世界はIT革命からGT革命へ――。日経BPネットの好評連載52回を大幅増補改訂。300点以上のカラー図版で注目のグリーンテクノロジーを詳細に解説。常備本として活用されること請け合いのGT事典!
(ふなせ・しゅんすけ 環境問題評論家)
1950年 福岡県田川郡添田町に生まれる。
1969年 田川高校卒業後、九州大学理学部に進学。
1970年 同大学を中退して、71年早稲田大学第一文学部に入学。同大学在学中は、早大生協の消費者担当の組織部員として活躍。学生常務理事として生協経営にも参加した。約2年半の生協活動ののち、日米学生会議の日本代表として訪米。ラルフ・ネーダー氏のグループや米消費者同盟(CU)等を歴訪。
1975年 同学部社会学科卒業。日本消費者連盟に出版・編集スタッフとして参加。
1986年の独立後は消費者・環境問題を中心に評論・執筆・講演活動を行い現在に至る。この間、1990年にラルフ・ネーダー氏らの招待で渡米。多彩な市民・環境団体と交流を深めている。
著書に
2008/10 漆喰復活 天然建材5000年の底力(行平 信義:用語監修)
2008/05 悪魔の新・農薬「ネオニコチノイド」三五館
2008/04 ガンで死んだら110番愛する人は“殺された” 増補版 五月書房
2008/04 テレビCMの派手な商品に、ご用心! 三五館
2008/03 メタボの暴走 花伝社
2008/02 医者が心の病に無力なワケ 三五館
2007/11 知ってはいけない!? 徳間書店
2007/09 巨大地震が原発を襲う 地湧社
2007/08 風景再生論 彩流社
2007/08 テロより怖い温暖化 リヨン社
2007/05 まさかに役立つ健康茶の薬効図鑑 三五館
2006/10 ガンで死んだら一一〇番愛する人は“殺された” 五月書房
2006/07 笑いの免疫学—笑いの「治療革命」最前線 花伝社
2006/02 ケータイで脳しゅよう—電磁波のデンジくんから学ぶ「危険な使い方」 三五館
2005/09 やっぱりあぶない、IH調理器
—電磁波の被害を、第二のアスベストにするな 新版 三五館
2005/03 抗ガン剤で殺される—抗ガン剤の闇を撃つ 花伝社
2004/02 日本の風景を殺したのはだれだ? 彩流社
2003/08「屋上緑化」完全ガイド 築地書館
2003/05 SARS —キラーウィルスの恐怖 双葉社
2003/02 図解 ひっかけ商法のカラクリ—買わされるな!騙されるな! PHP研究所
2002/11 まだ、肉を食べているのですか
—あなたの「健康」と「地球環境」の未来を救う唯一の方法 三交社
2002/10 コンクリート住宅は9年早死にする
—いますぐ“木装リフォーム”して健康を取り戻そう リヨン社
2002/05 食民地 —アメリカに餌づけされたニッポン ゴマブックス
2002/02 よみがえれ!イグサ 築地書館
2001/12 この食品だったらお金を出したい!—狂牛病と台所革命・Ⅱ 三五館
2001/10 あなたもできる自然住宅 築地書館
2001/09 早く肉をやめないか? 三五館
2000/09 屋上緑化 築地書館
2000/06 「賢い消費者マナー」教えます 築地書館
2000/02 超インフルエンザ —ミクロの脅威が、しのびよる 三一書房
1999/11 買ってもいい 食卓編 —安心・こだわりの逸品厳選276 光文社
1999/09 きれいになった! ありがとう 三一書房
1999/04 環境ドラッグ —あなたの子どもはなぜキレる 築地書館
1999/03 三一書房にみる日本の黒い霧 健友館
1999/02 こうして直すシックハウス
—エコ・リフォーム 賃貸から持ち家まで 農山漁村文化協会
1998/12 続買ってはいけない化粧品—さあ、髪も素肌もより美しく…! 三一書房
1998/10 船瀬俊介の民間茶薬効事典 農山漁村文化協会
1998/04 続 あぶない電磁波!—ケイタイで、脳しゅよう急増中… 三一書房
1998/04 プロも知らない「新築」のコワサ教えます 築地書館
1997/04 温暖化の衝撃—"超食糧危機"が来る 三一書房
1997/08 続 だから、せっけんを使う—お肌も髪もしっとりよみがえる…! 三一書房
1996/07 あぶない電磁波!—ガン、白血病などを防ぐためには 三一書房
1995/03 買ってはいけない化粧品—ナルホド!もう、だまされない 三一書房
1994/03 続々どうしても化粧したいあなたに
—「わかった…!!」全国から目ざめた声 三一書房
1993/12 クロス・カレント—電磁波・複合被曝の恐怖 (訳書) 三一書房
1993/11 近未来車EV戦略—電気自動車(エレクトリック・ビークル)が地球を救う 三一書房
1993/06 地球にやさしく生きる方法—21世紀への楽しいテクノロジー 三一書房
1993/04 ほのぼの奥さんかしこい暮らし 三一書房
1993/02 大都会で長生きする方法—安全生活ガイドブック (共著) 三一書房
1992/09 エコエネルギーQ&A—これで電気は大丈夫! ラジオ技術社
1992/09 自然流「OL健康」読本 農山漁村文化協会
1991/12 続 どうしても化粧したいあなたに—髪も肌も、より美しく 三一書房
1991/03 だから、せっけんを使う—いま地球にやさしい暮し方を! 三一書房
1990/10 自然流「だし」読本 農山漁村文化協会
1990/04 グッドバイ!めがね・コンタクト
—15分のRK手術で近視・乱視が治る 農山漁村文化協会
1989/09 なぞの川崎病—洗剤原因説は、なぜ消されたのか? 三一書房
1988/06 どうしても化粧したいあなたに 三一書房
1987/06 味の素はもういらない 三一書房
1987/03 情報パワーアップ術—くらしに生かす情報整理ノウハウ 桐書房
など著書多数。タブーなき提言、たたかいを精力的に続けている。
次 序─────────────篠野志郎
石の来歴(写真解説) ───────篠野志郎
序 失われた足跡
一 楽園を離れて
二 石の変容
三 複合化する空間
四 越境する空間
五 東アナトリアの歴史建築
跋 時の翼に乗って
遺構所在地図・遺構索引─────守田正志
王都アニの建築─────────藤田康仁
一 失われた都市
二 アニ文化圏の中・後期アルメニア建築の概要
三 アニ文化圏の中・後期アルメニア建築の特質
墓廟建築にみる建築技術の伝播──守田正志
一 中世のアナトリアにおけるイスラーム
二 アナトリアの墓廟建築研究の史的意義
三 工法にみる墓廟建築の分布
四 架構構成にみる墓廟建築の分布
五 外来と土着の建築技術の融合
用語解説・解説図版───────藤田康仁
解 題─────────────黒津高行 解題『東アナトリアの歴史建築』 黒津高行
本書は、東アナトリア地域に残された多様な歴史建築を、12年にわたる研究成果を踏まえて紹介した写真集である。2007年に刊行した写真集『Out of the Frame──アルメニア共和国の建築と風土』の続編にあたる。まさに本書の書き出しは、前書の「おわりに──into the Frame」で記した2005年12月のアルメニア訪問の場面から再び語られてゆく。
本書に収録された美しい写真は、著者が建築遺構の撮影をとおして過去と対峙して切り取った記録である。建設者たちよりも長生きしてきた建築物には分厚い「過去の知識」が蓄えられている。著者から提示された建築写真を前にした読者は、おそらく時間の重みを感じることになるであろう。これらの建築が何を語りかけているのか、そのことを直ちに読み取ることはできないが、頁を開く度に、東アナトリアの歴史建築の現在とその魅力の何かがずっしりと伝わってくるに違いない。建築写真集という性格上、かちっとした誌面構成になっているが、時折差し込まれた風景と人物の写真が読者をほっとさせてくれる。そして、かつて独自の建築空間を創造した当時の人々の願いと、それを育んだ広大な大地に、またそうした空間と共に送られる生活に思いを巡らせることができるかも知れない。
著者によれば、地中海・黒海・カスピ海に囲まれたアナトリア・カフカース・シリアの各地域には、独自の建築文化が開花したという。とりわけ、五世紀から一四世紀にかけては、アナトリア中部の初期キリスト教およびビザンツ教会の建築、北シリアの初期キリスト教建築、東アナトリアからカフカース一帯に分布するアルメニア教会およびグルジア教会の建築、アナトリアに広く分布するセルジューク朝期のイスラーム建築など、多様な建築形式が展開した。キリスト教の歴史建築だけでも六〇〇棟を超える遺構が残されている。
著者は、1998年からアルメニア教会建築を対象に悉皆調査を開始し、建築技術の側面から東アナトリアにおける各建築群の建築的特質とその展開を明らかにしてきた。そして、調査対象をアナトリア高地全域に拡張し、これまで西欧建築史の文脈の中で捉えられてきたこの地域の建築文化を再評価し、史的位置づけを試みようとしている。本書は、こうした研究蓄積の中から生まれた。ここでは、2006年から2008年の3年間に調査した東トルコに散在するキリスト教・イスラーム教の建築遺構を中心に紹介しており、翼畠な写真と建築解説をとおして、失われつつある東アナトリアの多様な歴史建築の様態を炙り出してみせる。さらに、2009年のシリアでの調査成果も盛り込み、キリスト教建築を生み出した最初期の建築形態を読み解いている。
本書は、「石の来歴」と題した序と後書きを含む五章構成で、巻末に調査の中心メンバーである藤田康仁と守田正念による論考を収録する。
(中略)
本書は、写真集の体裁をとっているが、解説の内容は深く、東アナトリアの歴史建築の系譜をダイナミックに論述し通史でもある。かつてギリシャのアトス山に滞在して修道院建築遺構を調査した著者の、熱い思いが伝わってくる。つまり、五官で実物と向き合う重要性、海外の建築に漂う立ち位置、学術論文では表現できない建築史学研究の面白さを伝えようとしたのではないか。近年、建築史学の分野でもアジア圏を除けば、海外の古い建築を研究する学徒は減少の傾向にあり、本書がそうし風潮に一石を投じるものであることは間違いない。建築史学が美術史や歴史学とどう異なるのか、本書が提起している問題は、今後、工学部建築学科の中に籍を置く建築史学の発展を考える上で、避けては通れない答えを求められる問でもある。その問に対して、著者は何よりも、建築史学を社会に対して開くことの必要性を、主張しているように思えてならない。その試みの一つが本書ではなかったか。あえてガチガチの学術的な体裁を捨てた本書の構成や記述が、それを物語っているように思えるのである。一般読者を含めた知的世界の構築、幾らか学術的な若手の論考を含めて、著者はそうし議論の場を社会に提供したかったのではないだろうか。
本書は、日本ではこれまで紹介されることの無かった貴重な建築記録であり、学術資料としての価値は高い。建築歴史、意匠関連の専門家ばかりでなく、建築文化に関心をよせる一般読者の期待にも応えてくれる一冊といえよう。
(社)日本図書館協会 選定図書
東アナトリアに遺るキリスト教・イスラーム教の歴史建築の全貌! 約400点
五世紀の柱上苦行僧・聖シメオンが最期に目にしたヴィジョンとは?
東アナトリアの荒野に漂着した「石の方舟」が忘却の淵から謳い上げる豊饒なカンタータ
パレスチナに生まれたキリスト教は西欧に布教され、強大な教会権力を生み出した。その権力機構のもとで、西欧の各地に壮麗な教会堂が建設された。……しかし、その信仰はシリアを経由して東アナトリアにも伝えられた。そこで広まったキリスト教は、アルメニア教会、グルジア教会(後にビザンツ教会に復帰)、或いは単性派教会にみられるように、五世紀のカルケドンの公会議で異端として退けられながらも、そこに住む人々の信仰を獲得していった。東アナトリアに広まったキリスト教では、史料の多くは失われ、祈りを捧げた人々のほとんどは記録を残す事もなく、歴史の彼方へと消えていった。だが、祈りを捧げた空間は、雄弁に彼らの存在を語っている。……
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