過剰なる「欲望」のむきだし洋ピン映画史

ERO-COLLE
洋ピン映画史 過剰なる「欲望」のむきだし

二階堂 卓也 著
四六判 / 317ページ / 並製
定価:3,000円 + 税
ISBN978-4-7791-2242-2 C0074
奥付の初版発行年月:2016年11月 / 書店発売日:2016年11月21日
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内容紹介

「洋ピン」黄金時代は70 年代。
仏国のサンドラ・ジュリアン、
米国のシャロン・ケリー、
スウェーデンのマリー・フォルサら女優が多数
来日したのだった。

本書は1960 年代~ 90 年代までの約30 年間、
日本の映画市場に流布した
欧米のポルノ映画についてまとめたものである。

ポルノ映画とはいえ、日本には純粋なそれは存在しない。
修整されたそれらは結果的に、当時作られていた
セックスシーンを疑似演技で撮影した日本のピンク映画
(独立プロ成人映画)となんら変わりがない。
そこから洋画ピンク(洋ピン)という
日本独特の呼称が生まれた。それらは
きわめて鑑賞意欲を殺ぐものではあったが
大きな集客はあった。億単位の高配収を記録した作品も
なかにはある。しかしそれらが忽然と消えた。
時代がそれらを必要としなくなったのだ。

ビニ本の流行、AVの普及、雑誌・写真集における
ヘアヌード解禁、新風営法による規制強化、
ネットによる無遠慮な裸像の露出。
ボカシだらけの「洋ピン」を見るために
映画館へ行く者はいなくなった。

映画を大衆娯楽のひとつとした場合、
「洋ピン」もまた無視できない存在だったといえる。
日本における「外国映画公開史」として、
おそらく映画業界からも忘れられつつある
「洋ピン」の歴史を、
主に話題となった作品をセレクトしつつ
在野の研究者が高濃度に綴る。

著者プロフィール

二階堂 卓也(ニカイドウ タクヤ)

1947 年生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業。
小学校時代より映画に親しみ、新東宝、東宝時代劇、
日活アクション、やくざ映画、香港活劇、そして
欧米の娯楽映画全般と、世間がB 級、C 級と評する映画、
ピンク映画などを徹底的に見続け、評論活動を展開。
偏向もここまでくるとひとつの個性で、
『キネマ旬報』に連載された
「イタリアン・アクションの誇りと栄光」をはじめとする
一貫した評論姿勢に共感するファンも多く、
その後のジャンル映画再評価に多大な影響を与える。
主な著書に
『マカロニアクション大全』、『マカロニ・マエストロ列伝』、
『新東宝・大蔵/怪奇とエロスの映画史』(洋泉社)、
『イタリア人の拳銃ごっこ』(フィルムアート社)、
『ピンク映画史』(彩流社)等がある。

目次

[1章]
洋ピンの曙(1950 〜69)
それは「痴情」と「沈黙」で始まった
映倫と初期セックス映画
配給会社あらまし
北欧のセックス革命と監督たち
フランス二人の開拓者
神話の国(ギリシア)から
アメリカのアニマルシリーズ
[2章]
洋ピンの時代が始まった(1970 〜74)
ドイツの勃興
性医学映画の流行
女子学生と人妻レポート
スウェーデンポルノの輝ける時代
フランスとイタリアの動向
アメリカの攻勢
ハリー・ノヴァックという製作者
ラス・メイヤーと巨乳女優
リー・フロストとJ・サルノ
立体ポルノがやってきた
紳士の国のエロ映画(イギリス)
情炎のエーゲ海
ブームに湧く新興の配給会社
[3章]
1975 年の連鎖(1975〜7)
エマニエルの衝撃
偽エマニエル夫人たち
新フランス派の監督
イルザと悪魔シリーズ
マカロニ・ナチ物語
「ディープスロート」旋風
ドイツと北欧ポルノその後
躍進するアメリカポルノ
マリー・メンダムとジェニファー・ウェルズ
香港ポルノ上陸
弱肉強食の興行戦争
謎の配給会社
億を稼いだ洋ピン黄金時代
[4章]
安定期から爛熟の時代へ(1980 〜84)
アメリカポルノの製作者たち
アメリカの監督と作品
ロバート・マッカラムの奮闘
女優の時代へ
ジョニー・ワッドの奮戦
ドイツと北欧の終焉がくる
フランスがんばる
新妖精オリンカ誕生
遂にここまで(放尿・獣姦・SM・近親相姦)
イタリアのセミ・ポルノとは
[5章]
衰退への道(1985 〜93)
アメリカポルノ監督と作品
女優の時代へ
五人のO夫人
イタリアのショウケース公開作品
パロディ映画は花盛り
アメリカのヤング女優たち
OP映画の金髪大作戦
アネット・ヘブン会見記
風営法とビデオの脅威
香港ポルノ再び
洋ピン業界人の告白
配給会社のポルノ撤退
塗り替わる女優地図
監督になった俳優たち
洋ピンのピリオド1993 年

関連書

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