ハウスキーパーからワーキングガールまでアメリカ文学にみる女性と仕事

アメリカ文学にみる女性と仕事 ハウスキーパーからワーキングガールまで

野口 啓子 編著, 山口 ヨシ子 編著
四六判 / 287ページ / 上製
定価:2,500円 + 税
ISBN978-4-7791-1141-9(4-7791-1141-2) C0098
奥付の初版発行年月:2006年01月 / 書店発売日:2006年01月31日
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内容紹介

時代・階級・人種・ジェンダー……さまざまな制約のなかで、格闘し、働き、生産した女性たち。「女性と仕事」をテーマに読み直すアメリカ文学のヒロイン像。13人の女性作家の作品から、女性がつねに働き、社会を支えていたことが見える。

■本書で取り上げられる作家・作品■
スーザン・ウォーナー
 『広い、広い世界』
キャロライン・カークランド
 『新しい家庭 続くのはだれ?』
ローラ・インガルス・ワイルダー
 『小さな家』シリーズ
エリザベス・フェルプス
 『エイヴィスの物語』
ウィラ・キャザー
 『ひばりの歌』
フランシス・ケンブル
 『ジョージア州プランテーション滞在記録』
メアリー・チェスナット
 『メアリー・チェスナットの南北戦争』
ハリエット・ジェイコブズ
 『ある奴隷娘の生涯で起こった出来事』
エレン・グラスゴー
 『不毛の大地』
レベッカ・ハーディング・デイヴィス
 『製鉄工場における生活』
ルイザ・メイ・オルコット
 『仕事』
ドロシー・リチャードソン
 『長い一日』
マザー・ジョーンズ
 『自伝』

版元から一言

(社)日本図書館協会 選定図書
■書評……日本経済新聞/生井英考氏(2006年3月19日)
     『週刊読書人』/大串尚代氏(2006年4月14日)
     『英語青年』/藤森かよこ氏(2006年6月号)
     『アメリカ文学研究』/岩田和男氏(2007年44号)

著者プロフィール

野口 啓子(ノグチ ケイコ)

津田塾大学教授。著書『E.A.ポーの短編を読む』(共編著、勁草書房、1999)、『ヒロインから読むアメリカ文学』(共著、勁草書房、1999)、『アメリカ小説の変容』(共著、ミネルヴァ書房、2000)、『ポーと雑誌文学』(共編著、彩流社、2001)、『ヒーローから読み直すアメリカ文学』(共著、勁草書房、2001)など。
訳書『眠れる森の美女にさよならのキスを』(マドンナ・コルベンシュラーグ 著、共訳、柏書房、1996)ほか。

山口 ヨシ子(ヤマグチ ヨシコ)

神奈川大学教授。著書『E.A.ポーの短編を読む』(共編著、勁草書房、1999)、『ヒロインから読むアメリカ文学』(共著、勁草書房、1999)、『ジェンダー・ポリティクスのゆくえ』(共著、勁草書房、2001)、『ポーと雑誌文学』(共編著、彩流社、2001)、『ヒーローから読み直すアメリカ文学』(共著、勁草書房、2001)など。
訳書『歓楽の家』(イーディス・ウォートン 著、共訳、荒地出版社、1995)ほか。

目次

■第1部 誇り高きハウスキーパーから女性芸術家へ
▼「理想の家庭婦人」になるために
  スーザン・ウォーナー『広い、広い世界』(藤井久仁子)
1 家庭小説のベストセラー
2 都会の主婦
3 農家の主婦
4 洗練
5 家庭婦人と経済活動

▼女たちの西部史
  キャロライン・カークランド『新しい家庭 続くのはだれ?』(野口啓子)
1 女性の西部見聞録
2 西部の現実
3 女たちのフロンティア
4 センチメンタル・ウーマンの創造
5 再生されたシャーロット・テンプル

▼荒野に夢をかけた女たち
  ローラ・インガルス・ワイルダー『小さな家』シリーズ(黛 道子)
1 開拓に生きる女たち
2 森に築いた「理想の家」
3 大草原の現実
4 女性が社会で働くとき
5 「小さな家」の大きな意味

▼結婚した画家のアンビヴァレンス
  エリザベス・フェルプス『エイヴィスの物語』(前田陽子)
1 家庭小説の枠を超えて
2 「お上品な伝統」を守る家庭教育への反発
3 画家と結婚生活の両立をめざして
4 後退する芸術活動
5 孤高の存在から平凡な女性へ〜モラルへの固執

▼オペラ歌手を誕生させたもの
  ウィラ・キャザー『ひばりの歌』(渡辺玲子)
1 田舎町の少女〜シーア・クロンボルグ
2 シーアの大都会への道〜シカゴでの格闘
3 現れた救世主〜いばらの道からの脱出
4 オペラ歌手シーアの誕生〜「謎めいた秘密」の正体
5 シーアの結婚〜サプライズ・エンディング

■第2部 南部を証言する女たち 農園主夫人・女性奴隷・女性農園主
▼イギリス女性の奴隷農園体験記
  フランシス・ケンブル『ジョージア州プランテーション滞在記録』(須藤彩子)
1 奴隷農園主との結婚
2 同時代英国人のアメリカ訪問記
3 奴隷農園主夫人に要求されたもの
4 苦闘と挫折〜職業観の変化
5 職業人ケンブルとフランシス・ジュニア

▼サザン・レディの内部告発
  メアリー・チェスナット『メアリー・チェスナットの南北戦争』(種子田 香)
1 百年の眠りから覚めた日記
2 妻の役割
3 黒人という恐怖
4 創作への情熱
5 告発する日記

▼黒人女性がペンを執るとき
  ハリエット・ジェイコブズ『ある奴隷娘の生涯で起こった出来事』(宮津多美子)
1 発掘された黒人女性のスレイヴ・ナラティヴ
2 奴隷少女リンダの幸運と策略
3 ロールモデルとしての祖母マーサ
4 人種差別と経済的自立
5 ジェイコブズが残した「真実」

▼不屈の精神で挑む農場経営
  エレン・グラスゴー『不毛の大地』(藤野早苗)
1 グラスゴーの描く南部の女たち
2 「南部レディ」と自立へ一歩踏みだした女性
3 不毛の地脱出の夢
4 再生への挑戦
5 永続性のある農場主の仕事

■第3部 都市で働く女たち 賃金労働から女性の連帯へ
▼「醜い」女工の美しい秘密
  レベッカ・ハーディング・デイヴィス『製鉄工場における生活』(伊藤淑子)
1 挑発する語り手
2 デボラの密かな恋
3 労働者の希望を阻むもの
4 破壊的な勇気
5 労働者の現実に対する洞察

▼意義ある労働を求めて
  ルイザ・メイ・オルコット『仕事』(羽澄直子)
1 アメリカ女性の自立心
2 仕事選びの現実
3 排除された職業
4 仕事・恋愛・結婚
5 女たちの連帯

▼若い娘が都会で働くとき
  ドロシー・リチャードソン『長い一日』(山口ヨシ子)
1 大都市に引きつけられる女たち
2 白人中産階級女性のニューヨーク
3 工場労働の現実
4 都市の危険と女たちの連帯
5 ワーキングガールにとっての成功とは

▼「もっとも危険な女」の生涯
  マザー・ジョーンズ『自伝』(梅垣代枝野)
1 「泥棒貴族」と「産業奴隷」の時代
2 労働運動家への道
3 労働運動の仕事
4 マザー・ジョーンズの女性観
5 「ほんとうの女」マザー・ジョーンズ

関連書

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