インクルーシブ国際社会論

インクルーシブ国際社会論 Inclusive International Society

森 彰夫 著
A5判 / 227ページ / 上製
定価:2,500円 + 税
ISBN978-4-7791-2396-2 C0031
奥付の初版発行年月:2017年09月 / 書店発売日:2017年09月21日
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内容紹介

グローバリゼーションの進展や
多文化共生社会実現を目指した動きは、
グローバリゼーションのもたらした格差拡大の結果、
あからさまな排外主義や人種差別主義が公言される
大きな転換期を迎えている。

本書は、
『それぞれの「違い」をお互いに認め合う
インクルーシブな国際社会を実現していく必要性』
という問題意識から、歴史的な視点と理論的な問題、
そして個々の顕著な具体的例を検証することによって、
混迷を深める現代社会の有り様を問い、未来を展望する。
激変する国際社会への新しい視座!

著者プロフィール

森 彰夫(モリ アキオ)

Akio Mori
もり あきお
学習院大学大学院政治学研究科博士後期課程
単位取得満期退学、ライオグランド大学(米国大学)
日本校国際関係学科専任講師、
学習院大学博士号(政治学)授与、
東北公益文科大学公益学部教授、
エトヴェシュ・ローランド大学社会科学学部
(ハンガリー)客員教授を経て、
現在、大和大学政治経済学部教授。
主な著作:『20世紀政治史の諸問題』(共著、1997年)、
『ハンガリーにおける民営化の政治経済学』(1999年)、
『市場経済移行諸国の理想と現実-
グローバリゼーション下の可能性』(共著、2003年)、
『市場経済下の苦悩と希望- 21世紀における課題』
(共著、2008年)、
『オルタナティブ国際関係論-
国際機構と国際協力の改革へ向けて』(2011年)、
すべて彩流社から刊行。

目次



第1章 アイデンティティ──「固有の文化」幻想の超克

1.nation- state の幻想
2.共通の言語を中核とした社会構成的文化の幻想

第2章 日本人のアイデンティティ

1.自然崇拝・祖先崇拝で愛国心育成
2.儒教で忠君愛国
3.外来の日本の固有性
4.宗教からの世俗化
5.封建制の残滓
6.軍国主義を支えた思想や制度の解体の不徹底

第3章 ドイツ人のアイデンティティ

1.「我々は移民の国ではない」
2.ファシズムを招いたユンカーと騎士道
3.ナチズムを支持した大衆

第4章 コスモポリタニズム

1.ディオゲネス
2.カント
3.第二次世界大戦後のコスモポリタニズム
4.グローバリゼーションとコスモポリタニズム
5.ヨーロッパのリージョナリズム

第5章 ヨーロッパ中心主義とオリエンタリズム

1.サイードによるヨーロッパ中心主義批判
2.サイードの「一国家解決」論
3.ガンディーの自立思想

第6章 黒い皮膚・白い仮面

1.フランツ・ファノン
2.マルコム・X からオバマまで

第7章 宗教と政治

1.イスラム教徒の増加
2.政教分離
3.スカーフ問題

第8章 韓国におけるキリスト教の普及と衰退

1.民族解放思想としてのキリスト教
2.「ネヴィアス方式」
3.民衆の神学
4.資本主義と新興宗教の発展と衰退

第9章 民族の移動・混合・離散

1.ゲルマン系およびスラブ系民族の移動
2.東方系民族の移動
3.ハンガリー人とは何か
4.東欧における少数民族問題

第10章 真実語と俗語

1.世界観念を共有する真実語
2.ネイションの公用語たる俗語

第11章 ウクライナにおけるナショナリズムの暴走

1.政権の腐敗から民族対立
2.ネオ・ナチのスヴォボダと右翼セクター
3.元は同じキエフ・ルーシ
4.言語と宗教
5.ヨーロッパ連合かユーラシア連合か
6.民族対立に掏り変えられる
オリガーキー支配に対する国民の不満

第12章 キルギスタンにおける民族化された紛争

1.民族衝突の経緯
2.2010 年の衝突の分析
3.経済的背景
4.民族と部族
5.国境線未確定問題と平和構築
6.地方言語・少数言語
7.極右の台頭
8.選択肢としての経済共同体

第13章 欧州難民危機

1.難民危機の勃発
2.統合より排他主義の台頭
3.IS 形成の原因
4.排他主義トランプ大統領の登場

第14章 情報管理・操作

1.オルタナティブ・ファクト
2.オーウェルの『1984 年(1984)』と
ハクスリーの『すばらしい新世界』
3.「フェイク・ニュース」
4.戦闘ではなく衝突?
5.政府による情報監視

あとがき

参考文献

人名索引

関連書

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