「葦原中津国(あしはらなかつくに)」の謎古代製鉄物語

古代製鉄物語 「葦原中津国(あしはらなかつくに)」の謎

浅井 壮一郎 著
四六判 / 308ページ / 並製
定価:2,000円 + 税
ISBN978-4-7791-1376-5 C0021
奥付の初版発行年月:2008年08月 / 書店発売日:2008年08月22日
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内容紹介

『記紀』はなぜか瑞穂の国・日本を「葦原中津国」と呼び、「稲原中津国」とは言わない。古代製鉄の原料は水草の根に付く水酸化鉄(湖沼鉄・褐鉄鉱)であり、神武東征の立寄り先は全て「汽水域」の葦原であった。その意味は?

版元から一言

国家興隆の大きな要因は鉄資源の確保であるが、古代において鉄資源はどのように確保され、製鉄されたのか。驚いたことには「鉄の母国」とされるヒッタイトの鉄資源・製鉄に関する報文・論文が皆無であり、鉄資源と錫資源ソースが全く不明とされていたことである。
 第一章は「古代における鉄資源のソースを明らかにすること」だが、探求の結果は「古代製鉄の原料は水草の根に付く水酸化鉄(湖沼鉄・褐鉄鉱)」であった。
 錫も川底の砂から取る。つまり鉄も錫も水中から採取するためにその所在・痕跡が不明だったのである。
 製鉄・鍛冶は巨大な技術・産業システムであり、その技術・経営ノウハウは集団で担われ、伝承されたものであった。鍛冶集団・製鉄族の存在である。彼らは村々を渡ることによって、市場規模を確保・拡大し、交易も行う。彼等は工人であり、商人だった。そんな集団の力が歴史に反映されないわけが無い。各地には鍛冶王伝説が残った。
第二章は、こうした鍛冶・シャーマン集団にスポットを当て、建国への関与・ロマンを追うものである。倭の建国も鍛冶・シャーマン集団によるものではないか、そんな目で『神武東征記』を見直すと、神武の立寄り先は全て「汽水域」の葦原であり、塩害のため農耕に適さない。明らかに彼は水草の根の湖沼鉄を追ったのだ。そうなると彼らも鍛冶・シャーマンだったことになる……。

(社)日本図書館協会 選定図書

著者プロフィール

浅井 壮一郎(アサイ ソウイチロウ)

1940年 旧台湾台北市生まれ
1959年 都立両国高校卒
1963年 東京大学農学部農芸化学科卒業 農学博士
      食品会社勤務(2004年退職)を経て
      現在、フィリピン協会監事 NPO法人国際資源活用協会顧問
2005年 早稲田大学第二文学部入学 現在在学中

目次

はしがき
第一章 古代製鉄物語
 1 オリエントの鉄 
 2 古代製鉄の基本技術 
 3 中国の鉄の歴史 
 4 鉄と商人 
 5 湖沼鉄(褐鉄鉱)製鉄 
 6 古代製鉄技術の伝来 
 7 兵主神社と河童 
 8 中国古代製鉄 
 9 古代製鉄原料——「水辺の鉄」 
第二章 鉄と国家——「葦原中津国」とは?
 1  鍛冶・シャーマン・陶工 
 2  神武東征——「水草と水銀を求めて」 
 3  考古学 
 4 饒速日と物部 
 5  火床・子宮・熔鉱炉 
 6  古代王朝の成立 
7 日本の古代製鉄 

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