「鼓童うぶすな」を聴く!

2010 年 3 月 31 日 水曜日

弊社社長の実家が佐渡にあることもあって、あの「鼓童」の
公演最終日、国立劇場大ホールのプラチナチケットがまわ
ってきて、社長様御一行とともに行った。
愚生は「鼓童」初体験。加藤泰監督『鬼太鼓座』でその強烈
な太鼓のリズムを知り、朧気に記憶にとどめていて、その後、
「鼓童」として発展し、坂東玉三郎らとのコラボレーションを
テレビ映像で観て知っている程度だった。
われわれ管楽器(金管・木管)をやるフロントマンとしては、
こういうリズム隊とセッションしたいと思うのは当然である。
グイグイと前へ前へとひっぱる太鼓のリズム。普通のドラム
セットは、スネアにタム、バスドラにシンバルにハイハットが
セットされており、それをドラマーが一人で操る。だが、鼓童
は大太鼓、中太鼓、小太鼓、鉦らをそれぞれひとりで叩いて
いるのだ。そりゃ、音量、迫力が違うのはあたりまえです。
エルヴィン・ジョーンズよりもスゴイかもしれません。
ともあれ太鼓は「生」にかぎる。

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[筆・南葵亭樂鈷]

『ドイツのゴシック小説』が「公明新聞」(3/29付)と「図書新聞」(2/20号)にて大きく書評されました!!

2010 年 3 月 30 日 火曜日

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文学史上の地位を占める英国ゴシック小説に比して、質・量ともに遜色ない作品群を生み出しながら、ほとんど顧みられなかったドイツゴシック小説の豊穣な世界!24ページのカラー部分で紹介する著者の古書コレクションも収録。

「膨大な作家・作品を扱った刺激的な研究書―口絵から、魅力的な本である。十八世紀末のドイツ・ゴシック小説などの原典の扉や口絵が、実に二十三ページにわたってすべてカラーで紹介されている。古書の香りまで立ちのぼってくるようで、本好きにはこたえられない。」(公明新聞3/29付・中島芳郎評より)

ミャンマー(ビルマ)で人と協働するゾウ

2010 年 3 月 28 日 日曜日

 ひとつの本の企画を通す(実現させる)のは、大変なことだ。だから、本を作ることに決まったときの喜びは、とても大きい。
 新刊『ゾウと巡る季節』も、振り返ってみると、こうして本当に本の形になったことの喜びを改めてかみしめてしまう。
 
 著者の大西信吾さんから初めて本のイメージ(ラフ)を受け取ったとき、これはかならず良書になると確信した。でも、大判でページも多く、オールカラーの本になるので、資金的に小さな出版社には無理がある。どんなに手がけてみたいと思っても手放さなくてはいけない本もあるのだと思い、大西さんにそう率直に伝えると、自分も一部協力する覚悟があると言ってくださった。大変ありがたい申し出をいただいた。だが、それでもまだ実現できる域には達さなかったので、この際、潔くこの企画を手放し、実現できそうな出版社をご紹介すべく、そのことを彩流社の社長に相談した。すると「すごく良い写真だ。CTP印刷というやり方でいくらか安くできるはずだから、こんなに良い本、あきらめることはないよ」と言われ、それからはいくつもの見積もりをとって実現の道を探った。
 その後も、内容も含めて大西さんといろいろな試行錯誤を重ね、ようやくできあがった。

 
 ミャンマー(ビルマ)というと、どうしても人びとを抑圧する軍事政権で政治的に問題の大きな国というイメージが強い。もちろんそれは単なるイメージではなく事実なのだが、でもその政治的な議論にばかり焦点が当てられる影で、実は、この本で紹介したような、世界に誇れるような持続的な林業が伝統的に行われてきたことは知られていない。
 その担い手となっているのが、この本の主人公であるゾウたちと、小さな人びとだ。
 
 100%飼い慣らされたゾウでもなく(餌付けされているのではないというのが驚きだ)、100%野生でもない。喜び、悲しみ、怒る…多くの読者にとっておそらく全く見たことのない豊かな表情を記録できたのは、大西さんが現地に長年足しげく通い続けたフィールドワーカーだからにほかならない。
 
 皆伐ではありえないこの伝統的でサステナブルなゾウと人との協働の林業の存在を広め守りたいという大西さんの思いを実現するため、いま、いくつかの具体的な方策を検討することになっている。
 そのことは、直接本の売上げには結びつかないことかもしれないが、本がこんなふうに社会的に意味のある方向に向かって歩いていってくれることは、担当編集としては冥利に尽きる。

 谷川俊太郎さんの「ほん」という詩にこんな一節がある。「ほんはほんとうは/しろいかみのままでいたかった/もっとほんとのこというと/みどりのはのしげるきのままでいたかった」。この詩を、大好きなDIVAというバンドが唄うのを聴くと涙が出る。私の編集の師匠であるコモンズの大江さんもいつか言っていたが、「だから意味のある本づくりしかしちゃいけないんだ」。

 
 彩流社のウェブサイト「イベント情報」でもお知らせしているが、この本の出版を記念して、トークショーが開かれるのでぜひ足をお運び下さい。ミャンマーの旅を知り尽くした金澤聖太さんと、大宅賞受賞作家の(前回のブログ「空爆」でもご紹介した)吉田敏浩さんと3人の、ディープなトークになることでしょう!
 なお、本の紹介については、これまで、以下の方々のサイトや番組で取り上げていただいた。有り難い。
 …ということで彩流社の営業部長、ブログ担当の順番を無視してアップしてごめんなさい!(出口)

===トークショー
 大西信吾×吉田敏浩×金澤聖太
「ミャンマー(ビルマ)のゾウと生きる~旅と自然と人びとと」

■2010年4月9日〈金〉19:00~(18:30開場)
☆会 場 ジュンク堂書店新宿店8階喫茶

☆定 員 40名
☆入場料 1,000円(1ドリンク付)
☆受 付 新宿店7階レジカウンターにて。お電話でのご予約も承ります。
ジュンク堂書店新宿店 03‐5363‐1300

===
●エレファント・トーク(動物のプロが集まった動物コンサルタントユニットのサイト)
http://www.elephanttalk.jp/etlog/diary.cgi?no=54

●「ズーエクスプレス」(どうぶつ園ファンのためのサイト「東京ズーネット」が 出しているメールマガジン)
https://www.tokyo-zoo.net/index.html

●NHK WORLD English 「Logging the Myanmar Way」
(※ただし2010年3月28日現在、あと数日しか見ることが出来ません)
http://www.nhk.or.jp/nhkworld/english/movie/findex_asia.html

サックス愛好家たちは過激なイベントを挙行した!

2010 年 3 月 26 日 金曜日

2010年3月13日(ちなみに3月12日は御大パーカーの命日)、

石森管楽器(東京・大久保)の地下ホールで開催された「CPCC
(チャーリー・パーカー・チャレンジング・クラブ)」創立5周年
記念のイベントに行ったのだった。
ここには、故郷の同級生I君(ジャズ唐手家兼館長)が所属しており、
この日は彼が卒業した串本高校吹奏楽部の恩師であるN先生が、娘
同伴(大学院を修了して就職のために上京したばかり)で、また某
大手光学機器メーカーに勤める吹奏楽部の先輩S氏も息子を連れて
応援にやってくるということもあって、強く誘われ、そのためわれ
われの席は地元率ほぼ100%になってしまったのであった。

ともあれ、この「CPCC」は、はっきりいってクレイジーでヘン
タイ(ジャズ界では最高の讃辞)たちの集まりである。K会長はじめ、
完全にあちらにイッてしまった人たちばかりだ。
サックスを何本も所有しているのはあたりまえ。ソプラニーノから
バスサックスまですべてのサックスがあるという。楽器のメーカー
もCP御大が吹いていたプラスチックアルトのグラフトンから、
アメ・セル、キング、マーチン、コーン、ビュシャー、クランポン、
ホルトン、カイルベルスなど、いわゆるビンテージものばかり。
そしてマウスピースもブリルハートのすべての種類を所有している

メンバーもいるという。練習も「7耐」といって延々7時間もスタ
ジオでサックスを吹きまくるというかなりハードな修業も定期的に
ある。要するに、みなサックスが好きなのだ。

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この日の各人のパーカー曲の演奏は、楽器はもちろんいうまでもなく
良いんだけど、みな良い音していた(愚生はパーカー写経からは遠く
離れてしまったなぁ。ひたすらフリーフォームでやっているのだった)。
いずれの日にか、彼らの活動を詳細に紹介する日がくるかもしれない。

【余談】やっぱり、春の椿事か!?

3・22に例によって知人が出店しているので雑司ヶ谷の
「みちくさ市」に行ってきたのだが、古書好きにはジャズ好き
と同じく変人がいるようで、ある古書店では「万引注意事項」
として、たいへん興味深い注意書きが店舗の目立つところに
掲げられている。入店を断る際の理由が具体的に縷々記され
ているのだが、正直なところ「ホンマかいな」と目がテンに
なるものなのだ。とはいえ、こういう人物が出現したからこそ、
文章化し注意を喚起しているのだとは思うが、他人事ゆえか
爆笑だ。

〈服装・頭髪の汚れが常識の範囲を超えているお客様〉
↑古書店にはいるかもしれない。
〈体臭が常識の範囲を超えているお客様〉
↑古書店にはやっぱりいるかもしれない。
〈大きな音を出されるお客様〉
↑古書店で楽器でも練習しているのかもしれない。
〈暴れたり走り回るお客様〉
↑古書店で隠れんぼしたりしているのかもしれない。
〈ずぶ濡れのお客様〉

↑古書店に水垢離した後、入ったのかもしれない。
〈みだらな行為をするお客様〉
↑古書店でAV撮影していたのかもしれない。

[筆・南葵亭樂鈷]

切手が伝える暦と時計の世界史

2010 年 3 月 25 日 木曜日

【日米比較】プロ野球 背番号を楽しむ小事典

2010 年 3 月 23 日 火曜日

【緊急報告】「円生争奪杯」落語会レポート!

2010 年 3 月 18 日 木曜日

2010年3月17日(水)、浅草東洋館で、落語界初の試み、三遊亭円丈、

三遊亭鳳楽による、大名跡「三遊亭円生争奪落語会」が開催された。
そもそもこの企画は円丈師とフジテレビアナウンサー・塚越孝さんとの対話
(フジレビ「お台場寄席」のポッドキャスティング、雑誌「正論」)の際、
円丈師の口から飛び出したものだった。
この取材に同席していた愚生は、まさかこれが実現するなんて思いもよら
なかった。その意味で「新作落語」の総帥・円丈師の企画実現力には驚く
ばかりである。
さて昨晩の落語会だが、異様な空気・雰囲気だった。通常の落語会では
こんなことはまずない。予約券は完売。当日キャンセル待ちのお客さんも

かなりの人数にのぼった。それに加えて、新聞・通信・テレビ局等マスコミ
各社がホール後部に陣取るという凄まじい光景。通路やロビーにも客が
あふれ出し、まさに立錐の余地なし。

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「朝日新聞」(2010・3・18)朝刊1面記事
打ち上げの際、噺家さんに聞いたところ、正月興行でもなかなかこんな
状況はない、とのことだった。
今回の企画は円丈師の仕切りであったので、円丈側のファンが多いかと
思いきや、さにあらず。黒い法被を着た三遊亭鳳楽師のファンもかなりの

人数がやってきていた。
前半戦「どうなる円生激論討論」のコーナーでは、おそらく鳳楽師のファン
であろうと思われる方から痛烈な野次が飛び、それに円丈師が声高に真剣
に応答するという場面もあった。この討論会には漫画家・高信太郎さんも
出ており、「藤子不二雄のように円生A、円生Bの二人円生ではどうか」と
軽口を交えて大いに盛り上げていた。

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中入り後は、飛び入りゲストで川柳川柳師が登場。川柳師も円生一門だった
ため、円生襲名問題には一家言あるのだ。客席を大いに湧かせていた。

そして鳳楽師の「妾馬」、円丈師の「居残り」と長講二席。
落語会が終わって、客出ししてからマスコミ各社による囲み取材。途中、
かつては有名な芸能記者だったH氏からの野次的質問が円丈師に投げ
られ、師もかなり興奮して応答する場面もあった。
ともあれ、落語界初の試みの「円生争奪杯」は大成功だった。
いろいろな意味で「襲名」という問題を、落語界にも一般人にも、そして
円生師の遺族の方にも考えるキカッケをつくったということでは、大いなる
成功だったのではないか。

追記▼今回の落語会に興味を持たれた方はぜひ、円丈師の遺言の書

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『ろんだいえん』を読みください。

[筆・南葵亭樂鈷]

なにやら目白押し?

2010 年 3 月 17 日 水曜日

アジアの本の会のフェアだ、その為の書店との打合せだとか、去年は別担当だったせいでか慣れず、鳥のメジロもどんなのか分からずも今日のタイトルな気持ちですが、フェアは、4/15(木)から「三省堂神保町本店」~4/21(水)頃から「啓文堂神田駅前店」~5/8(土)から「紀伊國屋書店横浜店」~6/10(木)から「紀伊國屋書店新宿南店」~と「時の重なり」が重たく感じられる「リスト作成」が2店重なりぃでの、版元一社単位では考えられない仕事で、「どの本を?どの店で?どの棚で?どの帯で?」と今まで知らなかったことが見えてきた気になることもあり「大変勉強させて頂いている」と思います。ただ、今日の書店さんとの打合せでは、店長さん「いやあ、他の業界のように「マーケティングだなんだ・・・」と言っても、なかなか「書店では実践できませんよ」」(お客さんの層が、時期・棚場所で「頻繁に変わる」ということか」)とのことで、「去年が40万で悪かったから今年は60万、70万希望で、少し「選び方・見せ方変えて」」という別の書店さんの希望も、なんとか反映してリスト作ろうとは思うものの、まだ会員各社の「売れ行き」が「その店」でどうなるかを予想するところまでは、考え及ばず「やはり賭け」(というか「思考停止?」)リストとなってしまうのでは?と怯む思いでいます。本よりも欲求がすぐ満たされる「板チョコ」でもさりげなく忍ばせて「サービスです」と「ポイントサービス」より即効性のある「おまけ」で釣るようなことが必要なのかもしれません。何か「本とセットで売れる「モノ」の力」で本がモノに引っ張られる(付随して売れる)ようなことが、書店の現場では必要なのでしょうが(多分、「現在のモノは=人間という顔・キャラ(クター)」で、それでアジアの本の会でも業界初?の「版元営業担当の顔写真ポップ」で、どうも評判がいいようです(個人的にはあんまり出たくないのがそのまま出て「私の作ったのは「仏頂面」で、会の顧問から「恐いなあ」と言われました))、精神分裂病者は「言葉を物のように扱う」とも言われるため、もしかしたら「分裂病的売上増進ビジネスの勧め」のような気もし、変な幻覚や妄想が出て来ないとも限らない気にもなります。「売上」というのが、「幻覚」に見えてしまうほど「書店経験」がない(「現実」を知らない)のが、弱い点かと思いますが、とにもかくにも「書店提出リスト締切」が迫っているのに、「疲れが出て、気が乗らず」こんな文を書いてしまいました。ということで、今日の曲は癒し系?(玉崎)

オルタナティブ国際政治経済学

2010 年 3 月 15 日 月曜日

C. S. ルイス 霊の創作世界

2010 年 3 月 15 日 月曜日