最高裁判決(1957年3月、有罪確定)から50年——D.H.ロレンスの『チャタレー夫人の恋人』は日本では有罪のままである!? 無罪判決の英米の「わいせつ文書」裁判と比較し、論争の内容に新たな歴史の光をあてる。
倉持 三郎(くらもち さぶろう)1932年生まれ。東京教育大学文学部英文学科卒業。同大学大学院修士課程修了。同大学院博士課程中退。ロンドン大学バークベック・コレッジ大学院留学。筑波大学博士(文学)。香川大学助手、専修大学講師、共立女子大学助教授、東京学芸大学教授、東京家政大学教授を経て、現在、東京学芸大学名誉教授。日本D.H.ロレンス協会会長(1994-96)。著書『D. H. ロレンス 小説の研究』(荒竹出版、1976)、『D. H. ロレンス』(英潮社、1977)、『ロレンス 愛の予言者』(冬樹社、1978)、『D. H. ロレンス 人と思想』(清水書院、1987)、『イギリスの詩 日本の詩』(土曜美術社出版販売、1997)『ロレンスと新理論』(共著、国書刊行会、1999)、『トマス・ハーディ 人と思想』(清水書院、1999)『D. H. ロレンスの作品と時代背景』(彩流社、2005)。訳書 D. H. ロレンス『三色すみれ・いらくさ』(共訳、国文社、1969)、D.H.ロレンス『トマス・ハーディ研究・王冠』(南雲堂、1987)、G.ギッシング『ネザー・ワールド』(共訳、彩流社、1992 )ほか。
「狐」…狐に魅せられた女の自己喪失の物語。主人公が完全犯罪をねらって男性の殺害を企て る後半のシーンは、雑誌掲載後につけ加えられたものとして有名である。
「大尉の人形」…愛人の人形を作ったばかりに、その人形ともども数奇な運命をたどること になるヒロイン、ハネリの運命は……。
「てんとう虫」…てんとう虫をかたどった指貫から、伯爵夫人の想像力は果てしなく拡がって いく。愛人、そして夫……。旧版では欠落があった原稿が復元された本邦初訳。
タグ: D. H. ロレンス
トラックバックURI
コメント / トラックバックはありません |コメントを見る/コメントする
コメントをどうぞ