植民地・朝鮮における雑誌『国民文学』(仮)

植民地・朝鮮における雑誌『国民文学』(仮)

渡邊 澄子 著, 崔 真碩 解説
四六判 / 216ページ / 上製
定価:2,400円 + 税
ISBN978-4-7791-2514-0 C0095
奥付の初版発行年月:2018年08月 / 書店発売日:2018年08月02日
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内容紹介

かつて、日本が侵略し植民地にした
大韓帝国(現北朝鮮・韓国)を舞台に、
大日本帝国の戦争に協力する親日文学者たちによる雑誌があった。

1910年に併合した韓国のソウルを拠点にしたこの雑誌の
執筆者は、韓国(朝鮮)人文学者についで、
日本人は作家・詩人、京城(ソウル)帝国大学の教育者、
朝鮮総督府関係者およびメディア関係者など230名余り。

これまでほとんど光を当てられることのなかった、
知識人たちの精神的・思想的侵略の実態をていねいに
読み解き、ほりおこす。
戦後、何事もなかったかのように置き去りにされたままの
戦争責任を問う。
東アジアの平和が問われる今こそ、負の歴史を学ぼう。


『国民文学』に登場する日本人(一部)

田中英光、佐藤清、則武三雄、秋田雨雀、新井雲平、
安東益雄、飯田彬、大島修、小尾十三、菊池寬、
木山捷平、久保田進男、椎木美代子、汐入雄作、島田邦雄、
城山豹、竹内てるよ、田中初夫、寺本喜一、中野鈴子、
西亀元貞、南川博、宮崎清太郞、三好富子、湯浅克衛、
横光利一、吉尾なつ子、吉川江子、長田幹彦、宇野千代、
佐藤清、杉本長夫、近藤時司、寺本喜一、黒田省三、
青木修三、楠田敏郞、寺田瑛、萩原浅男、津田剛、
授松月秀雄…。
時枝誠記を始めとした京城帝国大学教授陣、助教授、講師、
さらに図書館長、京城医学専門学校、延禧専門学校、
京城第一高女国民学校などの校長など。

文学者以外に教育者が多いのは、
韓国(朝鮮)人の日本(人)同化教導の任務を負っていたことを
顕示する。

著者プロフィール

渡邊 澄子(ワタナベ スミコ)

わたなべ・すみこ
1930年、生まれ。
大東文化大学名誉教授。文芸評論家。
専門は夏目漱石、および野上弥生子など日本の近代女性文学。
主著
『気骨の作家 松田解子 百年の軌跡』(秋田魁新報社、2014)、
『男漱石を女が読む』(世界思想社、2013)、
『野上彌生子 人と文学』(勉誠出版、2007)、
『林京子―人と文学』(勉誠出版、2009)、
『明治の名著』(小田切 秀雄との共編、自由国民社、2009)、
『與謝野晶子』(新典社、1998)ほか多数。

崔 真碩(チェ ジンソク)

ちぇじんそく
1973年、生まれ。
広島大学教員。専門は朝鮮文学。
著書等に『朝鮮人はあなたに呼びかけている』(彩流社)、
『李箱 作品集成』(翻訳、作品社)、
『サラム ひと 夜光社 民衆詩叢書 (1)』
(崔真碩 著、行友太郎 解説、夜光社)ほか。

目次

第1章 「皇道精神の昂揚」を掲げた朝鮮文壇

第2章 田中英光を中心に

第3章 田中英光を中心に日本人文学者の躍進ぶり

第4章 戦時下植民地における日本語雑誌

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