庭をめぐる文学と文化史英国庭園を読む

英国庭園を読む 庭をめぐる文学と文化史

安藤 聡 著
四六判 / 334ページ / 上製
定価:2,800円 + 税
ISBN978-4-7791-1682-7 C0026
奥付の初版発行年月:2011年11月 / 書店発売日:2011年11月16日
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内容紹介

なぜ英国はガーデニング王国なのか──
「庭園」を語り、自分の「庭」を楽しむ文学者たち

英国の「庭園史」と「文学史」をあわせて辿ることで、
英国文化の特質に迫る《英国庭園の文化史》。

◎英国内の庭園80余りを紹介。「英国主要庭園ガイド」付。

◎本書に登場する主な庭園◎
ハンプトン・コート/ハットフィールド・ハウス/ハドン・ホール/ウィルトン・ハウス/チャッツワース/ラウシャム/ストウ/ブレニム・パレス/アップパーク/スタウアヘッド/グレイヴタイ・マナー/へスタークーム/ロドマートン・マナー/ヒドコット・マナー/シシングハースト/バーンズリー・ハウスほか

◎本書に登場する主な文学者と庭園◎
シドニー〈ペンズハースト・プレイス〉/シェイクスピア〈ニュー・プレイス〉/イーヴリン〈グルームブリッジ・プレイス〉/シェンストン〈レゾウズ〉/クーパー〈オーチャード・サイド〉/ワーズワース〈ライドル・マウント〉/ラスキン〈ブラントウッド〉/モリス〈ケルムズコット・マナー〉/バーネット〈グレイト・メイサム・ホール〉/キプリング〈ベイトマンズ〉/ボストン〈ザ・マナー〉ほか

版元から一言

(社)日本図書館協会 選定図書

◉好評2刷!(2012年2月)

◉日本経済新聞(2012年1月13日)文化面に、著者とともに大きく紹介!
◉書評……『ガーデン&ガーデン』vol.40 春号(2012年)
     『mr partner(ミスター・パートナー)』No.285(2012年6月号)

著者プロフィール

安藤 聡(アンドウ サトシ)

1964年東京都出身。明治学院大学大学院文学研究科英文学専攻博士後期課程満期退学。愛知大学経営学部・同大学院国際コミュニケーション研究科助教授を経て、現在、大妻女子大学比較文化学部教授。著書に『ファンタジーと歴史的危機』(彩流社、2003)、『ナルニア国物語 解読』(彩流社、2006)、『英米児童文学ガイドー作品と理論』(共著、研究社)、『英米児童文学の黄金時代』(共著、彩流社)、『ウィリアム・ゴールディング—痛みの問題』(成美堂、2003)、『ジェンダーと歴史の境界を読むー『チャタレー夫人の恋人』考』(共著、国文社)、『作家と生きた女たち』(共著、金星堂)ほかがある。

目次

序——「英国庭園」と「イングランド式庭園」

第一章 イングランド式庭園の「先史時代」
一 中世の庭園
  ◉チョーサーの庭——十四世紀の「囲われた庭園」のイメージ
二 ルネサンス期の庭園——十六世紀
  ◉イタリアの影響
  ◉シェイクスピアのノット・ガーデン
  ◉シェイクスピアの郷里の庭
  ◉イングランドのルネサンス庭園
    ──ハンプトン・コート・パレス、ペンズハースト・プレイス
  ◉スペンサーの「妖精国」の庭
三 十七世紀前半の英国庭園
  ◉ハットフィールド・ハウス
    ——イングランドで最初期のフランス式庭園
  ◉ハドン・ホール——ピーク・ディストリクトのイタリア式庭園
  ◉イーヴリンとグルームブリッジ・プレイス
四 十七世紀後半——フランス式庭園の全盛時代
  ◉ハンプトン・コートの改装
    ——クロムウェルからチャールズ二世へ
  ◉レスト・パーク
    ——イングランドに現存する稀代のフランス式庭園
  ◉ウィルトン・ハウス——フランス式庭園の中の不規則性
五 十七世紀文学と庭——ベイコン、ミルトン、マーヴェル
  ◉ベイコンの庭園論
  ◉ミルトンの楽園
  ◉マーヴェルの庭
六 風景の発見、あるいは不規則な美の発見
七 フランス式庭園がイングランドに根付かなかった理由

第二章 イングランド式庭園の成立まで
一 オランダ式庭園——十七世紀後半〜十八世紀初頭
  ◉ロンドン&ワイズの時代
    ——チャッツワース、ハンベリー・ホール、ディラム・パーク
  ◉グリーン・ノウの庭──ザ・マナー
  ◉レヴンズ・ホール——トピアリーの庭
  ◉ウェストベリー・コート——オランダ式ウォーター・ガーデン
  ◉名誉革命後のハンプトン・コート
二 イングランド式庭園への序曲——十八世紀前半
  ◉イングランド的美意識の覚醒
  ◉アディソンとブリッジマン
三 ポゥプの庭と〈洞窟(グロットウ)〉
  ◉ポゥプの庭園論
四 ケントの「絵画的庭園」
  ◉チズィック・ハウス——ケントの初期作品
  ◉ラウシャム・パーク——ケントの最高傑作
五 中国庭園と「シャラワジ」
  ◉中国庭園史概略
  ◉コウルリッジと中国庭園

第三章 イングランド式風景庭園の全盛時代
一 「ピクチャレスク」と「風景の発見」
二 ギルピンのピクチャレスク論
三 ブラウンの庭──理想化された田園風景
  ◉ストウ——ブラウンの初期代表作
  ◉ブレニム・パレス——ヴァンブラからブラウンへ
  ◉チャッツワース——ピーク・ディストリクトの風景庭園
  ◉プライアー・パーク——ポゥプとブラウンの接点
  ◉ブラウンの晩年
四 ブラウン批判とメイソンの擁護
五 ブラウンの「後継者」レプトン
  ◉オースティンと「改良家レプトン氏」
  ◉レプトンの代表作
  ——ウォウバーン・アビー、アップパーク、シェリンガム・パーク
六 絵画的(ピクチャレスク)な庭——クロード的風景の再現
  ◉スタウアヘッドとスタッドリー・ロイヤル
   ——素人造園家による名作
  ◉ペインズヒル・パーク——異国趣味と「人工的廃墟」
  ◉レゾウズ——シェンストンの庭
  ◉スコットニー・カースル——最後のピクチャレスク庭園
七 伝説の造園家サミュエル・ストウクス
八 ピクチャレスク・ブームの終焉とワーズワースの美意識

第四章 「秘密の花園」の復活
  ——イングランド式庭園のもうひとつの伝統
一 『課題』とクーパーの庭
二 風景庭園と古典的装飾の和解
  ◉最強の園芸作家ラウドン——「庭らしい庭(ガーデネスク)」
三 イングリッシュ・コティッジ・ガーデンの伝統
  ◉シェイクスピアの周辺のコティッジ・ガーデン
  ◉ハーディーのコティッジ
四 湖水地方の二つの庭——ワーズワースとラスキン
五 ロビンソンとブロムフィールド——自然対整形
  ◉ロビンソンの庭——グレイヴタイ・マナー
  ◉ブロムフィールドの庭——イングランド式整形庭園
  ◉ロビンソンとブロムフィールドの和解
  ◉ヴィクトリア時代の庭園
   ——ロスチャイルド家のウォヅドン・マナー
六 モリスの庭園論
  ◉モリスの庭——ケルムズコット・マナー
七 アーツ&クラフツ庭園
  ◉アーツ&クラフツによる名園——ロドマートン・マナー
八 個人的空間としての庭
  ◉トムの「真夜中の庭」——フィリッパ・ピアス
  ◉ライクロフトの庭——ジョージ・ギッシング
九 バーネットの『秘密の花園』——グレイト・メイサム・ホール

第五章 二十世紀の英国庭園
  ——規則性と不規則性、あるいは女性造園家の活躍
一 色彩の魔術師ジークル
  ◉ジークル&ラティエンズの庭
   ——へスタークーム、カースル・ドロゴなど
二 ベイトマンズ——キプリングの庭
三 世紀転換期の英国庭園
  ◉ピートウのイタリア式庭園
  ◉日本庭園の流行
四 ジョンストンのヒドコット・マナー
五 リンゼイの庭——ケルマーシュとブリックリング
六 サックヴィル=ウェストのシシングハースト
七 ヴィーアリーのバーンズリー・ハウス
八 規則性と不規則性の対照をなした共存

第六章 現代の英国庭園
一 デンマンズ——ブルックスの庭
二 ベス・チャトウ・ガーデンズ
三 キフツゲイト・コート——アーツ&クラフツの伝統
四 ウラートン・オゥルド・ホール
  ——もうひとつの現代的アーツ&クラフツ庭園
五 アビー・ハウス——ピクチャレスクなフォーマル・ガーデン
六 なぜ英国はガーデニング王国なのか

終章 「イングランド的なるもの」と庭園
一 イングランドの風景と不規則性
   ◉不規則性と個人主義、経験主義、民主主義
二 庭と階級
三 英語の不規則性と英語的思考
四 イングランド的精神としての「中庸」と「控えめな表現」

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