スーツ・ファッションはミリタリー・ファッションの末裔だった!!スーツ=軍服!?

スーツ=軍服!? スーツ・ファッションはミリタリー・ファッションの末裔だった!!

辻元 よしふみ 著, 辻元 玲子 絵
A5判 / 284ページ / 並製
定価:2,200円 + 税
ISBN978-4-7791-1305-5 C0072
奥付の初版発行年月:2008年03月 / 書店発売日:2008年03月07日
2200円+税
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内容紹介

我々が日常身につけている洋服のスタイルは驚くほどミリタリーに由来する。本書は、西欧服飾の通史、特に服飾全体をリードした軍服の歴史をたどり、それが今日のスーツ・ファッションにどう影響を与えているのかを、時系列的に概観する。

著者プロフィール

辻元 よしふみ(ツジモト ヨシフミ)

戦史・服飾史研究家、詩人。1967年岐阜市生まれ。エッセイ集『全世界を滅ぼして「自分」だけがいればよい』(三一書房、2001年)、詩集『赤坂江戸城外濠跡あたり』(思潮社、1998年)、『ナヴァロンの秋』(土曜美術社出版販売、2005年)など著書多数。ほかに妻・玲子と組んだ「軍服のデザイン」(ワールドフォトプレス『デザインの力』所収)など。読売新聞記者。日本文芸家協会、日本ペンクラブ各会員。日本現代詩人会理事。

辻元 玲子(ツジモト レイコ)

イラストレーター、漫画家。1972年、横浜市生まれ。桐朋学園大学音楽学部演奏学科声楽専攻卒。在学中より、ドレミ楽譜出版社の楽譜、楽典ドリルの挿絵を担当し、学習漫画『マンガで楽典 オルゴールランドを救え!』(全音楽譜出版社、1996年)を出版。

目次

序章
  ◆本当に「スーツは男の戦闘服」である
  ◆文明開化当時、スーツは最新式の服装だった
  ◆基本を知らなければ崩すことも出来ない
  ◆我々の身近にあるミリタリーファッションの影響
一、スーツの章
 ①スーツまでの歴史を概観する
  ◆西欧の衣服は本来「ひらひら」
  ◆長く続いた「ワンピース」の時代
  ◆半ズボンとボタンの登場
  ◆ルイ14世の「紳士服革命」
  ◆ナポレオン時代は軍服花盛り
  ◆ヴィクトリア朝に登場する今のスーツ
 ②背広の襟(ラペル)について
  ◆背広の襟はもともと詰め襟
  ◆2ボタンスーツと3ボタンスーツ、どっちが正式?
  ◆ダブルのスーツはフロックコートから
  ◆ボタンが広まるまで
  ◆男も女もレースの襟飾りの時代
  ◆襟は自然発生したもの
  ◆ポーランド騎兵とハンガリー騎兵の制服
  ◆紳士服にも「左前」があった時代
 ③フロックコートの時代
  ◆2人の「アルバート」とヴィクトリア女王
  ◆質素倹約の父親、ファッションリーダーの息子
  ◆フロックコートは「乗馬用上っ張り」
  ◆「プルシャン・ブルーの軍服」の流行
  ◆モーニングの登場
  ◆そして現代型スーツの誕生
  ◆フロックコートの退場
  ◆タキシードも本当は英国海軍生まれ
  ◆日本の閣僚が夜でもモーニングを着る理由
 ④軍服が背広に近づいてきた時代
  ◆ドイツ空軍の「背広軍服」
  ◆日本軍の折り襟軍服はドイツ軍の真似?
  ◆世界的に大流行した折り襟
  ◆フランス陸軍式の学生服、英海軍式のセーラー服
  ◆軍服が「ドレスダウン」したころ
 ⑤センターベントとサイドベンツ
  ◆「馬乗り」と「剣吊り」
  ◆シングルにはセンターベント、ダブルにはサイドベンツ
  ◆軍刀を下げるのに便利?
  ◆ノーベンツの方がフォーマル?
 ⑥袖の仕様「本切羽」その他について
  ◆「切羽」とは日本刀の部品だが
  ◆英語では「リアル・カフ・ホールズ」
  ◆ナポレオンも袖口のボタン外し
  ◆ドレスシャツを袖から覗かせる習慣
  ◆ズボンの折り返しがあるほうがフォーマル?
 ⑦007はなぜイタリアン・スーツを着るのか?
  ◆ボンドは第2次大戦に従軍した海軍中佐
  ◆ブリオーニのスーツは一着50万円也
  ◆注文あつらえにも段階がある
  ◆コネリーのボンド
  ◆レイゼンビーのファッショナブルな007
  ◆ロジャー・ムーアはエグゼクティブ風
  ◆「マイアミヴァイス」のようなダルトン時代
  ◆ブリオーニが採用された背景
 ⑧「クールビズ」が気に入らない理由
  ◆気になった「政治的ユニフォーム」
  ◆制服効果の悪しき前例
  ◆そもそも時代遅れな発想ではないか
  ◆見せかけではなく本当の環境対策を
  ◆やめるべきはネクタイではなく「衣替え」
  ◆古来、偉い人ほどラフな格好を好んだ
  ◆スーツを駆逐する服装はあるか
  ◆たかがネクタイ、ですまない場合も
  ◆「涼しいだけ」では正装といえない
二、ブレザーの章
  ◆色違いの「替え上着」ではすまない
  ◆「ブレザー」に二つの系統
  ◆ケンブリッジ大学のボートクラブ
  ◆英国軍艦「ブレザー号」の逸話
  ◆「セーラー服」は1857年に制式に
  ◆平和任務で名を残した名艦
  ◆4代目「ブレザー」号
  ◆海軍士官のジャケットはダブルのブレザーに
三、コートの章
  ◆コートが必要になった時代
  ◆チェスター・コートに名を残した伯爵
  ◆水兵用のピーコート
  ◆モントゴメリー将軍が流行らせたダッフル
  ◆アクアスキュータムのトレンチ
  ◆クリミア戦争とファッション
  ◆ラグラン男爵とカーディガン伯爵
  ◆塹壕で生まれた数々のもの
  ◆そして「塹壕」コート
  ◆軍用コートには不可欠な肩章
  ◆肩章の長い来歴とは
  ◆「小さな肩」を頼もしく見せたい
四、ネクタイの章
 ①クラヴァット普及までの謎
  ◆真相はルイ13世か、14世か?
  ◆ローマ軍のフォカーレ
  ◆クロアチア兵、フランスに現る
  ◆クラヴァットの流行
 ②結び下げネクタイの謎
  ◆フォー・イン・ハンド・ノットの謎 
 ③レジメンタル・タイと「大佐」の権威
  ◆レジメンタル・タイの特別な意味合い
  ◆軍服の「カーキ色」化
  ◆軍隊における「連隊」の格
  ◆古代以来の由緒ある呼び名
  ◆レジメントが最高の編成だった
  ◆将軍にはなれるが大佐にはなれなかった
  ◆日本軍向けにすっきりと翻訳
  ◆海軍の階級の由来
  ◆キャプテンの由来は「斬り込み隊長」
  ◆無理な陸海軍のすり合わせ
  ◆ストライプはなぜ英国と米は逆なのか
 ④水玉ネクタイの不思議
  ◆水玉タイはなぜ格が高いのか
  ◆ブラックスーツを結婚式で着るのは日本人だけ?
  ◆水玉とは「ポルカ・ドット」
五、ブルゾンの章
 ①戦闘服とブルゾン
  ◆「硫黄島からの手紙」への妙な難癖
  ◆鬼の首を取ったようなブログの滑稽
  ◆戦闘服が登場したのはごく最近
  ◆Tシャツも米軍が普及させた
  ◆今の若者にも大人気のM65ジャケット
 ②ヒモ飾り「飾緒」の歴史
  ◆「参謀職緒」は参謀専用ではない?
  ◆むしろ「副官=秘書」の印である
  ◆もともとは「馬の手綱」
六、勲章の章
  ◆勲章の歴史をたどってみる
  ◆ガーター勲章と金羊毛勲章
  ◆新時代の勲章レジオン・ド・ヌール
  ◆あまりにも有名なドイツの鉄十字勲章
  ◆ヴィクトリア十字勲章、メダル・オブ・オナー、金鵄勲章など
七、靴の章
  ◆謎だらけの「靴の歴史」
  ◆とんがり靴とミッキーマウス靴
  ◆靴に名を残したワーテルローの英雄
  ◆19世紀に花開くさまざまな靴の様式
  ◆靴の手入れは自分でするに限る
  ◆10足の靴を交互に履くほうが長持ち
  ◆老舗「トリッカーズ」の由来をたどる
  ◆創業時は「バルトロップ」社だったか
八、鞄の章 
 ①旅行用トランクとルイ・ヴィトン
  ◆日本にはなかった「カバン」の概念
  ◆旅行が盛んになる時代が前提
  ◆世界最古のトランク業者
  ◆日本の家紋の影響というが
  ◆世界最大の巨大ファッション財閥に
  ◆ドン・ペリニオンの由来
 ②奇跡のような紙のトランク
  ◆ゾウが踏んでも壊れないトランク
  ◆ヴァルカナイズという名の共通点
  ◆靴のグッドイヤー・ウェルト製法とグッドイヤー氏
  ◆薄幸の天才チャールズ・グッドイヤー
  ◆マッキントッシュとヴァルカナイズド製法
  ◆なぜか紙から生まれた素材もヴァルカナイズドに
  ◆漱石も見た? グローブ・トロッターの流行
 ③金属製のトランク
  ◆ドイツ空軍仕様のリモワのケース
九、帽子の章
  ①二角帽までの時代
  ◆装飾過剰の時代まで
  ◆三角帽、そして二角帽に変化
  ◆軍帽から生まれたさまざまな様式
 ②敬礼と脱帽の歴史
  ◆ネルソンの麦わら帽子
  ◆現代的な「官帽子」の成立
 ③シルクハットの時代
  ◆さまざまな帽子が出そろう19世紀後半
  ◆帽子の消滅と復権の兆し
十、腕時計の章
  ◆最初の懐中時計はヘンリー8世か
  ◆航空機と世界大戦が普及させた腕時計
十一、その他のこぼれ話
  ◆まずはリーバイ・ストラウスから
  ◆レイバンの軍用サングラス
  ◆オールデンのコードバン靴
  ◆英陸軍発祥のカジュアル・シューズ
  ◆一旅行者が流行させたサンダル
  ◆沈没船から引き上げられた帝政ロシアの幻の革
  ◆万年筆と鉛筆の四方山話
  ◆エルメネジルド・ゼニアの先見の明
  ◆パラシュートから生まれたナイロン傘
  ◆チャーチルの「特別製のもの」を守った特製の下着

あとがき

主要参考文献・参考サイト

関連書

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