内容紹介
神道の世界観と『聖書』の世界観の比較研究の成果!
「かつて日本人も多神という“神”を通して世界を捉えていた」
われわれ日本人は、明確に宗教を信仰している者(宗派に帰依している人)は少ないが、信仰心が無いわけではない。かつて物には神が宿ると考え、それに感応していた時代があった。
本書は、日本人の底流に潜む神道(古神道)の世界観(明確な経典がないため『古事記』に依拠)と『聖書』の世界観とを、創世神話、人間の誕生神話と自然と人間との関係、人間の存在意義、罪と罰、さらに神のイメージや象徴などについて、主に双方の「創世神話」を軸として比較・検証を試みた。
そこから見えてきたものは、最終的に意識の表層に現われた時、全てを一つの神か、神々の集まりが全てか、という世界の捉え方の違いでしかなく、この「神中心」という心意構造の元型は、共通するものであった。すなわち、「神との対面」、「神とのいのちのふれあい」などの神体験による真摯な信仰心はキリスト教をはじめとする『聖書』の世界観と神道の世界観を包み、ともにその中心になっている。
神なき時代といわれ、グローバル社会といわれ、国と国、民族と民族、宗教と宗教は急速に近づいているにもかかわらず、民族間や宗教間における軋轢が増している現在、自然との共生を含めその軋轢の解消への道は、対話へ誘う「共通意識」の認識では?
著者プロフィール
- 松本 敬子(マツモト ケイコ)
立正大学文学部英米文学科卒業。
日本大学大学院総合社会情報研究科修士課程修了。華道家。
論 文:「神道とキリスト教の比較研究 -創世神話をめぐって」(修士論文)
「『聖書』と『古事記』の創世神話」(日本大学大学院総合社会情報研究科紀要第8号)
目次
序 論
第1章 『聖書』と『古事記』の創世神話
1 「創世記」と『古事記』の天地の始まり
2 水の分割と大地の誕生
3 「天の大空」ラキハと動くもの33
4 人間の誕生
第2章 人間——神の像と罪あるもの
1 人間の誕生——「土」と「肉」としての人間の関係
2 罪と汚れ——失われた楽園
3 霊魂観——「神の像」と「御霊」
第3章 「神」のイメージ——象徴の神話
1 雷と火の柱——「燃えさかる炎」としての神のイメージ
2 他界としての山上の聖域——山と神の関係
3 蛇に関する対立する二つの象徴的意味
4 命の水
第4章 『聖書』の世界観と神道の世界観
1 神観念——「真心」と「神との対面」
2 聖なるもの
結 論
引用文献
参考文献
索 引
関連書
シントウトキリストキョウ コオウスルシンイコウゾウ 978-4-7791-1451-9 9784779114519 4-7791-1451-9 4779114519 0014 神道とキリスト教 呼応する心意構造 松本敬子 マツモトケイコ 立正大学文学部英米文学科卒業。
日本大学大学院総合社会情報研究科修士課程修了。華道家。
論 文:「神道とキリスト教の比較研究 -創世神話をめぐって」(修士論文)
「『聖書』と『古事記』の創世神話」(日本大学大学院総合社会情報研究科紀要第8号) 彩流社 サイリュウシャ 序 論
第1章 『聖書』と『古事記』の創世神話
1 「創世記」と『古事記』の天地の始まり
2 水の分割と大地の誕生
3 「天の大空」ラキハと動くもの33
4 人間の誕生
第2章 人間——神の像と罪あるもの
1 人間の誕生——「土」と「肉」としての人間の関係
2 罪と汚れ——失われた楽園
3 霊魂観——「神の像」と「御霊」
第3章 「神」のイメージ——象徴の神話
1 雷と火の柱——「燃えさかる炎」としての神のイメージ
2 他界としての山上の聖域——山と神の関係
3 蛇に関する対立する二つの象徴的意味
4 命の水
第4章 『聖書』の世界観と神道の世界観
1 神観念——「真心」と「神との対面」
2 聖なるもの
結 論
引用文献
参考文献
索 引 神道の世界観と『聖書』の世界観の比較研究の成果!
「かつて日本人も多神という“神”を通して世界を捉えていた」
われわれ日本人は、明確に宗教を信仰している者(宗派に帰依している人)は少ないが、信仰心が無いわけではない。かつて物には神が宿ると考え、それに感応していた時代があった。
本書は、日本人の底流に潜む神道(古神道)の世界観(明確な経典がないため『古事記』に依拠)と『聖書』の世界観とを、創世神話、人間の誕生神話と自然と人間との関係、人間の存在意義、罪と罰、さらに神のイメージや象徴などについて、主に双方の「創世神話」を軸として比較・検証を試みた。
そこから見えてきたものは、最終的に意識の表層に現われた時、全てを一つの神か、神々の集まりが全てか、という世界の捉え方の違いでしかなく、この「神中心」という心意構造の元型は、共通するものであった。すなわち、「神との対面」、「神とのいのちのふれあい」などの神体験による真摯な信仰心はキリスト教をはじめとする『聖書』の世界観と神道の世界観を包み、ともにその中心になっている。
神なき時代といわれ、グローバル社会といわれ、国と国、民族と民族、宗教と宗教は急速に近づいているにもかかわらず、民族間や宗教間における軋轢が増している現在、自然との共生を含めその軋轢の解消への道は、対話へ誘う「共通意識」の認識では?
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