ジレンマとゴシックの時空英系カナダ文学研究

英系カナダ文学研究 ジレンマとゴシックの時空

長尾 知子 著
四六判 / 288ページ / 上製
定価:3,400円 + 税
ISBN978-4-7791-2260-6 C0098
奥付の初版発行年月:2016年11月 / 書店発売日:2016年11月24日
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内容紹介

リチャードソン、ムーディ、オヘイガン、 ロス、アトウッド、アーカート……

英系カナダ文学の礎を築いた作家・作品を 「ジレンマ」と「ゴシック」から捉え直し、
カナダ文学のルーツを探る。

アリス・マンロー、マーガレット・アトウッド、マイケル・オンダーチェ等、
世界文学を担う作家を輩出する現代のカナダ。

しかし、カナダ文学の開化は建国百周年を迎えた1960年代と新しく、
初期の作家たちは、自国の読者が期待できないなかで
書くことの「ジレンマ」を抱えていた。

日加両国の研究状況、「ゴシック」の定義、
宗主国イギリス発祥のゴシック文学の系譜、ゴシック批評の動向も考察する。

前書きなど

◉「ほんのヒトコト」
第42回 カナダの歴史と文学を彩るヒロインたち──長尾知子(ちかこ)(『英系カナダ文学研究──ジレンマとゴシックの時空』)

著者プロフィール

長尾 知子(ナガオ チカコ)

ながお・ちかこ
大阪樟蔭女子大学学芸学部教授。

【著書】
『英語教育学大系 第11巻 英語授業デザイン──学習空間づくりの教授法と実践』(共著、大修館書店、2010)、『ことばと認知のしくみ』(共著、三省堂、2007)、『高等教育における英語授業の研究──授業実践事例を中心に』(共著、松柏社、2007)、『古典ゴシック小説を読む──ウォルポールからホッグまで』(共著、英宝社、2000)、『英文学点描──森安綾先生退官記念論文集』(共著、書肆季節社、1991)

【訳書】
コーラル・アン・ハウエルズ/エヴァ=マリー・クローラー編『ケンブリッジ版 カナダ文学史』(共訳、彩流社、2016)、マリー・マルヴィ─ロバーツ編『増補改訂版 ゴシック入門』(共訳、英宝社、2012)、マーガレット・アトウッド詩集『ほんとうの物語』(共訳、大阪教育図書、2005)、ハワード・オヘイガン『テイ・ジョン物語』(訳著、大阪教育図書、1996)

目次

◉目次内容◉

第I部 序論 カナダ文学をめぐるカナダ事情
第一章 カナダ的ジレンマの背景
  ──カナダ文学の受容と英系カナダ文学をめぐるジレンマ

第二章 ゴシックの系譜
 ──古典ゴシック小説から英系カナダのゴシックへ

第Ⅱ部 コロニアル作家の選択──ゴシック小説か移民体験記か
第三章 辺境カナダのゴシック『ワクースタ』
  ──カナダ人作家、ジョン・リチャードソンの挑戦

第四章 女性移民作家スザンナ・ムーディの軌跡
  ──伝記的背景と『未開地で苦難に耐えて』受容

第III部 カナダ西部の表象──北西部開拓神話とスモールタウンの形象
第五章 現代カナダ小説の先駆け
  ──ハワード・オヘイガン『テイ・ジョン』の語りと多声をめぐって

第六章 ハワード・オヘイガンのカナダ的時空
  ──『テイ・ジョン』から『スクール・マームの木』まで

第七章 シンクレア・ロスの時空とジレンマの構図
  ──『私と私の家に関しては』から『医師のメモリアル』まで


第IV部 カナダの中心オンタリオ──女性をめぐる「ゴシック」の時空
第八章 ゴシック・パロディ〜マーガレット・アトウッド『レディ・オラクル』
  ──二十世紀中葉のカナダと女性作家

第九章 女性ゴシック〜ジェイン・アーカート『ワールプール』
  ──ゴシック的呪縛「家庭の天使」と「死の混沌」

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