癒しの文化史〈南仏〉の創出

〈南仏〉の創出 癒しの文化史

矢橋 透 著
四六判 / 160ページ / 上製
定価:2,500円 + 税
ISBN978-4-7791-1595-0 C0098
奥付の初版発行年月:2011年01月 / 書店発売日:2011年01月21日
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内容紹介

「癒し芸術」とでも呼ぶべき表象は、ナショナリズムの最盛期に発生し、「国民芸術」と並行して展開した。
プロヴァンスを中心とする南仏地方は、世界文化において特権的な場であり続けてきた。かの地を舞台とした映画・小説・旅行記・料理本に至るまで、無数の文化的アイテムが生産された。煌めく陽光、豊かな自然、素朴で開放的な人間、質量ともに豊饒な食など、時代の変化を感じさせない生活のイメージは、煩瑣な日々の生活に疲れた現代人にノスタルジックな「癒し」を与え、それが流行に結びついているといえる。癒しの〈南仏〉表象は、その起源を19世紀後半に遡ることができ、小説・演劇・映画などの領域を横断しながら、現在まで150年ほどの伝統がある。本書では、この伝統を、それがいかなる作家により、どのような社会的背景から生まれ、展開してきたかを辿り、明らかにする試論である。

著者プロフィール

矢橋 透(ヤバセ トオル)

やばせ・とおる 1957年神奈川県鎌倉市生まれ。筑波大学博士(文学)。現在、岐阜大学教授。主な著書に『劇場としての世界――フランス古典主義演劇再考』 『仮想現実メディアとしての演劇――フランス古典主義芸術における〈演技〉と〈視覚〉』 『演戯の精神史――バロックからヌーヴェルヴァーグまで』(以上、水声社)、主な訳書にアポストリデス 『犠牲に供された君主』(平凡社) ルイ・マラン 『崇高なるプッサン』 ミシェル・ド・セルトー 『ルーダンの憑依』 ジャック・デリダ 『留まれ、アテネ』(以上、みすず書房) がある。

目次

(第1章)ドーデー『風車小屋だより』『アルルの女』
(第2章)パニョル「マルセイユ三部作(トリロジー)」
(第3章)パニョル「ジオノ原作四部作」
(第4章)パニョル『泉のマノン』『父の大手柄/マルセルの夏』
(第5章)ゲディギャン『マルセイユの恋』
(第6章)ベッケル『クリクリのいた夏』『画家と庭師とカンパーニュ』

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