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小説・詩・児童文学・演劇・美術……
多彩な論考33篇が映し出すイギリス文学・文化の諸相。
■本書で論じられる主な作家■
シェイクスピア/アディスン/シャーロット・スミス/オースティン/サラ・コールリッジ/ブロンテ姉妹/ギャスケル/ジョージ・エリオット/クリスティーナ・ロセッティ/ハーディ/ジェイムズ/バリー/ドロシー・リチャードスン/ロジャー・フライ/フォード・マドックス・フォード/ウルフ/フォースター/T. S. エリオット/ビアトリクス・ポター/アンジェラ・カーター/アレスダー・グレイほか
(社)日本図書館協会 選定図書
1961年日本女子大学文学部英文学科卒業。1965年東京大学大学院人文科学研究科英語英文学専攻修士課程修了。1968年コロンビア大学大学院英語英文学・比較文学専攻修士課程修了。1970年東京大学大学院人文科学研究科英語英文学専攻博士課程満期退学。桐朋学園大学音楽学部を経て、1972年日本女子大学英文学科専任講師、1976年同助教授。1984年同教授。1980年度および1993年度、2003年(後期)ケンブリッジ大学で研修。専攻はイギリス小説、特にジェイン・オースティン、サミュエル・リチャードスン、ヴァージニア・ウルフなど。
主な著訳書に「ヴァージニア・ウルフの『アノン』への道」(高松雄一編『想像力の変容』(研究社、1991)、Q.ベル『ブルームズベリー・グループ—20世紀の知的良心』(みすず書房、1972)『ラスキン』(晶文社、1989)、V.ウルフ『ジェイコブの部屋』(1977)『ある犬の伝記』(1979)『存在の瞬間』(共訳、1984)『女性にとっての職業』(共訳、1994)(以上、みすず書房)、C.N.デイヴィドソン編『恋する作家たち—107通のラブレター』(共訳、DHC、1994)など。
*序にかえて〜読書する女性の表象(出渕敬子)
*シャーロット・スミスの『亡命者』〜フランス革命論争の一テクスト(新見肇子)
*ジョーゼフ・アディスンのバラッド論〜「国民文化」への指向(佐藤和哉)
*サラ・コールリッジの『ファンタスミオン』における光と影(佐藤千佳)
*クリスティーナ・ロセッティの『ゴブリン・マーケット』における「庭」(吉田尚子)
*T. S. エリオットとアーサー・シモンズ(島田協子)
*16世紀英国における大陸のエンブレムの受容〜ジェフリー・ホイットニーの借用したジョルジェット・ド・モントネのエンブレム(松田美作子)
*ミッシング・リンクを求めて〜『終わりよければすべてよし』に見る道化の変容(小町谷尚子)
*オランダ・シェイクスピア劇〜渡来・翻訳・改作(熊倉麻名)
*イギリス文学のユーモアの伝統に見るユーモリスト・オースティン(中川澄子)
*観察者ファニー・プライスの静かな革命〜『マンスフィールド・パーク』に見るオースティンの革新性(松本祐子)
*ゲイツヘッド邸の遺産〜ジェイン・エアと父権(栗栖美知子)
*『ジェイン・エア』からの眺め〜『ヴィレット』、『嵐が丘』、『アグネス・グレイ』における仕事と結婚(石井明日香)
*シェアード・エクスペリエンス劇団のブロンテ・トリロジー(小池久恵)
*モリーのメッセージ〜エリザベス・ギャスケル『妻たちと娘たち』における新しい娘(川上真巳子)
*『フィーリクス・ホルト』にみる私生児のナラティヴ〜「教養小説」の変形として(中村祐子)
*画家とモデル〜ヘンリー・ジェイムズの「未来のマドンナ」(村上知子)
*ハーディの『帰郷』における悲劇の誕生と進化思想(清宮倫子)
*『キャスターブリッヂの市長』における〈視線〉の表象(野村京子)
*ヴァージニア・ウルフにおける読者意識の変遷(山本優子)
*『ダロウェイ夫人』に見るスノッブと英国社会〜ヒュー・ウィットブレッドをめぐって(奥山礼子)
*『ダロウェイ夫人』における「郊外」(前 協子)
*なぜ奨学金を得たと言わないのか〜ウルフの『灯台へ』における教育と奨学金(井上美雪)
*断片的意識の意味すること〜『かくも悲しい話を……』におけるフォード・マドックス・フォードの語りの本質(松井恭子)
*赤ずきんちゃんの誘惑〜アンジェラ・カーターによる「赤ずきんちゃん」書き換えの功罪(坂田薫子)
*現代スコットランド文学における「想像力」への挑戦〜アレスダー・グレイの『ラナーク』から(茂市順子)
*「語られたこと、あるいは語られなかったこと」〜世界文学の読み方(ダニエル・ガリモア)
*ロジャー・フライのオメガ工房〜感性的「共同体」をめざす芸術実践の試み(加藤明子)
*ベデカーなしでサンタ・クローチェへ〜ラスキン・フォースター・フィレンツェ(川端康雄)
*ドロシー・リチャードスンとツーリズム〜『オーバーランド』(一九二七)考(大道千穂)
*男児用キャラクター子供服〜小公子スーツ(坂井妙子)
*「ネバーランド」のリアリティ〜大英帝国の子どもをめぐる文化の表象(杉村使乃)
*ビアトリクス・ポターの政治活動(三神和子)
【長編】
『網のなか』(1954)/『魅惑者から逃れて』(1956)
『砂の城』(1957)/『鐘』(1958)
『切られた首』(1961)/『野ばら』(1962)
『ユニコーン』(1963)/『イタリアの女』(1964)
『赤と緑』(1965)/『天使たちの時』(1966)
『良きひとと善きひと』(1968)/『ブルーノの夢』(1969)
『かなり名誉ある敗北』(1970)/『ついてない男』(1971)
『ブラック・プリンス』(1973)/『神聖で俗な愛の機械』(1974)
『言葉の子』(1975)/『ヘンリーとケイトー』(1976)
『海よ、海』(1978)/『尼僧たちと兵士たち』(1980)
『哲学者の教え子』(1983)/『善き弟子』(1985)
『本と仲間たち』(1987)/『地球へのメッセージ』(1989)
『緑の騎士』(1993)/『ジャクソンのジレンマ』(1995)
【短編】
『何か特別なもの』(1957)
【戯曲】
『切られた首』(1964)/『イタリアの女』(1968)
『召使たちと雪』(1973)/『三本の矢』(1973)
『アカストス』(1986)/『ブラック・プリンス』(1989)
『ジョアナ・ジョアナ』(1994)/『たった独り』(1995)
【詩】
『四季の鳥』(1978)/『アイリス・マードック詩集』(1997)
年譜/文献案内 ■日本アイリス・マードック学会創設10周年記念出版
■(社)日本図書館協会 選定図書
■アイリス・マードック(1919-99)
アイルランドのダブリンに生まれ、1 歳でイギリスに渡る。『ブラック・プリンス』(1973)でジェイムズ・テイト・ブラック・メモリアル賞、『神聖で俗な愛の機械』(74)でウィットブレッド・メモリアル賞、『海よ、海』(78)でブッカー賞を受賞。
26作の長編小説はいずれもベストセラーとなり、世界各国で翻訳された。その功績により大英帝国勲功賞 (OBE)を授与される。 愛した、書いた、思索した——〈小説を書く哲学者〉の愛に満ちた作品世界。
人と人が理解しあうことの大切さを説き、人間の真の価値とはなにか、ほんとうの愛とはなにかというテーマを追究しつづけたイギリスの作家アイリス・マードック。
翻訳されていない作品も含め、長編全作品(26作)、戯曲、詩を解説・紹介。
難解に思われがちな哲学思想だけではない、プロットの多彩さと豊かなキャラクター造形、華麗な愛に満ちた作品世界を浮かび上がらせるガイドブック。
主な登場人物リスト・詳細な年譜付。
タグ: アイリス・マードック, イギリス文学(評論)
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