朝鮮王朝時代人物コリア史2

韓国の教科書に出てくる
人物コリア史2 朝鮮王朝時代

尹 姫珍 著, 大図 建吾 訳, 網谷 雅幸 執筆
四六判 / 256ページ / 並製
定価:1,800円 + 税
ISBN978-4-7791-1694-0 C0022
奥付の初版発行年月:2012年07月 / 書店発売日:2012年07月02日
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内容紹介

人物評伝で辿る韓国・朝鮮の歴史!第2弾!
韓流歴史ドラマから隣国の歴史へ! 
●無味乾燥な教科書に登場する人物の生涯と業績、評価を分かり易く記述。
関連する重要事項にはミニ解説を付け、韓国史に血を通わせた“副読本”
●人物・地名等に韓国語読みのルビを付けて、これまでの漢字の日本語読
みと併用を図った。
●各人物の年譜、王朝系図、歴史年表を付けただけでなく、ドラマ化され
た人物にはドラマのデータとドラマのなかでの位置を解説──より身近
に隣国の歴史理解に役立つ編集にした。

前書きなど

 
 日本語版に寄せて
                           尹姫珍・

 韓国の歴史ドラマが日本で好まれているという話を聞きました。
 「朱蒙」や「太祖王建」などのドラマは私も面白く見ました。こうしたドラマを通じて日本の方々が韓国について、韓国の歴史について少しでも理解なさるようになればとても良いことだと思います。
 ただ少し気にかかることは、ドラマに出てくる話がすべて事実に基づいているわけではないという点です。ドラマの特性上、劇的な面白さのために歴史的想像力が動員されておりまして、そうなると時には誇張され、時には想像の中の人物が登場したりもしますよね。
 そんな時にこの本がお役に立てれば、と思います。実際に韓国の歴史の中でその人物はどうだったのか、韓国人たちはその人物をどう評価したのか、可能な限り忠実な情報を盛ろうとつとめました。また、ドラマを見ていてあの人物はどうなったのかが気にかかるときにもお役に立てればうれしいです。
 この本には韓国の歴史に登場する最初の人物である檀君から、大韓民国の初代大統領の李承晩まで、全部で96人の人物が時代順に載っています。一人ひとりの人物についての話ではありますが、韓国史の全体的な流れを見失わないように気をつけたつもりです。この本が韓国の歴史を理解するうえで少しでも役に立てればこの上なく喜ばしく存じます。
 最後に、お恥ずかしいこの本をお読みになり、翻訳してくださった大図建吾先生に心から感謝申し上げます。

版元から一言

訳者まえがき
  大図 建吾・

 邦訳では全3巻となる本書の特色については、第1巻(古代・三国~高麗時代を扱った)の著者による「はじめに」と訳者まえがきに書かれている。
 原著はもともと韓国の青少年に向けて書かれたすぐれた歴史啓蒙書であって、歴史大河ドラマの解説書ではない。ましてや日本で翻訳出版されることなどは著者の念頭に全くなかったものである。したがって韓国人にとっては常識的な地名や人名、あるいは昔の職責名などがかなり登場するので、この訳書をお読みになる日本人読者にはとまどう点が多々あると思う。
 しかし、このことはかえって私たち日本人にとって好都合でもある。韓国社会が自らの歴史をどう認識していて、歴史上の人物への評価がどのように多様に存在するのかを、あるがままに知ることができるからだ。
 訳者としては、読者の皆様がこまかな地名・人名などにこだわらずに、日本の歴史とも深い関わりのある朝鮮半島の歴史を韓国社会がどう認識しているか、という視角から読まれることを期待したい。そうするならば近接する韓国・朝鮮(本訳書ではコリアとした)と日本の、歴史の流れと歴史認識の共通性と相違点を見出すことができるだろうし、それが日韓相互理解の土台になると思うからである。
 ドラマを通じてコリア史にご関心を抱く方も多いことだろう(韓国時代劇の中でも、朝鮮時代が最も多くの舞台を提供している)。そうした意味から、韓流歴史ドラマファン向けに本訳書のために書かれた網谷雅幸氏の懇切なコラムと口絵記事をお楽しみいただきたい。網谷氏には「韓国時代劇ミニガイド」も作成していただいた。ご協力に感謝申し上げる。

 さて本巻で扱うのは、14世紀末から500年余り続いた朝鮮王朝時代の人物たちである。日本の歴史で言えば足利義満によって南北朝が合一した1392年が朝鮮王朝成立の年であり、その後、室町時代、戦国時代、江戸時代を経て1910(明治43)年の韓国併合によって朝鮮王朝は幕を下ろす。世界史で言えば、英仏百年戦争(1339─1453年)のころから清朝滅亡(1911年)の直前まで、という長い期間にわたる。
 この間、王朝は変わらなかったが政治・社会・文化はもちろん大きく発展、推移した。韓国の歴史教育では、1592年に起きた秀吉の侵略とそれに続く後金=清の侵入による大混乱を区切りとして、朝鮮時代を前期と後期に分ける(本訳書では便宜上、3つに区分させていただいた)。
 前期は太祖・李成桂の建国と太宗による新国家体制の整備の時期を経て、世宗代に文化高揚期を迎える。その後1世紀余りの間、相対的に安定した世が続いたが、突然の秀吉軍の侵入は朝鮮社会の基盤を根底から揺り動かした。加えて中国の王朝が漢民族の明から満州族の清に交替したことは、朝鮮王朝の外交的立場も不安定なものにした。
 後期はこのような内外の変化への対応を模索しつつ、王朝体制維持の努力がなされた。その努力の積み重ねが生みだした後期社会のピークが、18世紀後半の英祖・正祖の治世であった。本巻はここまでで、末期は第3巻で描かれる。
 19世紀に入ると、幼少で無能な国王を外戚一族が思うままに操って政治を私物化するいわゆる「勢道政治」に堕していき、地方の民衆の不満は高まる一方となる。そうした朝鮮社会に欧米発の「近代」の波が押し寄せてくる。そして大日本帝国(日帝と呼ばれる)が支配者として登場する。
 以上が朝鮮王朝500年間のきわめておおざっぱなスケッチである。
 なお、朝鮮王朝時代は儒教を抜きにしては理解できない。この点に関しては巻末にささやかな解説を用意したので、一読していただければ幸いである。

(社)日本図書館協会 選定図書

著者プロフィール

尹 姫珍(ユン ヒジン)

梨花女子大学を卒業後、雑誌社・出版社などで仕事をし、『王陵』『名刹』を共同執筆した。現在は歴史書、中でも歴史上の人物についての読み物と子ども・青少年のための歴史書を書くことに没頭している。

大図 建吾(オオズ ケンゴ)

1939年、新潟県生まれ。元神奈川県立高校社会科(主に歴史)教師。定年退職した1999年から6年間ソウルに在住し、日本の歴史教育者協議会と韓国の全国歴史教師の会による日韓共通副教材『向かいあう日本と韓国・朝鮮の歴史(前近代編)』(青木書店2006)編纂に関わる。現在、同書(近現代編)編集委員。「日本コリア協会・川崎」代表。「旧陸軍登戸研究所を保存する川崎市民の会」共同代表。

網谷 雅幸(アミタニ マサユキ)

韓国大衆芸能に関するライター。専門家ではない。韓国大衆芸能を趣味で20年来見てきて、10年前に友人の編集者をアドバイスするうちに書いてみないかと言われてライターを始める。時代劇を主とするが、現・近代劇やK-POPに手を染めることもある。「K-POPSTAR]誌、「It's KOREAL」誌他に寄稿。歴史を再構成した『太祖王建』『龍の涙』『王と妃』を評価し、好きなドラマは『チェオクの剣』『ハァン・ジニ』『風の絵師』『推奴チュノ』といいつつ、『土地』を大傑作と公言する。好きな俳優はハ・ジウォン。前巻に続き、本書ではコラム、口絵記事を執筆。

目次

 日本語版に寄せて 尹姫珍 1
 訳者まえがき 3

Ⅰ 朝鮮王朝時代(1)
   1 李成桂 15   2 鄭道伝 22   3 太 宗 30  
   4 世 宗 37   5 蔣英実 45   6 世 祖 51 
    対比列伝*成三問と申叔舟 58
   7 趙光祖 67   8 李 滉 75   9 李 珥 82
    ■ドラマに描かれた朝鮮王朝の王たち(定宗〜仁宗)網谷雅幸 88
Ⅱ 朝鮮王朝時代(2)
   10 李舜臣 95   11 許 浚 104   12 許蘭雪軒 111  
   13 光海君 119
    対比列伝*崔鳴吉と金尚憲 128
   14 金 堉 136   15 宋時烈 142
    ■ドラマに描かれた朝鮮王朝の王たち(宣祖〜英祖)網谷雅幸 150

Ⅲ 朝鮮王朝時代(3)
   16 正 祖 157   17 朴趾源 166   
    対比列伝*金弘道と申潤福 174 
   18 丁若鏞 181   19 洪景來 190   20 金正浩 197 
   21 金正喜 205
     ■ドラマに描かれた朝鮮王朝の王后たち 網谷雅幸 211

 朝鮮王朝時代の儒学について 大図 建吾 212 
   
    コリア史ミニ事典/年譜
    ドラマに描かれた人物 網谷 雅幸

   朝鮮王朝系図 220
   コリア史年表〔朝鮮王朝時代〕 221
   掲載写真クレジット 226
   韓国時代劇ミニガイド 244
   索引 253

関連書

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