演劇の経済的側面とその未来演劇は仕事になるのか?

演劇は仕事になるのか? 演劇の経済的側面とその未来

米屋 尚子 著
A5判 / 205ページ / 並製
定価:2,500円 + 税
ISBN978-4-7791-1642-1 C0074
奥付の初版発行年月:2011年10月 / 書店発売日:2011年10月21日
2500円+税
※受注翌々日営業日までに発送します。地域によりますが、2~5日ほどでお届けします。International shipping is not available.
注文・返品などについて詳しくは「特定商取引法に基づく表示」のページをご確認ください。

お買い求めになれません

 

内容紹介

「演劇で、食っていこうじゃないか」、「はたして食えるのか?」など、演劇・劇団をとりまく経済的側面とその未来について、アーツ・マネジメントの分野ではもっとも事態の本質をつかんでいるといわれる著者が詳細に分析する。演劇についての本は数多にあるが、プロの劇団とは何か、演劇で食っていくとは具体的にどういうことなのかについて書かれた本は、ほとんどみあたらない。そしていま我が国では「劇場法」という法律の制定が動いており、この国の文化政策が新たな局面を迎えようとしている。
劇団員も劇団をひっぱっていく座長や、公共施設を活用したいと考えている自治体の職員も必読の書。

版元から一言

(社)日本図書館協会 選定図書

著者プロフィール

米屋 尚子(ヨネヤ ナオコ)

1960年富山県生まれ。1984年早稲田大学政治経済学部卒。
外資系銀行勤務を経て、86年から88年、白水社『新劇』編集部に。フリーの演劇ジャーナリストなどを経て、91~93年、英国シティ大学大学院芸術政策運営学科に留学(Postgraduate diploma in Arts Administration, MA in Arts Criticism修了)。93年、慶應義塾大学アートセンター立ち上げに参加、94年~95年、米コロンビア大学大学院に留学(Teachers college, Arts Administration客員研究員)。96年より社団法人日本芸能実演家団体協議会(芸団協)に勤務。研修事業の一環で「芸能と教育」プロジェクトを担当してきたほか、舞台芸術にかかわる調査研究、政策提言などを担当。2010年11月より、芸団協・芸能文化振興部部長に就任。2005年から芸団協が新宿区より廃校となった旧淀橋第三小学校を借り受けて運営している芸能拠点・芸能花伝舎の運営をはじめ、芸能振興にかかわる仕事を統括。

目次

はじめに
「劇団」から「劇場」へ?

第一章 演劇のいま〜日本の「劇団」は何を成してきたのでしょう?
日本に劇団はいくつあるのですか?
芸術活動は事業ですか?
劇団が法人格を持つ意味
俳優ではどうしても食えない?
ちょっと深入り豆知識 コラム① 劇場の座席数
食える演劇、食えない演劇
事業のパターンと公演場所
舞台は〈時間の缶づめ〉!
芸術共同体としての「劇団」
よそで稼いで舞台を支える
観客組織という基盤
ちょっと深入り豆知識 コラム② 演劇鑑賞会のあゆみ
小劇場運動が起こってから
「劇団」から「プロデュース集団」へ
商業劇場のオープンとプロデュース公演
ちょっと深入り豆知識 コラム③ プロデューサー・システムとプロデュース公演
小劇場が育むもの

第二章 劇場って何でしょう?
劇場を劇場たらしめるものとは?
芝居小屋・劇場・公立ホール
公立ホールはプロの舞台には不向き?
ちょっと深入り豆知識 コラム④ 公立文化施設の名称の変遷に見る時代背景
ちょっと深入り豆知識 コラム⑤ 批判も進化する?
公立文化施設は劇場ですか?
公共劇場の出現

第三章 芸術と公共政策との関係
芸術文化振興基金のスタートと公的助成の「定着」
そもそも、なぜ芸術に公的助成が必要なのでしょう?
ちょっと深入り豆知識 コラム⑥ 『舞台芸術 芸術と経済のジレンマ』
ちょっと深入り豆知識 コラム⑦ 公共財と芸術の価値
● 公共財と準公共財
● 経済学でいう価値について
芸術助成の根拠と文化政策の理念
芸術助成制度を整えにくいのはなぜ?
ちょっと深入り豆知識 コラム⑧ 文化庁の創設と舞台芸術振興、そしてアーツプランの功罪
● 苦肉の策の連続
● 重点支援の紆余曲折
芸術団体の法人格と助成のしくみ
日本にやってきた「アーツ・マネジメント」とは?
ちょっと深入り豆知識 コラム⑨ アーツ・マネジメント教育事始め
● イギリスからアメリカへ
● 日本での広まり方
多様な価値のジャグリング
ちょっと深入り豆知識 コラム⑩ 民間非営利組織と「市場の失敗」「政府の失敗」
●「見えざる手」だけでは実現しないこと
● 非営利公益の組織という選択肢
「森」を見てデザインする助成制度に
継続的な助成制度を核に
ちょっと深入り豆知識 コラム⑪ イギリスのアーツ・カウンシルの変遷
● つかず離れずの距離
● 芸術政策から社会全体を意識した文化政策へ

第四章 隣の芝生、自分の庭
「日本はダメよね」なのか?
支流を集める大河と、支流が広がる平原
「たしなむ」文化
「日本の伝統」というステレオタイプ
アマチュア文化のすごい国
踊る阿呆に見る阿呆
「八方美人」の公立文化施設

第五章 地域と公共劇場のこれから
どのような観客を増やすのか
各地に公共劇場の整備を―劇場法の提起
ちょっと深入り豆知識 コラム⑫ 「仮称・劇場法」の提起の背景
● ずいぶん前からの話
●「公の施設」であるかぎりダメ?
法律に何が期待できるのでしょう?
地域主体じゃないと意味がない
公共劇場の目指すところ
コミュニケーション教育の拠点?
演劇の力を応用する
ちょっと深入り豆知識 コラム⑬ ワークショップ、アウトリーチ……カタカナ語の意味
● ワークショップ流行りですが
●「コミュニティ」に「アウトリーチ」するって?
作品の巡回、人の交流

第六章 演劇の未来と文化政策
「劇団」も「劇場」も
創造の核となる集団
「お店」を増やす効果
ちょっと深入り豆知識 コラム⑭ プロの定義、イギリスの場合
● イギリス演劇のプロの三つのカテゴリー
● プロには掟がある
ふさわしい組織の形
芸術団体を発展させる政策
「演劇を支える」から「演劇で支える」へ
芸術団体の説明責任
演劇集団を継続しない自由もある
自由とルール
公演のつくりかたは、このままでいいのでしょうか?
広がる演劇の仕事

結びに代えて ~アーツ・マネジメントのココロ~
あとがき

ページの上部へ▲

タグ: