進化・人種・ジェンダーエマソンと社会改革運動

エマソンと社会改革運動 進化・人種・ジェンダー Emerson and Social Reform Movements : Evolution, Race, and Gender

西尾 ななえ 著
四六判 / 233ページ / 上製
定価:2,500円 + 税
ISBN978-4-7791-2516-4 C0022
奥付の初版発行年月:2018年10月 / 書店発売日:2018年10月11日
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内容紹介

人間精神の自由と平等を標榜し、
19世紀アメリカ・ルネッサンス期を代表する思想家、
ラルフ・ウォルドー・エマソン(1803-82)。

「自己信頼」を信条に個人主義を貫くエマソンは、
アメリカ社会発展のシンボルとされ、
社会改革者としての側面は見過ごされてきた。
「自己信頼」にもとづく個人主義と、社会に対する責務で
葛藤するエマソンは、自然科学、とくに進化論をとおして、
自身の改革思想を形成していく。

本書では、主に進化、人種、ジェンダーの視座から、
エマソンの社会改革思想を包括的に検証し、
さらに、奴隷制廃止運動と女性解放運動といった、
当時の社会改革運動とエマソンの関わりを詳述、
社会改革者としてのエマソンを再評価する。

また、エマソンの家庭、
マーガレット・フラーやヘンリー・D・ソローとの交友関係にも
焦点をあて、思想の実践も考察する。

著者プロフィール

西尾 ななえ(ニシオ ナナエ)

Nanae Nishio.
にしお・ななえ
津田塾大学学芸学部英文学科助教を経て、
現在、神奈川大学非常勤講師。
【著書】
『アメリカ文学にみる女性改革者たち』
(共著、彩流社、2010年)、
【論文】
“Emerson and Social Reform through the Eyes of
His Wife Lidian”
(『 津田塾大学言語文化研究所報』第29号、2014年)他。

目次

目次内容

序章

第1章 自然科学と進化にみる思想の原点
1 自己信頼と社会改革観
2 自然科学への関心――「対応の思想」と信仰の確立
3 進化思想と楽観主義――神意の象徴としての上昇螺旋運動 

第2章 エマソンと奴隷制
1 社会への責務と正義感――個人と社会の狭間で
2 奴隷制問題と人種観を巡って
3 奴隷制廃止運動への参加

第3章 エマソンと女性の権利
1 女性解放運動への関わり――理想の女性像との葛藤
2 「女性について」(1855)にみる女性観
3 思想の変化――1869年の講演から

第4章 家庭におけるエマソンと思想の実践
1 夫婦の関係と結婚観
2 愛と友情――フラーやソローとの交友関係を中心に
3 妻リディアンと「真の女性らしさ」

終章

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