ヘンリー・ジェイムズ『悲劇の詩神』を読む

ヘンリー・ジェイムズ『悲劇の詩神』を読む

藤野 早苗 編著
四六判 / 249ページ / 上製
定価:2,800円 + 税
ISBN978-4-7791-1830-2 C0098
奥付の初版発行年月:2012年11月 / 書店発売日:2012年11月19日
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内容紹介

ジェイムズの芸術観が色濃く反映された小説『悲劇の詩神』(1890)。
ユダヤ系の女優ミリアムをヒロインに描きだされる、19 世紀末のイギリス社会の諸相。
この作品を出版したあと、ジェイムズは劇作に取り組み、いわゆる「劇作の時代」に入っていく。

上流階級の意識と芸術、「女優」の特性、「ユダヤ性」、写真の表象と大量消費/複製社会、唯美主義運動……。
難解とされるジェイムズの作品のなかで「もっとも長い小説」にさまざまな「読み」で挑む。

版元から一言

『 悲劇の詩神』で言及される絵画、ジャン=レオン・ジェローム《悲劇を体現するレイチェル》(1859)。
レイチェルは19 世紀半ばに活躍したフランスの悲劇女優。
小柄ながら力強い演技で古典劇のヒロインを演じ、伝説的な存在となった。
『悲劇の詩神』のヒロイン、ミリアムは作中、「イギリスのレイチェルになりたい」と語り、女優としての成功の道を歩んでいく。

(社)日本図書館協会 選定図書

著者プロフィール

藤野 早苗(フジノ サナエ)

恵泉女学園大学名誉教授。
著書に『ヘンリー・ジェイムズのアメリカ』(彩流社、2004年)。

目次

【主な登場人物/あらすじ】
◉序論(藤野 早苗)
◉消失する写真と複製される写真(中村 善雄/ノートルダム清心女子大学准教授)
  ──『悲劇の詩神』にみるジェイムズの美学と時代認識
◉女優の肖像にみるジェイムズの芸術観(村上 知子/パリ第4大学DEA取得、早稲田大学博士課程修了)
◉二人の芸術家像にみる、劇作に惹かれるジェイムズ(藤野 早苗)
◉ジェイムズが描く世紀末の女性と結婚(藤川 典子/津田塾大学言語文化研究所特別研究員)
◉ユダヤ人女優ミリアム(大森 夕夏/東京電機大学講師)
  ──キャンバスのない刺繍
◉「プロフェッショナル階級」誕生の物語(冨田 佳子/武蔵大学非常勤講師)
  ──〈見られる客体〉から〈見せる主体〉へ
◉唯美主義者ナッシュと消費社会の到来(上野 和子/昭和女子大学女性文化研究所特別研究員)

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