人種・民族・国籍を考える「ヘイト」の時代のアメリカ史

「ヘイト」の時代のアメリカ史 人種・民族・国籍を考える

兼子 歩 編, 貴堂 嘉之 編
四六判 / 297ページ / 並製
定価:2,500円 + 税
ISBN978-4-7791-2292-7 C0020
奥付の初版発行年月:2017年02月 / 書店発売日:2017年02月09日
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内容紹介

日本国内のヘイト=「産経新聞」に掲載された
曽野綾子氏のコラム(2015年2月11日)への違和感、
憤りから本書は出来上がった!

そして、人種差別主義者にして性差別主義者、移民排斥論者
の「トランプ大統領」が選出された「ヘイトの時代」にこそ、
本書は刊行される意義がある!

アメリカを「人種・民族・国籍」といった観点で論じた
刺激的なテキストからは、
「日本を問い直すためのアメリカ史」が浮かび上がる。

【本書の特色】
各章末には、関連書籍の「読書案内」と、
本書の内容をより深く、そして読者のみなさんが
各章の問題提起、問題意識を日本社会にあてはめて
考えてもらうためのディスカッションのポイントを
挙げています。

著者プロフィール

兼子 歩(カネコ アユム)

かねこ・あゆむ
明治大学政治経済学部専任講師。
アメリカ合衆国社会文化史、ジェンダー・セクシュアリティ研究。
主要著作
『〈近代規範〉の社会史――都市・身体・国家』
(彩流社、2013年)、『歴史のなかの「アメリカ」
――国民化の語りと創造』(共著、彩流社、2006年)、
『南北戦争の中の女と男――愛国心と記憶のジェンダー史』
(翻訳:ニナ・シルバー著、兼子歩 訳、岩波書店、2016年)など。

貴堂 嘉之(キドウ ヨシユキ)

きどう・よしゆき
一橋大学大学院社会学研究科教授。
アメリカ合衆国史、人種・エスニシティ・ジェンダー研究、
移民研究、歴史教育。
主要著作『アメリカ合衆国と中国人移民――
歴史のなかの「移民国家」アメリカ』(単著、名古屋大学出版会、
2012年)、『<近代規範>の社会史――
都市・身体・国家』(共編著、彩流社、2013年)、
『アメリカ史研究入門』(共著、山川出版社、2009年)など。

目次

序   アメリカの歴史から考える  兼子 歩

第一部 マイノリティの表象

第一章 人種的〈他者〉としての黒人性
――アメリカの人種ステレオタイプを例に――坂下 史子

第二章 先住民族の大地――
「移民の国」という幻想への抵抗――石山 徳子
  
第三章 統治の制度としての多様性
――アメリカ同性愛者権利運動の歴史から考える――兼子 歩

第四章 テクノロジーが創る国民・エスニシティ
――文化的アイコンとしての科学・技術と集団アイデンティティ
――土田 映子

第二部 マイノリティの「コミュニティ」を再考する

第五章 「差別でなく区別」考――
ジム・クロウ(人種隔離)は区別で、ERA(男女平等憲法修正)
こそが差別なのか?――大森 一輝/森川 美生

第六章 人種主義を生き延びるためのエスニシティ論
――コミュニティの二重性をめぐって――南川 文里

第七章 労働史から見た移民コミュニティ
――オマージュを乗り越えて――南 修平  

第八章 黒人都市ゲトーを見つめるまなざし
――シカゴの事例から――藤永 康政

第三部 アメリカの「自由」とマイノリティ

第九章 「移動の自由」と「パスポート」
――自由の国アメリカにおける不自由――梅﨑 透
     
第一〇章 「自由の国」の憲法と社会
――日系人戦時強制収容から考える――和泉 真澄

第一一章 アメリカ難民政策の問題点
――受け入れ国への「感謝」が意味するもの
――佐原 彩子

編者あとがき 「ヘイトの時代」を生き抜くために
――トランプ大統領という悪夢の処方箋――貴堂 嘉之

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