日本「近代」の解体のためにハンセン病の社会史

ハンセン病の社会史 日本「近代」の解体のために

田中 等 著
四六判 / 288ページ / 並製
定価:1,800円 + 税
ISBN978-4-7791-2330-6 C0036
奥付の初版発行年月:2017年06月 / 書店発売日:2017年06月09日
 ※PayPalでのクレジット払いか代金引換着払いがご利用いただけます
※受注翌々日営業日までに発送します。地域によりますが、2~5日ほどでお届けします。International Shipping is Not avabilable.
注文・返品などについて詳しくは「特定商取引法に基づく表示」のページをご確認ください。

内容紹介

ハンセン病患者の数だけ、人生がある……

特定の患者に寄り添ったルポではなく、客観的に、
日本の「近代」が作り上げた「病」として…
ハンセン病がどのように社会に寄り添い
日本の歴史に存在したのか、そして
存在しているのかを、元「ハンセン病・
国家賠償請求訴訟を支援する会」代表の著者が
えぐり出す「ハンセン病」の全貌!

裁判の過程など、この国の訴訟システムの問題
なども活写し、ハンセン病をめぐる資料としても
保存できます。

これ一冊でハンセン病の全てが分かる!

著者プロフィール

田中 等(タナカ ヒトシ)

たなか・ひとし
元「ハンセン病・国家賠償請求訴訟を支援する会」。
1947年、福岡県八幡市(現・北九州市)生まれ。
1989年からフリーのイラストレーター、デザイナー。
労働組合活動や障害者・ハンセン病問題などの運動にも
関わる。
主著に『ある「超特Q」障害者の記憶』(共著、千書房)、
『ハンセン病問題 これまでとこれから』
(共著、日本評論社)、
『日本の国宝仏像全画集』(彩流社)、
『イラストと読む ポツダム宣言』(彩流社)など。

目次

序論──ハンセン病問題のエスキース

01 ハンセン病とは?
本名も名のれないままに

02 ハンセン病の歴史(近代以前)
時代によって異なる病因論

03 ハンセン病の歴史(戦前・1)
医療より治安の対象として

04 ハンセン病の歴史(戦前・2)
絶対隔離の時代

05 ハンセン病の歴史(戦前・3)
「人間回復」の時代

06 ソロクト・楽生院のハンセン病訴訟(1)
植民地支配下で呻吟した人びと
 
07 全生園医療過誤訴訟
ハンセン病医療体制への警鐘

08 ハンセン病差別の基本構造
癒されることのない傷
 
09 戦後の無癩県運動
あいついだ差別事件

10 優生思想とハンセン病
文明と進化がもたらしたもの

11 ハンセン病と文学
深海に生きる魚族のように…
 
12 ハンセン病と宗教
哀れみと救済の思想の克服へ

13 ハンセン病と天皇制
聖‐賤の弁証法の行方

14 ハンセン病と沖縄
もうひとつの琉球処分

15 ハンセン病とコリアンの闘い
植民地支配の歴史のツケ

16 ハンセン病と被差別部落
近代国家による差別の再編

17 世界のハンセン病
「古今東西」でのハンセン病差別

18 ハンセン病裁判
国を断罪した熊本地裁5・11

19 ハンセン病問題は、いま……
新たなたたかいのはじまり

20 ハンセン病と市民社会
市民社会の差別と責任

21 ハンセン病裁判と支援運動
“支援”ということの意味

22 ハンセン病問題のこれまで
差別の根絶にむけて

23 ハンセン病問題のこれから
終わりなきたたかい

24 病療養所(多磨全生園)を訪ねる
人生のドラマが凝縮されて渦巻く場

25 差別社会の解体へ
──求められる市民=私たちの総括論議

26 ハンセン病の今後
世界像の時代

27 「近代」の脱構築を
さようなら、「近代」!

◎付録 ハンセン病略年表など

関連書

ページの上部へ▲