エリオット、マーティノー、オリファント闘うヴィクトリア朝女性作家たち

闘うヴィクトリア朝女性作家たち エリオット、マーティノー、オリファント

松本 三枝子 著
四六判 / 308ページ / 上製
定価:3,000円 + 税
ISBN978-4-7791-1815-9 C0098
奥付の初版発行年月:2012年09月 / 書店発売日:2012年09月18日
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内容紹介

家父長制社会が求める「理想の女性像」と格闘するヴィクトリア朝の女性作家たち。

1960 〜70 年代のフェミニズム批評により、ヴィクトリア朝の女性作家の評価は激変した。
多くの女性作家が「発掘」され、「再評価」されるなかで、家父長制社会が求める
「理想の女性像」と「作家であること」との対立から生じる葛藤や苦悩を女性作家たちが
共有していたことが明らかになった。

ヴィクトリア朝の傑出した3 人の知性派女性作家、
ジョージ・エリオット(1819-80)、ハリエット・マーティノー(1802-76)、
マーガレット・オリファント(1828-97)。

互いに認め合い、ライヴァル視する彼女たちの作品から、家父長制への批判と受容、
女性像の造形、女性の自己実現の過程と社会の関係を考察する。

さらに、これら3人の女性作家の作品を論じることにより、
男性中心主義社会への抵抗と従属の経緯、そして彼女たちの闘いの成果を明らかにする。

版元から一言

ジョージ・エリオット(1819-80)
  ……ヴィクトリア朝で最も成功した女性作家。

ハリエット・マーティノー(1802-76)
  ……社会的にも政治的にも多くの影響力を及ぼした。
    エリオットを評価しつつも、その道徳的逸脱を厳しく非難した。

マーガレット・オリファント(1828-97)
  ……保守派の論客であり、自他ともに認める多作の職業作家。
    理解あるパートナーに恵まれたエリオットに嫉妬と羨望の念を抱いた。
    トマス・ハーディに小説家としての筆を折らせたことでも知られる。

(社)日本図書館協会 選定図書

著者プロフィール

松本 三枝子(マツモト ミエコ)

愛知県立大学外国語学部英米学科教授、同大学院国際文化研究科教授。

目次

I ジョージ・エリオット
第1章 『フロス河の水車場』におけるマギー、語り手、ジョージ・エリオット
第2章 ポリフォニーとしての『ミドルマーチ』
  ──諷刺家メアリ・ガースの役割と意味
第3章 『 ダニエル・デロンダ』の矛盾
  ──ユダヤ人の紳士デロンダの限界

II ハリエット・マーティノー
第4章 『経済学例解』における経済学と文学の融合
  ──『ガーヴェロッホのエラ』と『ガーヴェロッホの喜びと悲しみ』
第5章 フェミニストの社会学者が書いた小説『ディアブルック』
第6章 『時の人』におけるハイチの黒人指導者の栄枯盛衰

Ⅲ マーガレット・オリファント
第7章 モック・ヒロイックで女を語る小説『マージョリバンクス嬢』
第8章 センセーショナル・プロットを支配する母親の物語『セイレム・チャペル』
第9章 『フィービー嬢』における当世風娘と女性の神秘的な力

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