哲学的考察生存権・戦争と平和

生存権・戦争と平和 哲学的考察

関家 新助 著
四六判 / 264ページ / 上製
定価:2,500円 + 税
ISBN978-4-7791-2382-5 C0030
奥付の初版発行年月:2017年10月 / 書店発売日:2017年10月25日
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内容紹介

戦後70年、日本人が培ってきた
平和主義・民主主義・立憲主義の理念が危機にある現在、
戦争の歴史を辿り、新たな〈生存権〉としての平和を説く!

戦争を回避するためには、人類の「欲望と理性」の
メカニズムと正面から向いあわなければならず、
それは、自らの欲望の世界をどのように制御しうるか、
にかかっている。
これまでの戦争の原因が経済的要因であるならば、
この「欲望」を少しでも排除し制御して、
従来型の戦争だけでなく、核戦争へと発展しかねない現状に
おいて、従来の価値観を見つめ直す必要があるのだ。

著者プロフィール

関家 新助(セキヤ シンスケ)

せきや しんすけ
1936年生まれ、高知県出身。
1964年、学習院大学大学院哲学専攻修了。
日本社会事業大学教授・日本社会事業学校長。
長崎国際大学教授・人間社会学部長・副学長を歴任。
現在、日本社会事業大学名誉教授、長崎国際大学名誉教授。
主要著書:『西洋哲学思想史』(法律文化社、1985年)、
『近代日本の反権力思想――龍馬の『藩論』を中心に』
(法律文化社、1986年)、『権力と倫理思想』
(法律文化社、1993年)、『西欧哲学思想と福祉
──人権思想を中心に』(中央法規出版、2004年)、
『社会福祉の哲学――人権思想を中心に』
(中央法規出版、2011年)、『龍馬が抱いたデモクラシー
――「新しい国づくり」の精神を探る』(法律文化社、2013年)、
『「生存権」と国家──西欧国家思想に学ぶ」
(中央法規出版、2014年)
訳書:『社会福祉の哲学
──ソーシャル・ケースワークを中心に』
(N・ティムズ、D・ワトソン編、高橋進・水谷利美と共訳、
雄山閣出版、1988年)

目次

【収録内容】
序 章 基本的な問題提起とこの著書の概略

第一章 人間の本性〈human nature〉について
       ──欲望と理性・相反する二つのベクトル

 1 人間である前に動物である
       ──されど人間〈欲望・理性のメカニズム〉
 2 相反する二つのベクトル

第二章 「生存権」の確立
       ──動物(奴隷・農奴)から人間存在へ

 1  日本国憲法を中心に
 2 「生存権」の確立と歴史的背景
 3 「生存権」を支えた哲学

第三章 人類史の現実──殺戮・戦争の歴史〈五類型〉

 〈類型1〉 古代文明成立期における殺戮・戦争
  ①メソポタミア文明前夜の闘争
  ②「ペルシャ戦争」
  ③「アレキサンドロス大王」の大遠征

 〈類型2〉 古代中国の戦争
  ①「春秋時代」・「戦国時代」
  ②「始皇帝」の統一戦争
  ③「三国時代」の動乱

 〈類型3〉 大帝国の展開と侵略戦争
  ①「古代ローマ帝国の大遠征」
  ②ローマ帝国最大の犯罪・「剣闘士競技」
  ③「十字軍遠征」
  ④モンゴル帝国の侵略戦争

 〈類型4〉 民族国家(nation state)の形成と
                  国家間の戦争
  ①一連の宗教戦争の縮図となった「フランス宗教戦争」
  ②「ドイツ三〇年戦争」
  ③「ナポレオン戦争」

 〈類型5〉 産業革命のもたらした
              本格的・近代戦争の幕明け
  ①イギリスの植民地獲得戦争
  ②「第一次世界大戦」
  ③「第二次世界大戦」
  ④「朝鮮戦争」
  ⑤「ベトナム戦争」
  ⑥ 21世紀の殺戮・戦争──新しい虐殺の展開

第四章 「生存権」と世界平和──その可能性を探る

 1 真の平和を求めて
       ──政治的課題と克服……なにが可能か
 2 平和を求める本質的課題
  ──〈「生存権」を死守する新しい自然法の確立と尊厳〉
 3 人類への提言
       ──無知からの解放と理性による欲望の制御
    提言㈠……平和への道程、無知からの解放と真実を
         教え伝える教育と言論界の使命
    提言㈡……戦争の根を断つ理性による欲望の制御

おわりに

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