本書はバレリーナ服部智恵子を母とし、やがてタイトル・ロールを踊るほどに成長した繁子が、第二次大戦後にアメリカの情報局員と結婚し、夫の任地を転じながら、激動の世界情勢を背景に生きた女性の一生を描く。
(社)日本図書館協会 選定図書
1935年台湾、台北市に生まれる。全国紙記者だった夫の定年退職後、以来20年近くを海外の滞在型の旅をし、旅のつれづれに原稿を書いて上梓する。
著書
『旅は始まったばかり』(ブロンズ新社、1991年)
『世界でいちばん住みよいところ』(マガジンハウス、1997年)
『日本に住むザビエル家の末裔』(彩流社、2003年)
世界的に活躍するバイオリニスト。鷲見三郎氏の指導を受け桐朋学園高校音楽科1年の1956年、日本音楽コンクールで第1位ならびに特賞を受ける。1958年、プラハ音楽芸術アカデミーに入学、在学中の1960年、プラハ現代音楽コンクールで第1位。1962年、栄誉賞つきディプロマを得て首席で卒業、「プラハの春」国際音楽祭でデビュー。同アカデミーでF.ダニエル教授の指導を受けたほか、D.オイストラフ氏や、H.シェリング氏にも師事。以来、世界各地で演奏活動をおこなう。主な共演オーケストラに、チェコ・フィル、シカコ交響楽団、モスクワ放送交響楽団、スロヴァキア・フィル、メキシコ国立交響楽団、スーク室内オーケストラなどがあげられる。1980年、メキシコシティに「アカデミア・ユリコ・クロヌマ」を開校。1981年、ニュ一ヨークのカーネギーホールでアメリカ交響楽団と廣瀬量平のヴァイオリン協奏曲をアメリカ初演する。なお、長年のチェコ音楽紹介の功績に対してチェコスロバキア政府よリ、1970年に「演奏芸術家賞」、1974年には「スメタナ・メダル」を受ける。また、1986年に、メキシコ政府より、文化交流に貢献した外国人に与えられる最高の勲章「アステカの鷹勲章」を受賞。さらに、1992年には、日墨の青少年の交流、育成につとめた功績が認められ、国際交流基金よリ「国際交流奨励賞」を受ける。著書に、「メキシコからの手紙」「メキシコの輝き」(共に岩波新書)、「アジタート・マ・ノン・トロッポ」(未来社)、「ドヴォルジャーク」(リブリオ出版)など。
収録内容
第1 章 ワトソン夫妻との出会
第2 章 私の母はバレリーナ服部智恵子
第 3章 戦時下の青春とバレエへの渇望
第 4 章 夫の仕事はCIA
第5章 渡米・バラ色の未来
第 6 章 綱渡りの結婚
第 7 章 母との再会と家族
第 8 章 インド舞踊とともに
第 9 章 ニューヨーク、メキシコ、ヴェトナム
第 10 章 終の棲家、クエルヴァカへ
終 章 一羽の鶴
ワトソン・繁子さんのこと—— 解説にかえて 黒沼ユリ子
トラックバックURI
コメント / トラックバックはありません |コメントを見る/コメントする
コメントをどうぞ