞受賞)、
『フォークナーのアメリカ幻想
――『アブサロム、アブサロム!』の真実』
(研究社、2008年)など。
翻訳書に、
フォークナー『アブサロム、アブサロム!』
(岩波文庫、上巻:2011年、下巻:2012年)など。

中 良子(ナカ リョウコ)

なか りょうこ
専門、アメリカ文学。
京都産業大学文化学部教授。
著書等に、
「幸福の瞬間――ユードラ・ウェルティの『デルタの結婚式』
とヴァージニア・ウルフ『灯台へ』を読む」
『アメリカ文学における幸福の追求とその行方』
(金星堂、2018年)、
『災害の物語学』(編著、世界思想社、2014年)、
「公民権運動ナラティヴにおける銃」
『神話のスパイラル――アメリカ文学と銃』
(英宝社、2007年)他。

目次

序章   「水脈」を辿り、「水質」を尋ねて
                 (花岡 秀)

第一部 南部の大地を貫いて

第一章  メルヴィルからフォークナーへ
――「熊」のオールド・ベンに
『白鯨』のエイハブの姿を見る(千葉淳平)

第二章  優しさはなぜ拒否されなければならないのか
――『ハックルベリー・フィンの冒険』の
逃亡の理由探しとしての『八月の光』(上西哲雄)

第三章  豊饒なる現実
――トゥーマー、フォークナー、肉体の南部史(新田啓子)

第四章  ウェルティ、ウルフ、フォークナー
――『黄金の林檎』における土地の感覚(中 良子)

第五章  フォークナーとシルコウの文学的共振の
ダイナミズム――『土にまみれた旗』と『儀式』の
戦争帰還兵のモチーフを超えて(田中久男)

第二部 南部からアメリカ表象に向かって
                     
第六章  ネイティブ・アメリカン表象における
アクチュアルとアポクリファル
――ヘミングウェイとフォークナー(松岡信哉)

第七章  アメリカ南部の〈国境〉のゆらぎ
――『サンクチュアリ』とコーマック・マッカーシーの
『老人の住む国にあらず』(大地真介)

第八章  石炭とダイアモンド
――「リッツくらい大きなダイアモンド」論(坂根隆広)

第九章  性の目覚めと抒情
――コールドウェルの短編にみる女性像(舌津智之)

第十章  ステレオタイプを踏み抜いて
――ノワール小説としての『アメリカの息子』(諏訪部浩一)

第三部 南部を超えて流れゆく

第十一章 混血の使途
――『八月の光』と『墓碑銘』(後藤和彦)

第十二章 「もし、あたしに魂があるとしたら」
――アルベール・カミュの『尼僧への鎮魂歌』(藤平育子)

第十三章 思考の水脈
――抽象と抽象表現とフォークナー(千石英世)

終章  フォークナー的水脈とはなにか(平石貴樹)

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