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19世紀イギリスを代表する女性作家ジョージ・エリオット。 ヴィクトリア朝文化全般にわたる該博な知識と深い考察によって 同時代の芸術や社会を鋭く論じた評論と書評13篇を収録。 「これらの評論や書評は、歴史・文学・宗教・思想などヴィクトリア朝文化全般にわたるメアリアンの該博な知識と深い考察をよく反映し、とりわけ、芸術におけるリアリズムの標榜や芸術の目的を共感の拡大に見出す姿勢など、のちの作家ジョージ・エリオットに通底する基本的思考の糸すじを明確に浮かび上がらせている。これらの評論および書評は、エリオットの小説といわば表裏の関係にあるのだ。したがって、これらを併せ読むことは、作家ジョージ・エリオットをよりよく理解することになろう」(「あとがき」より)
George Eliot, 1819-1880 本名メアリアン・エヴァンズ。代表作に『フロス河の水車場』『サイラス・マーナー』『ミドルマーチ』など
(かわもと・しずこ) 1956年津田塾大学英文科卒業、1957年東京大学大学院修士課程修了。1962-63年ハーヴァード大学大学院留学。津田塾大学名誉教授。 著書に『イギリス教養小説の系譜』『ジェイン・オースティンと娘たち』(研究社)、『G・エリオット』(冬樹社)、『〈新しい女たち〉の世紀末』(みすず書房)など。訳書にトマス・ハーディ『日陰者ジュード』(中公文庫)、ヴァージニア・ウルフ『波』『自分だけの部屋』『壁のしみ』『オーランドー』『病むことについて』、E・M・フォースター『ロンゲスト・ジャーニー』『民主主義に万歳二唱』(みすず書房)など多数。
(はら・きみたか) 1967年日本大学文理学部英文科卒業、1973年同大学院文学研究科英文学専攻博士課程単位取得満期退学。日本大学文理学部教授。 著書に『英文学と英語のために』(大阪教育図書)、『新和英大辞典(第5版)』『新編英和活用大辞典』(共著、研究社)、『イギリス小説の探究』(共著、大阪教育図書)、『ジョージ・エリオットの時空』(共著、英宝社)。訳書にメリン・ウィリアムズ『女性たちのイギリス小説』(共訳、南雲堂)など。
◆評論◆ ・女流作家の愚劣な小説 ・ドイツ民族の自然史 ・福音主義の教え――カミング博士 ・フランスの女性――マダム・ド・サブレ ・ドイツ的ウィット――ハインリッヒ・ハイネ ・フィーリクス・ホールトによる労働者への演説 ◆書評◆ ・『ヴィルヘルム・マイスター』の道徳性 ・『西に向かって、ホーイ!』 ・マーガレット・フラーとメアリイ・ウルストンクラフト ・トマス・カーライル ・『アンティゴネー』とその教訓 ・三つの小説(ミセス・ストウ『ドレッド――大きな陰気な沼地の物語』、チャールズ・リード『あやまちて改むるにはばかることなかれ』、フレドリカ・ブレマー『ハーサ』) ・ジョン・ラスキン『近代画家論』第三巻
■序章 ナルニアへの扉
生涯と作品/物語性と宗教性
〈喜び〉と〈憧れ〉/二つの主題の関係
■第1章 『ライオンと魔女』——想像力の回復、あるいは未来に向けての退行
理想的世界としての過去/〈憧れ〉と想像力
原罪としての傲慢/「暗黒時代」としての現代
■第2章 『カスピアン王子の角笛』——黄金時代への帰還
失われた時代/物語と想像力、あるいは癒しとしての過去
善のイメージとしての〈喜悦〉/カスピアンのイニシエイション
■第3章 『朝びらき丸東の海へ』——痛みの問題
ユースティスの罪/痛みと回心
ナルニアへのイニシエイション/物語と神学論
■第4章 『銀の椅子』——悪しき同時代に抗う方法
過去の探求/主人公としてのジル
忘却——過去を喪失すること/自己同一性と想像力の回復
■第5章 『馬と少年』——礼節をめぐる冒険
北への憧れ/礼節をめぐる帝王学
礼節の敵としての傲慢/居場所の回復と内面的成長
■第6章 『魔術師の甥』——善と悪の相互依存
ディゴリーの危機と男女それぞれの愚かさ/善と悪の対照
失楽園ののち/善と悪の相互依存
■第7章 『最後の戦い』——閉じられて開かれた幸福な結末
ナルニアの堕落/世界の終末/自由意志と選択
スーザンの通過儀礼——プルマンへの反論
善と悪の闘争と痛み——「残虐性」の意味/幸福な結末
■第8章 『ナルニア国年代記物語』と『妖精女王』——ルイスの「現代性」
善と悪のイメージ/理想的世界としての中世・ルネサンス
風景の意味
■第9章 ナルニア的風景の源泉——ルイス文学紀行
ベルファーストおよびその周辺/ウォトフォードとグレイト・モールヴァーン
サリー州、とくにグレイト・ブッカム/オクスフォードおよびその周辺
徒歩旅行そのほか/大聖堂、古城など
ふたたびアイルランド/ナルニアの風景
■ナルニアの想い出——あとがきにかえて
◆コラム
『ライオンと魔女』の序文
ターキッシュ・ディライトとは何か?
ルイスとトルキーン/ルイスとエリオット
教師としてのルイス/ルイスとベッチマン
批評家としてのルイス/ルイスの女性観
ベインズによる挿絵
◆地図(ベルファースト/オクスフォード/ヘディントン/ルイス関連地図)
登場人物名表記一覧/年譜/参考文献(ルイス関係) (社)日本図書館協会 選定図書 《ナルニア》をより深く理解するために欠かせない1冊。
物語を読むうえで欠かせない文学的・宗教的主題を中心に、全7巻を解読(キリストの受難と復活、創世記、黙示録、想像力と信仰の関係、現代批判、過去への郷愁、「童心」を信じること……)。 ルイス文学紀行・地図付。写真多数。
タグ: C. S. ルイス, イギリス文学(評論), 児童文学
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