世界大戦・革命・飢餓・国外脱出ヴォルガのドイツ人女性アンナ

ヴォルガのドイツ人女性アンナ 世界大戦・革命・飢餓・国外脱出

鈴木 健夫 著
四六判 / 122ページ / 上製
定価:1,600円 + 税
ISBN978-4-7791-1885-2 C0023
奥付の初版発行年月:2013年03月 / 書店発売日:2013年03月25日
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内容紹介

忘れてはならない20 世紀の歴史の一端を映し出す人生の軌跡!

アンナ・ヤウクは、19 世紀末にヴォルガ地方のドイツ人移民
(ヴォルガ・ドイツ人と呼ばれる)の裕福な農家に生まれた女性である。
16 歳の時、不慮の事故で左足を切断するが、自立を求めて洋裁学校を開く。
だが、一家を戦争と革命、内戦の悲劇が襲い、困窮と飢餓に突き落とす。
 アンナは家族と別れてドイツへの脱出を決意。不自由な足にもかかわらず、
徒歩で国境を越えるが、官憲に捕まりポーランドの収容所を転々とした後、
やっとドイツに入国する。
 1930 年代に入るとドイツのアンナのもとには、ロシアの大飢饉による
親族からの飢餓の訴えが続く。そして悲劇は再び……。
 本書が依拠したアンナの手記は、ロシアの厳しい環境のなかで豊かに育った、
教養あるひとりのドイツ人移民の女性がみた歴史の現実がある。
その視線は、ソ連にあって社会主義建設の過程で「追放せよ」として
弾圧された「クラーク」(富農)の視線でもあるが、貴重な証言でもある。

版元から一言

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著者プロフィール

鈴木 健夫(スズキ タケオ)

1943年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部史学科卒、
同大学院文学研究科修士課程・経済学研究科博士課程修了、
現在、早稲田大学政治経済学術院教授。博士(経済学)。
著訳書に、『ヴォルガ・ドイツ人 知られざるロシアの歴史 』
(アルカージー・A. ゲルマン、イーゴリ・R. プレーヴェ著、
鈴木健夫、半谷史郎訳、彩流社、2008年)、
『ヨーロッパ人の見た文久使節団 イギリス・ドイツ・ロシア』
(鈴木健夫 他著、早稲田大学出版部 、2005年)、
『近代ロシアと農村共同体  改革と伝統』(鈴木健夫著、創文社 、2004年)、
『ロシアとヨーロッパ』(鈴木健夫編、早稲田大学出版部 、2004年)
、『ヨーロッパの歴史的再検討』(鈴木健夫編、早稲田大学出版部 、2000年)
、『近代ヨーロッパの情熱と苦悩』(共著、中央公論新社、1999年)
、『パンと塩 ロシア食生活の社会経済史』
(R.E.F.スミス・D.クリスチャン著、鈴木健夫 他訳、平凡社 、1999年)、
『ロシア革命論 Ⅱ』(M. ウェーバー著、共訳、名古屋大学出版会、1998年)
、『プロト工業化 工業化の第一局面 シリーズ社会経済史 3』
(L.A.クラークソン著、鈴木健夫 訳、早稲田大学出版部 、1993年)
、『帝政ロシアの共同体と農民』(鈴木 健夫著、早稲田大学出版部、1990年)
、『最初の工業国家を見る眼』(鈴木健夫 他著、早稲田大学出版部 、1987年)
、『ロシヤにおける農奴制の廃止』(ペ・ア・ザイオンチコーフスキー著、
増田富寿・鈴木健夫 訳、早稲田大学出版部、1983年)などがある。

目次

●目 次
はじめに
一 ヴォルガ・ドイツ人とは
二 平穏な、豊かな生活、そして不慮の事故
   ――第一次世界大戦前
(1)アンナの家
(2)ヴォルガ・ドイツ人の生活
(3)不慮の事故
(4)アンナの夢
三 戦争、革命、内戦、そして飢餓のなかで
(1)戦場の兄弟たち
(2)ドイツ人捕虜との交流
(3)免れた強制移住
(4)社会主義革命、そして財産没収
(5)兄弟は戦場から帰還、そして赤軍へ
(6)内戦、そして徴発
(7)困窮、そして飢餓
四 ドイツへの脱出――不法に国境を越えて
(1)列車でサラトフからミンスクへ
(2)不法国境越えを決意
(3)森のなかを徒歩で国境越え
(4)ポーランドの収容所を転々として
(5)いよいよドイツ入国
五 ロシアに再び大飢饉、両親の死、飢餓からの訴え
    ――一九三〇年代初頭
(1)両親の死――妹アマリーからの手紙
(2)飢餓からの訴え
(3)兄弟姉妹家族の消息
おわりに――アンナのソヴィエト批判
あとがき

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