歌謡曲の日本語阿久悠神話解体

阿久悠神話解体 歌謡曲の日本語

見崎 鉄 著
A5判 / 319ページ / 並製
定価:2,200円 + 税
ISBN978-4-7791-1386-4 C0073
奥付の初版発行年月:2009年03月 / 書店発売日:2009年03月24日
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内容紹介

作詞した歌5000曲以上、シングル総売上枚数6800万枚(日本歴代作詞家でトップ)…2007年8月1日に死去した作詞家の巨人、阿久悠の書いた数多くのヒット曲の歌詞を、歌から切り離し、それ自体を徹底的に分析する。

著者プロフィール

見崎 鉄(ミサキ テツ)

1965年、長野県生まれ。ライター。
歌詞論関係の著書に『Jポップの日本語』(彩流社)『さだまさしのために』(KKベストセラーズ)、『音楽誌が書かないJポップ批評』(共著、宝島社)。サブカル批評に『ドラゴンボールはいつ終わるか?』(風塵社)、『船井幸雄大研究』『2時間ドラマ大事典』『エヴァンゲリオン完全攻略読本』(以上、共著、三一書房)他がある。

目次

はじめに

Ⅰ 総論
1 前提としての歌詞論
   歌は意味をふりきって進む
   副産物である歌詞が「第三の詩歌」になるとき
   作者からの自由
2 素養としての人物論
   ペンネームについて
   容貌について
   ドラマチック無用
   生い立ち
   作詞家阿久悠誕生
   『スター誕生!』のころ
   わらしべ長者は何をめざしたのか
   時代おくれの男になりたい
   自意識系Jポップへの異議
   男らしさは自動販売機に売っているか
3 応用としての作詞論
   ジャンル横断的
   作詞のパラドックス
   美空ひばりへの迂回
   手品のタネはタイトルにあり
   先後するテクスト

Ⅱ 各論
1 境界にたたずむ人たち
   「津軽海峡・冬景色」 海峡という境界を超えるとき 
   「せんせい」 思い出を語るのは誰か  
   「北の宿から」 私から私へ  
   「舟唄」 すべては弔(とむら)いのために 
   「雨の慕情」 唐突に雨が降る理由  
   「居酒屋」 男のからみ方、女のかわし方  
   「嫁に来ないか」 言ったあとで考える   
   「ざんげの値打ちもない」 抑圧された記憶  
2 行き先未定のまま走る人たち
   「恋のダイヤル6700」 卒業式の前日の出来事 
   「どうにもとまらない」 噂からの解放と過激なオートマチズム 
   「ペッパー警部」 邪魔される快感 
   「UFO」 〈それでもいいわ〉という生存戦略  
   「勝手にしやがれ」 男の微妙な策略  
   「時の過ぎゆくままに」 自選ナンバーワンは不可解な歌   
   「ブルースカイブルー」 室内と屋外 
3 応答なき呼びかけをする人たち
   「また逢う日まで」 ドアの記号論  
   「ジョニイへの伝言」 見かけと本心  
   「五番街のマリーへ」 淡いつながり  
   「青春時代」 二重のモラトリアムの終わり 
   「あの鐘を鳴らすのはあなた」 「私」はどこにいるのか  
4 自分を空想する人たち
   「狼なんか怖くない」 赤い色の誘惑  
   「わたしの青い鳥」 幸せがむこうから飛んでくる  
   「もしもピアノが弾けたなら」 なぜピアノが必要なのか   
   「さらば涙と言おう」 ライトな根性論   
   「熱き心に」 大景は作りにくい  
5 名前を呼ばれる人たち
   「ウルトラマン・タロウ」 似ているものは兄弟である 
   「宇宙戦艦ヤマト」 旅立ちの瞬間はいつまでも  
   「ヤマトより愛をこめて」 メッセージは宛先に届くか  

Ⅲ 補論
1 阿久悠には書けない歌詞 阿木燿子の「プレイバック part2」  
2 阿久悠のようには書けない歌詞 GReeeeNの「キセキ」 

あとがき

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