民団新宿60年の歩み

2009 年 4 月 30 日 木曜日

長篠康一郎と太宰治

2009 年 4 月 28 日 火曜日

最近、太宰治の著作権が切れたようで、大手の出版社以外からも著作が出されるようになり話題になっています。
また、松本清張と共に生誕100年にあたり、続々と関連書が出されています。
このこととは関係ありませんが、ひょんなことから太宰治に関係する本のお手伝いをすることになりました。
小社の組版をやってもらっているNさんは、太宰ファンとして身内では有名ですが、彼女が関係している太宰治研究会の主宰者が亡くなり「追悼集」を出すことになり、印刷の相談を受けました。
その主宰者は長篠康一郎という「怒れる研究者」です。
太宰ファンで長篠康一郎という名前知らない人は、もぐりといわれています。
あの有名な「井伏(鱒二)さんは悪人でした」という太宰治の言葉を、最初に公に書いたのは長篠康一郎さんだったのです。
また、玉川上水で心中した山崎富栄という女性の実像(その墓さえ知られていなかったのです)を、最初に明らかにしたのもこの人だったのです。
「桜桃忌」の裏方を務めながら、「白百合忌」という太宰治と心中した山崎富栄、田部あつみ、小山初代の三人の女性を悼む会を続けられたのも長篠さんだったのです。
世の中には、こういう優れた市井の作家がいることを改めて教えてもらいました。(S)

『ヨーロッパ/ポーランド/ロシア1918-1921』が「歴史地理教育」5月号にて書評されました。

2009 年 4 月 28 日 火曜日

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ポーランドの独立は第一次大戦における大国間の間隙を縫ったものであり、その“夢と現実”。独との休戦協定とパリ平和会議、東方政策と連合国の対応、ソヴィエトとの戦争……ポーランドから見る“激動”の中・東欧の断面史! 

「表題の年代だけでなく、現在に至るまでの、ポーランンドばかりでなく、ヨーロッパ全体に多くの示唆を与える書と感じる。」(「歴史地理教育」5月号より)

「みちくさ市」と給付金

2009 年 4 月 27 日 月曜日

予定では4・25の開催が、雨のため順延されて、
4・26に開催された「みちくさ市」に行った。
雑司ヶ谷の鬼子母神通りは初夏のような陽気だ。
おおくの人たちが各店舗(とはいえ一箱古本市の

ような規模)を流していた。
出店している方はほとんどがなんらかのカタチで
「本」にかかわる仕事をしている人だろう。
やはり「ニオイ」でわかる。

ともあれ、アレも欲しい、コレも買おうでは際限がな
い。なので小生は一点買いにかけた。
それが『ギャグ&ギャグ』(石上三登志+今村昭、
講談社、1985年)である。300円ポッキリ!

ブログの順番が急遽まわってきたこともあって、泥縄

的に引用で逃げる。本書にある桂枝雀師匠のS・R
(ショート落語)を紹介しよう。平岡正明御大が「哲学
的落語家」と呼ぶ、「枝雀」師のS・Rだ。

「おっちゃん、そこのいてんか。ねェ、ボク、日向ぼっこ
してんねん。そこへ立たれたら寒いがな。陰になって。
なァ、おっちゃん、そこのいてェな」
「うん? この犬、いまものいうたんちゃうかいな……。
そんなアホなことあれへんわなァ。犬がものいうたりせえ
へんわなァ」

「おっちゃん。そこのいてちゅうのにィ。寒いがな」
「エッ! 犬がものいうた」
「おとうちゃん、さっきからなにワンワンいうてんのん」

ストレス過多の世。笑いがイチバンである。
というわけで、みなさんのお手元に「給付金」の案内が
届いたころではないでしょうか。使い途はさまざまですが、
「本」を買うか、「寄席」に行くかにつかってみてはいか
がでしょう。
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[筆・南葵亭樂鈷]

アート発見

2009 年 4 月 24 日 金曜日

最近小社の近隣では高層マンションの建設ラッシュが進んでいるが、そのなかでも一際高層なマンションがいよいよ建ちあがり、マンションの下層部分にはパチンコ屋などのテナントが入る準備も着々と進んでいるようだ。
先日そのマンションの前を何気なく歩いていると、「トントントン!」と金槌で硬質の物体を叩く音がする。
よく見ると数人の工事用のヘルメットを被った人がマンション前の広場にしゃがんで、何か彫っているようだ。

じっと目を凝らすと、何か風景のようなものや、人物のようなものを彫っている。
後日、またその前を通りかかったときには、もう彫りの作業は終わったようで、広場にも立ち入ることができるようになったので、作業をしていた場所の近くにいってよく見ると…広場の床に埋まった大理石に思わず見入ってしまった。
美しい!
こんなところにもアートがあり、これを彫った名も無きアーティストたちが確かにいるのだなあ、としばし感慨にふけった。
ただ、これを専門にやっている人がいるとは思えない。彫っていた彼らは芸術大学の学生アルバイトか何かなんでしょうか?
知っている人がいたら教えてください。

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携帯のカメラで撮影したのでよく見えないが…植え込みの左側にある黒光りする石に彫ってある

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力士が描かれている

筆:春日

ジブリ美術館

2009 年 4 月 23 日 木曜日

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井の頭公園にあるジブリ美術館に行ってきた。

http://www.ghibli-museum.jp/

開館当初から気になっていたが、予約制で2ヶ月待ち、3ヶ月待ちと噂されていたため諦めていた。
ところがホームページで調べてみると、1週間先ぐらいなら空いている。最近はこれぐらいらしい。
丁度、予定もなかったので足を運んでみた。

僕ぐらいの世代はジブリとともに育ったといっても過言ではない。
アニメを普段見なかったり、アート系の映画が好きだったりしても、宮崎駿の世界観は抗し難いものがある。
「ラピュタ」や「ナウシカ」には文字通り熱狂し、本当に何度も見た。たぶん小学生になったばかりの頃だ。
「トトロ」は学芸会の劇の題材だったので、死ぬほど見ただろう。10回以上、そう考えると今まで一番見た映画はこれだ。
でも、何といっても好きだったのは「魔女の宅急便」。最近もテレビでやっていたので喰いつくように見てしまった。
大人になってから見た「千と千尋」もなかなかよい、「ポニョ」だってまだ見ていないけど馬鹿にはできない。

夢幻的な世界観の中にふと哀しい現実が忍び寄る。
別な言い方をするならば……
イメージが膨らむときは、どこまでもアナーキーに拡がり、切ない感情が行き交うときは果てしなく寂しい。
そんなおさな子の心象風景のような映像は、見るものを離さない。

なんて褒めすぎだけど、美術館に行った感想は、まあとにかくジブリはよいな、と。

ブログでは中のことには触れません。それぞれ実際に訪れ、それぞれの楽しみ方をしてください。
ただ一点だけ。いまミニ映画館でやっている短編はよかったです。ネコバスとメイのアナザーストーリー。
公開は今だけのようなので、お早めに。

一色

※写真は唯一、撮影が許されていた屋上の廃れたロボット兵

切手が伝える仏像

2009 年 4 月 23 日 木曜日

マンガ原作の書き方

2009 年 4 月 23 日 木曜日

『物語としてのアパート』が「モダンジュース」(第8号)にて紹介、「図書新聞」(4/25付)にて大きく書評されました。

2009 年 4 月 22 日 水曜日

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かつての「アパート」には夢と輝きがあった!
萩原朔太郎、中原中也、青山二郎、森茉莉、寺山修司らが住んだアパートとは…?
文学(詩や小説)、映画、漫画などに登場するアパート、マンション、郊外の団地を手がかりに、日本の近現代における「都市居住」に重要な役割を果してきた「アパート」像に迫る。明治末期の日本に初めて登場した民間のアパートから昭和初期のモダンアパート、木造長屋風アパート、戦後の高級アパート、公団アパート、木賃アパート、マンション、ワンルーム、ルームシェアに至るまでの有名無名の建築群を重層するひとつの系譜として捉え、「アパート」という言葉と現実がどのように社会に受容され大衆化し、そして消費されていったかを明らかにする画期的な論攷。

「洋風の生活がまだ一般的でない時代、公的に計画され、最新の設備によるモダンな暮らしの舞台として建築史に名を残した「御茶ノ水文化アパート」や「同潤会アパート」。あるいは、都市の単身者が、それまでの下宿や間借り暮らしにはないプライベートな空間を獲得したのもアパートなら、戦後の核家族が、清潔で明るい文化的生活の場として憧れた「団地」も、かの「トキワ荘」のように、若者たちが夢をみ、青春を謳歌したのもアパートでした。ここには、萩原朔太郎、青山二郎、中原中也、寺山修二らが住まい、あるいは作品に残したアパートをめぐって、その黎明期から現代にいたるアパートの姿の移りかわりと、住み手の物語が描き出されています。」(「モダンジュース」第8号より)

「やや物語の部分に光を集めすぎたかもしれないが、アトランダムな内容紹介からも、いかに本書がアパートに暮らす人々の心のあり方をすくい取ろうとしているかが伝わるであろう。(図書新聞4/25付より)」

ケベックの女性文学

2009 年 4 月 21 日 火曜日