「今回、いざインタビューをはじめてみると、対話がいかに《なまもの》であるかが分かった。そして、それをまとめる段になり、それが、《腐りやすいなまもの》であることが分かった。往々にして、人の記憶はあとから作り出されるものであるのは周知のことだろうが、多くの記録の不備や証言の食い違いは、そうした作られた記憶によるものであるために、裏づけを取りにくいことが多い」——《芸人》の原風景がココにある。世の仲の「落語ブーム」に流されることなく、飄々と《芸人》としての生き方を邁進する噺家がいる。諸般の事情で地方に根を下ろし活動を続ける雷門小福(名古屋)と桂小文吾(鳥取)の両師。東京・大阪で活躍する芸人さん、そして落語ファンにとっても、二人の落語家の証言はたいへん貴重である。これは気鋭の演芸評論家による「落語研究」の実践なのだ。
著者・瀧口氏が席亭をつとめる「特選落語会」(深川江戸資料館小劇場)は、第5回が4月12日(土)に「ほたると白酒と権太楼」、第6回が6月14日(土)に「さん喬・市馬・菊之丞夏噺歌噺」、第7回が7月27日(日)に「喬太郎怪談噺」の予定です。【問い合わせ・オフィスぼんが】080−1327−5615
(社)日本図書館協会 選定図書
瀧口 雅仁…1971年東京生まれ。「オフィスぼんが」代表。演芸評論家、プロデューサー。毎日新聞で寄席・演芸評を担当。主な企画・著作に、『落語ワンダーランド—お悩み別作品ガイド100席&古今東西の噺家100人以上登場! (ぴあMOOK) (大型本)』(ぴあ、2004/12)『みんなの落語 (Gakken mook) 』(学研、2005/10)『きく知る落語—東西落語家50傑・まるごと上方落語 (大型本) 』(JTBパブリッシング、2006/02)等がある。人気のCD落語シリーズ『落語名演集(柳家さん喬・柳家権太楼・林家正雀・柳亭市馬)』(ポニーキャニオン)のプロデュースを手がけ、新たに「特選落語会」を企画し《権太楼・桃太郎二人会》で2007年10月よりスタートする。
(社)日本図書館協会 選定図書 「今回、いざインタビューをはじめてみると、対話がいかに《なまもの》であるかが分かった。そして、それをまとめる段になり、それが、《腐りやすいなまもの》であることが分かった。往々にして、人の記憶はあとから作り出されるものであるのは周知のことだろうが、多くの記録の不備や証言の食い違いは、そうした作られた記憶によるものであるために、裏づけを取りにくいことが多い」——《芸人》の原風景がココにある。世の仲の「落語ブーム」に流されることなく、飄々と《芸人》としての生き方を邁進する噺家がいる。諸般の事情で地方に根を下ろし活動を続ける雷門小福(名古屋)と桂小文吾(鳥取)の両師。東京・大阪で活躍する芸人さん、そして落語ファンにとっても、二人の落語家の証言はたいへん貴重である。これは気鋭の演芸評論家による「落語研究」の実践なのだ。
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