玉川上水のタヌキと動植物のつながり都会の自然の話を聴く

都会の自然の話を聴く 玉川上水のタヌキと動植物のつながり

高槻 成紀 著
A5判 / 263ページ / 並製
定価:2,300円 + 税
ISBN978-4-7791-2386-3 C0045
奥付の初版発行年月:2017年12月 / 書店発売日:2017年12月06日
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内容紹介

津田塾大学にはタヌキが住んでいる!

都市の身近な自然を観察する楽しみと意義。

玉川上水は東京・多摩の羽村から杉並にいたる
30kmの細長い緑の帯。
そこには樹木が生えているだけではなく、
野草や低木もあり、それに支えられて
昆虫や鳥や哺乳類がいる世界がある。

玉川上水の自然を調べようと生態学者が地元市民と
観察会を続けてわかったことは……

ありふれた動植物を自分の目でじっくり観察すれば
新しい事実がたくさん見つかること、
貴重だから守るのではなく、ふつうの動植物に目を向け、
愛し、守っていくということだった。

本書は日本各地で自然観察を進める人々にも役立ちます!
グレートジャーニーの関野吉晴さんも観察会メンバーです♪

著者プロフィール

高槻 成紀(タカツキ セイキ)

たかつき・せいき
1949年鳥取県生まれ。
東北大学大学院理学研究科修了、理学博士。
東京大学、麻布大学教授を歴任。
現在は麻布大学いのちの博物館上席学芸員。
専攻は野生動物保全生態学。
ニホンジカの生態学研究を長く続け、
シカと植物群落の関係を解明してきた。
最近では里山の動物、都市緑地の動物なども調べている。
主著『野生動物と共存できるか』『動物を守りたい君へ』
(岩波ジュニア新書)、
『タヌキ学入門:かちかち山から3.11まで』(誠文堂新光社)、
『となりの野生動物』(ベレ出版)、
『唱歌「ふるさと」の生態学~ウサギはなぜいなくなったのか?』
(山と渓谷社)、『シカの生態誌』(東京大学出版会)他多数。

目次

高槻先生と玉川上水を歩いて――関野吉晴

第1章 ことの始まり

第2章 玉川上水とは

第3章 観察会の記録 - 春から初夏

コナラの新芽が芽吹き、スミレやアマナが
咲き始める。
花を訪れる昆虫を調べることを通じて
生き物のつながりを調べる、など。

第4章 観察会の記録 - 真夏から冬

群落調査や果実の観察を通じて生態学調査の
手ほどきを体験する。
子供を連れてタヌキのタメフンを調べる、など。

第5章  タヌキ調べ

津田塾大学にタヌキがいることをつきとめ、
タメフンをみつけて食べ物を調べたり、
プラスチックマーカーでタヌキの動く範囲を
推定する、など。

第6章 糞虫調べ

玉川上水だけでなく周りの公園などにも
糞虫がいることをつきとめる。

第7章 植物調べ

玉川上水を横切る群落調査や訪花昆虫、
果実の計測など。
BBC(イギリス放送協会)の取材など。

第8章 生きものを調べて考えたこと

観察を通じて玉川上水の価値や、
都市民が生き物にどう向き合うか、
動物に対する偏見は動物の側に立つことに由来する
といった思索を紹介する。
そして玉川上水や都市の自然のあるべき姿を模索する。

関連書

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