文化の翻訳に向けてポストモダンとアメリカ文化

ポストモダンとアメリカ文化 文化の翻訳に向けて

麻生 享志 著
四六判 / 287ページ / 上製
定価:2,500円 + 税
ISBN978-4-7791-1639-1 C0098
奥付の初版発行年月:2011年06月 / 書店発売日:2011年06月24日
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内容紹介

「ポストモダン」とは何か、「ポストモダニズム」とは何か、をめぐってはこれまで数多の論争が繰り返されてきた。
本書は、冷戦期のサリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』からピンチョンらのカウンターカルチャー、マドンナのアメリカ、ユダヤ系移民のアメリカ、ベトナム移民の文学、そして、9・11の『グラン・トリノ』までを文化的側面に焦点をあて歴史的文脈でとらえた通史である。

著者プロフィール

麻生 享志(アソウ タカシ)

1965年東京生まれ。ニューヨーク州立大学バッファロー校博士課程修了(比較文学)
早稲田大学国際教養学部教授。現代アメリカ文化・文学研究
訳書にラン・カオの『モンキーブリッジ』(彩流社)
共著で『ライ麦畑でつかまえて』、『英語文学事典』(ミネルヴァ書房)他

目次

序 ポストモダニズムから文化翻訳へ
1 ポストモダニズムと電脳文学 
2 ポストモダニズム批評の問題点 
3 ポストモダニズムの「時代」性 
4 歴史のなかのポストモダン――文化の翻訳に向けて 
第1章 冷戦からポストモダニズムへ
――『キャッチャー・イン・ザ・ライ』
1 ホールデンの核弾頭 
2 サリンジャーと戦争 
3 無垢と冷戦――『キャッチャー』批評をめぐって 
4 ホールデンと冷戦期の語り手たち 
第2章 カウンターカルチャーと初期ポストモダニズム
     ――『サージェント・ペパーズ』、パレルゴン、「エントロピー」
1 『サージェント・ペパーズ』とポストモダニズム 
2 チャイニーズボックスとメビウスの輪――「枠組み」の話 
3 「近代」という枠組みと脱構築――パレルゴンと『ゲルニカ』 
4 ポストコロニアルの世界を垣間見る――ピンチョンの「エントロピー」 
5 カウンターカルチャー――理想と終焉 
第3章 レーガンとマドンナのアメリカ
     ――『ヴァインランド』、『ホワイト・ノイズ』、『黒い時計の旅』
1 歴史の強制反復 
2 アメリカの「1984」
   ――ピンチョンの「REX84」とデリーロの「白い」ノイズ 
3 歴史改編とソフトコア・ファシズム 
4 マドンナとアメリカン・セクシズム 
第4章 ポスト・ホロコーストとユダヤ系移民のアメリカ
     ――『マウス』、クラウンハイツ暴動
1 アメリカ文化とホロコースト 
2 希薄化するユダヤ的アイデンティティー
   ――「ホロコーストのアメリカ化」とホロコースト記念博物館
3 ユダヤ的アイデンティティーの再表と葛藤
   ――スピーゲルマンの『マウス』 
4 衝突する民族 
――クラウンハイツと『マウス』 
第5章 ベトナム系アメリカ文学の現在
     ――『モンキーブリッジ』、『ブック・オヴ・ソルト』
1 1・5世代移民とベトナム系アメリカ文学 
2 移民少女と文化翻訳――『モンキーブリッジ』 
3 もうひとつのベトナム
   ――『ブック・オヴ・ソルト』における「記憶」、「物語」、「賜物」 
4 ベトナム系移民の歴史と「ポストメモリー」 
第6章 9・11以降のベトナム戦争――『煙の樹』、『グラン・トリノ』
1 移民文学の自立と新しい「ベトナム」文学 
2 グローバリズムとベトナム戦争――『煙の樹』 
3 多文化的誤解――モン族の憂鬱と『グラン・トリノ』 
4 9・11以降の「さまよう魂」 
結び 文化の翻訳に向けて
   ――ソフィーの『ゲルニカ』、『モット・コイ・ディー・ヴェー』

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