自伝が語る人種とアメリカバラク・オバマの言葉と文学

バラク・オバマの言葉と文学 自伝が語る人種とアメリカ

里内 克巳 編著, 朴 珣英 著, 松原 陽子 著, 戸田 由紀子 著, ウェルズ 恵子 著
四六判 / 294ページ / 上製
定価:2,500円 + 税
ISBN978-4-7791-1661-2 C0098
奥付の初版発行年月:2011年09月 / 書店発売日:2011年09月15日
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内容紹介

オバマ・アメリカ大統領の「言葉」への関心は、
その基盤に「文学」への深い理解がある!

バラク・オバマは政治家になる前の若き日々を、無名時代に自らの手で書いている。その“文学性豊かな”回想録(『マイ・ドリーム』ダイヤモンド社)を手がかりに、出自に関わる「人種問題」をキーワードとして、文学・文化・歴史という大きな枠組みのなかで現代アメリカの問題をとらえようとする試みである。オバマが黒人を描いたウィリアム・フォークナーをはじめとする作家、歌手ビリー・ホリディ、暗殺された公民権運動家マルコムXなどの影響を受けていることは意外に知られていない。

版元から一言

(社)日本図書館協会 選定図書

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著者プロフィール

里内 克巳(サトウチ カツミ)

現在,大阪大学言語文化研究科准教授。専門は,19-20世紀転換期アメリカ文学における人種・階級・ジェンダー。
〈主要著作〉
『マーク・トウェイン文学/文化事典』(共編著,彩流社,2010年),「溶けきらない移民たち―エイブラハム・カーハン『イェクル』における同化・言語・ジェンダー」(『言語文化研究』第36号,2010年),『独立の時代―アメリカ古典文学は語る』(共著,世界思想社,2009年)など。

朴 珣英(パク スニョン)

現在,大谷大学真宗総合研究所特別研究員および同大学非常勤講師。専門は19世紀アメリカ黒人文学・文化。
<主要著作>
“Silence and Eloquence in Frederick Douglass’s ‘The Heroic Slave’ and Herman Melville’s ‘Benito Cereno’: A Preliminary Study”( 大谷大学英文学会『英文学会会報』第37号,2011年),『英語文学とフォークロア―歌、祭り、語り』(共著,南雲堂フェニックス,2008年),『黒人研究の世界』(共著,青磁書房,2004年)など。

松原 陽子(マツバラ ヨウコ)

現在,関西外国語大学外国語学部講師。専門は,ウィリアム・フォークナーを中心とするアメリカ文化研究。
〈主要著作〉
"William Faulkner and the Agrarian Revolt: The Populist Legacy in Yoknapatawpha County"(大阪大学言語文化研究科博士論文,2007年),『新世紀アメリカ文学史―マップ・キーワード・データ』[改訂増補版](共著,英宝社,2007年),「フォークナーの共同体像―『村』における「民衆」の概念とその表象をめぐって」(『フォークナー』第7号,2005年)


戸田 由紀子(トダ ユキコ)

現在,椙山女学園大学国際コミュニケーション学部准教授。専門は,現代黒人女性文学を中心とした現代英語圏女性文学。
〈主要著作〉
『異相の時空間―アメリカ文学とユートピア』(共著, 英宝社, 2011年),The Bakhtinian Concept of Chronotope and Toni Morrison’s Novels (Eihosha,2009),『英語文学とフォークロア―歌,祭り,語り』(共著,南雲堂フェニックス,2008)など。

ウェルズ 恵子(ウェルズ ケイコ)

現在,立命館大学文学部教授。専門は,アメリカ詩,民謡,民話,音楽関連文化。
〈主要著作〉
『狼女物語』(編著,工作舎,2011年),『黒人霊歌は生きている―歌詞で読むアメリカ』(岩波書店,2008年),『フォークソングのアメリカ―ゆで玉子を生むニワトリ』(南雲堂,2004年)など。

目次

人種・言葉・文学――序にかえて          里内克巳 
オバマの個人史、人種の歴史 
オバマ自伝の文学性 
本書のねらいと構成 
第1章 〈心の旅〉への案内図――文学としてのオバマ自伝     
                         里内克巳 
1 ある少年の成長 
2 コミュニティをつくる 
3 アフリカで知ったこと 
第2章 人種の壁を越える試み
     ――フレデリック・ダグラスからバラク・オバマへ
                         朴 珣 英 
1 アフリカ系アメリカ人の知的水脈 
2 オバマの人種観 
3 黒人の自尊心について 
4 建国の理念への信頼と新たな伝統創出 
第3章 「人種」と「遺産」をめぐるアメリカの対話
     ――バラク・オバマの自伝とウィリアム・フォークナーの小説
                          松原陽子 
1 オバマとフォークナーをつなぐもの 
2 「悲劇のムラート」とその起源 
3 アイデンティティと共同体――『八月の光』を通して読むバラクの青年期 
4 過去からの遺産――『行け、モーセ』を通して読むバラクのケニア訪問 
5 新たな対話に向けて 
第4章 人種/階級/文化の狭間で
     ――現代黒人文学とオバマの自伝        
                           戸田由紀子 
1 現代黒人文学における『ドリームズ』の位置づけ 
2 分裂した自己とその融和 
3 コミュニティの分裂と融和 
4 異なる文化の狭間で 
第5章 恐怖を越えて希望へ――物語と、歌と音楽と  
                           ウェルズ恵子 
1 アメリカと恐怖 
2 恐怖が生まれるとき 
3 疎外への恐怖 
4 最悪のジレンマ 
5 物語の総体から立ち上る希望へ 

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