家族・共同体・国家ロシアの結婚儀礼

ロシアの結婚儀礼 家族・共同体・国家

伊賀上 菜穂 著
A5判 / 440ページ / 上製
定価:5,000円 + 税
ISBN978-4-7791-1874-6 C0039
奥付の初版発行年月:2013年04月 / 書店発売日:2013年04月03日
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内容紹介

結婚儀礼の変遷を通して見るロシア社会・文化の底流の姿!

2度の体制転換(革命とソ連崩壊)を経験をしたロシア人の変容…

ロシアの結婚式と聞かれると、燕尾服を着た紳士の上品な笑い声や
貴婦人のドレスの衣ずれ、華やかな舞踏会などの貴族の者との
結婚を嫌がって泣き崩れる花嫁の悲哀と緊張感が伝わる農村、
の両極端なイメージである。
 両者の違いは大きいが、どちらもロシア革命以前の身分制が
あった時代のものである。
だが、ソヴィエト政権のもとでは都市、農村とも大きな変化をした。
農村の花嫁は泣かなくなり、教会での挙式は激減。
この変化には、社会主義国家ソ連の儀礼政策が大きく関わっていた。
 帝政時代の結婚儀礼には、階層によってなぜ大きな違いがあったのか。
農村の花嫁はなぜ泣いたのか。花嫁に泣くことを要求する農村社会とは、
いかなる世界観を持つ集団だったのか。
そしてソ連時代以降、農村社会の生活と儀礼はどのように変化していったか。
 本書は十九世紀末から二十世紀にかけての農村ロシア人の結婚儀礼を、
民族学、フォークロア学および文化人類学の方法論で解読する。
結婚儀礼の地域差や階層差の由来、儀礼に関わる人々の役割の意味、
口頭伝承と儀礼の関係、そしてソ連時代の「儀礼政策」が結婚儀礼に
与えた影響について論じる好著である。

著者プロフィール

伊賀上 菜穂(イガウエ ナホ)

中央大学総合政策学部准教授。
1988年 愛媛県立松山南高校卒業。
1992年 上智大学外国語学部ロシア語学科卒業。
1994年 大阪大学大学院言語文化研究科博士前期課程修了。
2001年 同博士後期課程修了。
東北大学東北アジア研究センター講師(研究機関研究員)(2001~2002年)、
大阪大学大学院言語文化研究科助手(2002~2005年)、
大阪大学、大阪外国語大学非常勤講師(2005~2009年)を経て、現職。
著書  『民族遊戯大事典』(共著)大修館書店、1998年
    『旧「満州」ロシア人村の人々』(共著)東洋書店、2007年。
    『東北アジア 朝倉世界地理講座 2』(共著)朝倉書店、2009年。
    『満洲の中のロシア』(共著)成文社、2012年。

目次

序章 ロシア農村結婚儀礼研究の意義
第一章 ロシア人の結婚儀礼概観
第二章 帝政時代のロシア農民と家族 
第三章 帝政末期のロシア農村の結婚儀礼
第四章 帝政末期のロシア農村における
結婚儀礼参加者の役割
第五章 結婚にまつわる怪談――
「呪われた娘」と「人狼」との相関性
第六章 ロシア革命以降の結婚儀礼――国家と個人
終章
参考資料
 一 グリャザヴェツ郡の泣き歌と歌謡
 二 グリャザヴェツ郡・ヴォログダ市における
第二次世界大戦以降の結婚儀礼
あとがき

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