合衆国における労働の文化表象アメリカン・レイバー

アメリカン・レイバー 合衆国における労働の文化表象 American Labor

日比野 啓 編著, 下河辺 美知子 編著
四六判 / 323ページ / 上製
定価:2,500円 + 税
ISBN978-4-7791-2398-6 C0098
奥付の初版発行年月:2017年10月 / 書店発売日:2017年10月17日
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内容紹介

ポストモダン社会において「労働」は消滅したか?

気鋭の論考11 篇が解き明かす、労働の新たな表象群……

古典的な労働でも「アイデンティティの労働」でもない
労働のかたちを、19世紀以降のアメリカ文化の諸表象に
見出すことで、「労働」と「労働者」=人間を
私たちの社会が紡ぎ出す物語の中心に再び据えようとする試み。

「労働」と「労働者」の存在は、
人間社会を考えるうえで中心となってきたし、
今後も中心でありつづけるということを、
本書を通して再認識してほしい。

著者プロフィール

日比野 啓(ヒビノ ケイ)

ひびの・けい
アメリカ演劇。成蹊大学文学部教授。
「アメリカ合衆国のレヴュー」(『ステージ・ショウの時代』
[2015年、森話社]所収)、
「松竹新喜劇とはどんな演劇だったのか」
(『商業演劇の光芒』[2014年、森話社]所収)、
「『解つてたまるか!』を本当の意味で解る為に
——福田恆存の「アメリカ」」(『日本表象の地政学—
海洋・原爆・冷戦・ポップカルチャー』[2014年、彩流社]所収、
「(小声で言ってみる)アメリカの新しい音楽劇について」
(『文学』第15巻第2号)など。

下河辺 美知子(シモコウベ ミチコ)

しもこうべ・みちこ 成蹊大学文学部教授。
アメリカ文学・文化および精神分析批評。
著書・訳書・論文
『モンロー・ドクトリンの半球分割:
トランスナショナル時代の地政学』(編著、彩流社、2016年)、
『グローバリゼーションと惑星的想像力:恐怖と癒しの修辞学』
(みすず書房、2015年)、
『トラウマの声を聞く:共同体の記憶と歴史の未来』
(みすず書房、2006年)、
『歴史とトラウマ:記憶と忘却のメカニズム』(作品社、2000年)、
『アメリカン・テロル』(編著、彩流社、2009年)、
『トラウマへの探求:証言の不可能性と可能性』
(共訳編、作品社、2009年)、
『トラウマ・歴史・物語:持ち主なき出来事』
(キャシー・カルース著、訳書、みすず書房、2005年)ほか。

目次

序  「労働」は消滅したか――
合衆国における労働の文化表象  日比野啓・下河辺美知子

第一部 労働概念の再定義

1  1830 年代アメリカと家事労働――
キャサリン・マリア・セジウィックを中心に  若林麻希子

2  チャリティ・ガール――
20世紀初頭の労働とジェンダー   後藤千織
  
3  占領地日本のセックス・ワーカーについて
――語りと曖昧さをめぐる考察  岡田泰平

第二部 人間の条件としての労働

4  みじめなものたちの明日――
『風と共に去りぬ』における労働・パターナリズム・所有
権田建二

5  技術と主体――『レミーのおいしいレストラン』に
表象される労働  上原正博
 
6  揺れる白人男性ブルーカラー労働者
――「疎外」と「包摂」の間で  南修平
  
7  なぜぼくらは創造的な格差社会にいるのか?
――DJにみる労働・創造・資本主義  源中由記

第三部 自己言及する労働表象

8  太平洋という作業場
――『タイピー』の中でせめぎあう贈与経済と市場経済
下河辺美知子

9  家内労働者という種族
――生の境界とヘンリー・ジェイムズ  新田啓子

10  『ダンボ』と労働
――ディズニーのニューディール表象  舌津智之
 
11 報われない「労働」――『マイ・フェア・レディ』に
おける二種類の情動   日比野啓

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