女性参政権から平等憲法修正条項へアメリカのフェミニズム運動史

アメリカのフェミニズム運動史 女性参政権から平等憲法修正条項へ

栗原 涼子 著
四六判 / 264ページ / 上製
定価:2,800円 + 税
ISBN978-4-7791-2471-6 C0036
奥付の初版発行年月:2018年04月 / 書店発売日:2018年04月04日
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内容紹介

アメリカの憲法では、
いまだに、男女平等が明記されていない、
って知っていますか?

1920年に女性参政権を獲得した後、
アメリカの「フェミニズム運動」は、
どのように展開されたのか──

全米女性参政権協会(NAWSA)、
全国女性党(NWP)、
全国女性有権者同盟(NLWV)の組織の膨大な一次資料をもとに、
1910年代の女性参政権運動、
1920年代半ばにかけてのNWP内における
平等憲法修正条項(ERA)を作成するまでの過程と
NLWVの母性保護を基軸とした社会福祉法制定過程に焦点を当てる。


さらに、「第一波フェミニズム」の思想と実践の成果は、
「第二波フェミニズム」にどのように継承されたのか、
ニューヨークのラディカル・フェミニズムの組織をとおして考察する。

版元から一言

◉書評……図書新聞/佐藤千登勢氏(2018年9月8日)

著者プロフィール

栗原 涼子(クリハラ リョウコ)

くりはら・りょうこ
東海大学文学部アメリカ文明学科教授。
【著書】
『アメリカの女性参政権運動史』(武蔵野書房、1993年)、
『The Japanese woman suffrage movement in comparison
with the American movement(日米女性参政権運動史)』
(信山社、2001年)、
『アメリカの第一波フェミニズム運動史』ドメス出版、2009年)
ほか。

目次

序章
 1 研究史
  (1)女性参政権運動研究史
  (2)全米女性参政権協会(NAWSA)と全国女性党(NWP)に関する研究
  (3)1920年代のフェミニズム研究
  (4)第二波フェミニズム運動に関する研究動向──多文化主義からのまなざし
 2 本書の構成・概要と意義


第1章 女性参政権運動
   ──全国女性党(NWP)の全米女性参政権協会(NAWSA)からの分離 1913─1916年
 はじめに
 1 1913年のワシントン・パレードの歴史的意義──人種をめぐるポリティクス
 2 議会同盟(CU)のNAWSAからの独立──州権論をめぐる確執
 3 CUのNAWSAからの決別──NWP設立を中心に
  (1)CUとNAWSAとの対立
  (2)CUの戦術──連邦レベルの女性参政権へ
  (3)NWP結成
  (4)NAWSAの戦略──第一次世界大戦参戦に向けて
 4 海外膨張政策と帝国をめぐる論争
 おわりに


第2章 第一次世界大戦期から女性参政権成立までの運動
   ──1917─1919年
 はじめに
 1 第一次世界大戦参戦と女性参政権運動
  (1)全米女性参政権協会(NAWSA)内部における戦争協力の論理形成過程
  (2)NAWSAの1917年大会決議
  (3)全国女性党(NWP)の反戦平和策と闘争の急進化
 2 連邦議会における女性参政権に関する論議
  (1)1918年の連邦議会公聴会
  (2)1918年の連邦議会での論議
 3 NAWSA、全国女性有権者同盟(NLWV)、NWPの戦術
   ──執行委員会・大会決議から 1918─1919年
  (1)NAWSAの活動 1918年
  (2)NAWSA大会──参加の論理形成 1919年
  (3)NLWV全国委員会 1919年
  (4)NWPP執行委員会 1918─1919年
 おわりに


第3章 女性参政権成立とフェミニズム運動
   ──平等憲法修正条項(ERA)成立過程を中心に 1920─1923年
 はじめに
 1 全米女性参政権協会(NAWSA)ならびに全国女性有権者同盟(NLWV)の戦術
   ──執行委員会・大会決議から 1920─1923年
  (1)NAWSA・NLWV大会 1920年
  (2)NLWV──母性保護への尽力 1921年
 2 全国女性党(NWP)の再出発 1920─1923年
  (1)NWP執行委員会ならびに評議会
   ──女性参政権獲得後の組織の方針をめぐって 1920─1921年
  (2)NWP大会ならびに執行委員会 1921年
  (3)NWPの政策──ERA成立過程における母性保護をめぐる葛藤 1921─1922年
  (4)ERA成立までの過程 1922─1923年
 おわりに


第4章 1920年代のアメリカのフェミニズム運動
   ──平等憲法修正条項(ERA)、社会福祉法制をめぐる論争を中心に 1919─1925年  はじめに
 1 ケーブル法をめぐる論争
  (1)ケーブル法成立の経緯
  (2)ケーブル法成立と移民の「アメリカ化」
 2 シェパード・タウナー法をめぐる論争
  (1)全国女性有権者同盟(NLWV)とシェパード・タウナー法案 1920─1921年
  (2)シェパード・タウナー法と移民政策
  (3)保守派による母性主義フェミニズム批判
 3 ERAをめぐる論争
  (1)保護か平等かをめぐる論争再考
  (2)全国女性党(NWP)とERA 1923年
  (3)NLWVのERA批判 1921─1925年
 おわりに


第5章 ニューヨークの女性解放運動とラディカル・フェミニズムの理論形成
   ──1963─1972年
 はじめに
 1 女性解放運動の原点としてのニューヨーク・ラディカル・ウイメン
  (1)ラディカル・フェミニズムの起源
  (2)ニューヨーク・ラディカル・ウイメンの結成
  (3)ニューヨーク・ラディカル・ウイメンとヴェトナム反戦運動
  (4)フロリダペーパーとミス・アメリカ・コンテスト反対
  (5)プロウーマンラインの誕生とニューレフトからの決別
 2 レッドストッキングズとフェミニズム理論構築
  (1)レッドストッキングズ設立と中絶に関する公聴会
  (2)レッドストッキングズ宣言とフェミニズム理論構築
 3 ザ・フェミニスツ
  (1)ザ・フェミニスツの結成
  (2)ザ・フェミニスツの理論
  (3)ザ・フェミニスツの分裂と終焉
 4 ニューヨーク・ラディカル・フェミニスツ
 5 ラディカル・フェミニズムの越境
   ──家事労働有償化論争とレズビアン・フェミニズムに見る国境、人種の越境
  (1)家事労働有償化論争をめぐる越境
  (2)セクシュアリティをめぐる越境
   ──シスターフッドから「女性と同一視する女性」へ
 おわりに


最後に──女性平和運動への視座

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