モンキーブリッジ

モンキーブリッジ

ラン・カオ 著, 麻生 享志 訳
四六判 / 280ページ / 上製
定価:2,000円 + 税
ISBN978-4-7791-1466-3 C0097
奥付の初版発行年月:2009年10月 / 書店発売日:2009年10月06日
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内容紹介

これは新たな戦争小説の登場である! アメリカが初めて敗北したベトナム戦争の裏側で、ベトナム系移民の人々にいまだに続く「心の戦争」――アメリカの生活のなかに滲み出る戦争の影を、母娘の心の葛藤を通して描く本格的作品。

「作品の冒頭、病に倒れた母タインを見舞うマイが、首都ワシントンD.C.郊外にある
アーリントン病院とサイゴン軍事病院をダブらせていく場面がある。マイをはじめと
する若いベトナム系移民が持つ過去の記憶がトラウマとして、現在の生活に少なから
ぬ影響を与えていることを示唆する描写だ。マイの心の動きを通じ移民の間で静かに、
しかし、決して終わることなく続く「心の戦争」の存在が浮かび上がる。戦争がそれ
を生き延びた人々の心に巣食い続けるものならば、ベトナム系移民にとっての「戦争」
は今でも新天地アメリカで続く現実の一部なのである。」(「訳者解説」より)

著者プロフィール

ラン・カオ(カオ,ラン)

Lan Cao
1961年ベトナム、サイゴンの生まれ。ベトナム戦争サイゴン陥落間近の1975年、13歳
のときにアメリカへ渡る。マウント・ホリヨーク・カレッジで政治学を専攻し、イェー
ル大学法科大学院に進む。デビュー小説となる『モンキーブリッジ』は、ベトナム系
移民母娘の葛藤を軸に展開する物語で、アメリカの多文化主義的側面をあらわす作品
として高い評価を得て、多くの読者を得た。また、物語はベトナム戦争の際、南北ベ
トナムに家族を引き裂かれ、度重なる苦難を経験したラン・カオ自身の自伝的要素を
含む。共著に『アジア系アメリカ人の歴史について知っていなければならないこと』。
現在は全米でも第二の歴史を誇るウィリアム・アンド・メリー大学で教鞭を執る。

麻生 享志(アソウ タカシ)

1965年東京生まれ。ニューヨーク州立大学バッファロー校博士課程修了(比較文学)。
早稲田大学教授。現代アメリカ文化・文学研究。共著で『ライ麦畑でつかまえて』、
『英語文学事典』(ミネルヴァ書房)他。

関連書

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