風吹けば糸瓜をなぐるふくべ哉『猫』と『坊っちゃん』と漱石の言葉

『猫』と『坊っちゃん』と漱石の言葉 風吹けば糸瓜をなぐるふくべ哉

林 順治 著
四六判 / 232ページ / 上製
定価:2,300円 + 税
ISBN978-4-7791-2099-2 C0095
奥付の初版発行年月:2015年03月 / 書店発売日:2015年03月20日
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内容紹介

自ら神経症と恋を体験し、国民的作家となった金之助=漱石の初期作品の真髄に迫る!

著者プロフィール

林 順治(ハヤシ ジュンジ)

著書『漱石の時代』、『ヒロシマ』、
『ヒトラーはなぜユダヤ人を憎悪したか』、『馬子の墓』、
『義経紀行』、『武蔵坊弁慶』、『八幡神の正体』、
『アマテラスの正体』、『法隆寺の正体』(いずれも彩流社)。
『日本人の正体』(三五館)、『仁徳陵の被葬者は継体天皇だ』
(河出書房新社)、『漱石の秘密』、『あっぱれ啄木』(論創社)。

目次

はじめに
序 章 漱石の神経症とは?
1 漱石の神経衰弱のこと
2『 猫』の連載中に発表された『坊っちゃん』
3 漱石は生れてすぐ養子に出されたのは本当か
4 金之助が幼少期に受けたトラウマとはどのようなものか
5 実家に戻った金之助こと漱石
6 “朝あさ貌がおや咲さいた許ばかりの命哉”
7 漱石はロシアの文豪トルストイに似ている
8『坊っちゃん』の清とはだれのことか
第一部 『吾輩は猫である』
〔一話〕 吾輩は猫である。名前はまだない。
〔二話〕 凡ての動物は直覚的に事物の適不適を予知する。
〔三話〕 空間に生まれ、空間を究め、空間に死す。
〔四話〕 一度遣やった事は二度遣りたい……。
〔五話〕 二四時間の出来事を洩もれなく書いて……。
〔六話〕 昔から婦人に親友のいないもので……。
〔七話〕 真空を忌いむ如く、人間は平等を嫌う。
〔八話〕 逆上を重んずるのは詩人である……。
〔九話〕 吾の人を人と思うとき、他の吾を吾と思わぬ時……。
〔一〇話〕 人間にせよ、動物にせよ、己を知るのは生涯の大事である。
〔一一話〕 日月を切り落し、天地を粉ふん韲せいして不可思議の太平に入る。
第二部 『坊っちゃん』
〔一章〕 親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりして居る。
〔二章〕 ぷうと云って汽船がとまると……。
〔三章〕おれは卑怯な人間ではない……。
〔四章〕 手前の悪いことは悪かったと言って仕舞わないうちは……。
〔五章〕一体釣りや猟をする連中はみんな不人情な人間ばかりだ……。
〔六章〕 親切は親切、声は声だから、声が気に入らないって……。
〔七章〕 世の中はいかさま師許ばかりで……。
〔八章〕 議論のいい人が善人とは限らない。遣りこめられる方が悪人とは限らない。
〔九章〕「 君はどこの産だ」と山嵐、「おれは江戸っ子だ」とおれ。
〔一〇章〕 人があやまったり、詫びたりするのを真面目に受けて
勘弁するのは正直すぎる馬鹿という。
〔一一章〕新聞なんて無暗な嘘を吐くもんだ。
世の中に何が一番法螺を吹くと云って……。
第三部 『漾虚集』(ようきよしゆう)
〔倫ロン敦ドン塔〕 人の血、人の肉、人の罪が結晶して馬、車、汽車の中に
取り残されたのが倫敦塔である。
〔カーライル博物館〕 カーライルの庵は四階作の真四角な家である。
〔幻影の盾〕 思う人! ウィリアムが思う人はここには居らぬ。
〔琴のそら音〕 「近頃はみんなこの位です。なあに、みんな神経さ」と床屋。
「全く神経だ」と源さん。
〔一夜〕 百年は一年の如く、一年は一刻の如し。一刻を知れば正に人生を知る。
〔薤かい露ろ行〕 アーサーを嫌うにあらず、ランスロットを愛するなりとは
〔趣味の遺伝〕ロメオがジュリエットに一目惚れする。エレーンが
ランスロットをこの男だと思い詰める。
終 章 漱石の恋と愛
1 金之助こと漱石が大学予備門に入るまで
2 養父昌之助の後妻かつの連れ子れん=御縫の事
3 『漾虚集』や『三四郎』に反映している金之助の恋
4 『文鳥』『夢十夜』のこと
5 金之助にふりかかった実家の多事多難
6 漱石が狩野亨吉に宛てた手紙の内容とは……
7 漱石が朝日新聞社に入社するまでの事情

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