冷戦

2007 年 6 月 25 日 月曜日

バルサ、バルサ、バルサ!

2007 年 6 月 20 日 水曜日

後ろから読むエドガー・アラン・ポー

2007 年 6 月 20 日 水曜日

イタリア「ケルト」紀行

2007 年 6 月 18 日 月曜日

「日系アメリカ人」の歴史社会学

2007 年 6 月 14 日 木曜日

アメリカ・マイノリティ女性文学と母性

2007 年 6 月 14 日 木曜日

ゲットーを捏造する

2007 年 6 月 13 日 水曜日

『ゲットーを捏造する』表紙
書籍名   : ゲットーを捏造する
(ゲットーヲネツゾウスル)
著者名   : ロビン・D・G・ケリー 著/村田 勝幸、阿部 小涼 共訳(ケリー ジー(G) ディー(D) ロビン(R)/ムラタ カツユキ、アベ コスズ)
発行日   : 2007-04-19
税込価格 : ¥3045
本体価格 : ¥2900
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★歪んだ階級イメージと闘う

CMやMTVで、アメリカの大都市に住む貧しい黒人の若者たちほど危険な存在に描かれる集団はない。荒れたシャッター街の落書きや鉄条網の中のバスケットコートなど、日本のお笑いもなぞるほど嘘くさいいイメージだが、これらは 「イラク戦争のブッシュ」や「靖国神社の小泉」と同じくらいに巧妙に操作されて作り上げられた「悪」の映像なのである。
だが、出来あいのイメージによって路上に放り出される側はたまらない。一九六二年、黒人運動に沸くマンハッタンのハーレムに生まれた著者はその捩れ切った論理をこう描く。
――こうした映像に現れる「麻薬と銃に溺れる黒人たち」を矯正するには、福祉や反差別法を極限まで切り落として自立を促すしかない。それができない者は安らかに刑務所か天国に行ってもらおう。黒人だからといって何の援助もされない社会こそ、キング牧師が夢見たカラーブライント、肌の色によって差別されない素晴らしい世界なのだから。
一握りの「成功した」黒人たちがそう呼びかける。これではキング牧師は棺桶の中で二度殺されるだろう。この逆転した言説や「問題」の捏造を遮う側も曲がりくねらざるをえない。このカーブの連続に耐えよう。ここで思い浮かぶのは、イスラム、北朝鮮、いじめ、ホームレス、フリーターといった「問題」が語られる時のいかがわしさである。
二年前、著者は沖縄の辺野古で基地反対運動に加わる。そして今、火器を携えた掃海艇が密かに冲へ向かう頃どこかで「かりゆしウエア」がコーディネートされ、調査に抵抗する小さなカヌーが蹴散らされた直後に首相のにこやかなクールビズ姿がクローズアップされる。
世界はこうして「捏造」される。非白人に対する差別的なバスのシステムをめぐるロサンゼルス当局との闘いを人種やシェンダーを通した階級支配に対するコミュニティーの抵抗として描くクライマックスが、猛烈に前頭葉を刺激する。
(東京新聞 2007.6.10) 平井 玄(音楽評論家)評

ゲットーを捏造する

2007 年 6 月 13 日 水曜日

『ゲットーを捏造する』表紙
書籍名   : ゲットーを捏造する
(ゲットーヲネツゾウスル)
著者名   : ロビン・D・G・ケリー 著/村田 勝幸、阿部 小涼 共訳(ケリー ジー(G) ディー(D) ロビン(R)/ムラタ カツユキ、アベ コスズ)
発行日   : 2007-04-19
税込価格 : ¥3045
本体価格 : ¥2900
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★黒人を統治する狡猾な構造を暴く 朝日新聞 2007.6.10 山下範久(立命館大学准教授)評
「分割して統治せよ」とは、古今東西、権力の真理だ。被治者間の連帯の不在は権力の養分となる。だが分断を狙う露骨な政策は逆効果だ。そのあからさまな意図への反対に結集して、むしろ連帯は容易になる。裏を返せば、強固な権力の背後には(恣意的なものではなく)自然であるかのように演出された分割の存在が強く疑われる。
本書は、アメリカの都市部における黒人の隔離の構造を問う理論的分析である。「怠惰」「凶暴」「無責任」を再生産する「文化」によって定義された[ゲットー」の表象のなかに、いかに黒人たちが囲い込まれているか。そのことによって、彼らが(政府や大企業などの)権力から受ける不当な仕打ちが、いかに「自然」視されているのか。
そこにメディアを通じたイメージの操作や偏見の再強化があるのはもちろんである。しかし著者がそれ以上に強く批判するのは(しばしば善意の)専門家の言説だ。人種主義者ならざる彼らは、「黒人問題」ではなく、「シングルマザー」や「落書き」や「ドラッグ」といった問題を語る。それは表層においては問題を客観的に観察可能な行動の集合として分析するが、深層においては「問題」としての黒人の隠喩のリストを生成する。つまりそれは人種概念を迂回しつつ、人種偏見を固定化するレトリックなのだ。市場的自由主義を背景として、ここに自己責任(自業自得!)の論理が入り込むと、「ゲットー」は普遍主義的な(差別のないはずの)語りのなかで、矛盾なく隔離される。
この狡猾な分割統治に対して著者は徹底したアイデンティティーの政治を主張する。事態が端的に黒人差別そのものである以上、異議申し立ての根拠は、黒人であることに置くしかないのだ。たとえ個別のアイデンティティー(黒人)を強調することが、表面的には(非黒人との)連帯を阻むかに見えたとしても、普遍主義のレトリックの拒否という一点に結集することで、む
しろ真に普遍主義的な、より深い連帯への道が開けるというのが、自ら「ゲットー」出身である著者の信念であろう。

(朝日新聞 2007.6.10) 山下範久(立命館大学准教授)評

◆読んだことありますか?“還暦”日本国憲法。「あなたは憲法で不自由を感じますか?」

2007 年 6 月 11 日 月曜日

安倍内閣は「戦後レジームの転換」をスローガンに憲法改正を政治日程に乗せると公言し、国民投票法を成立させようとしている。確かに投票法は、手続き法で改正そのものではない。しかしながら、その強引な手法をみると、権力を縛り、国民の権利を保障する憲法の本質と、あるいは手間暇かけて国民的コンセンサスを得るという民主主義の原則に、不自由を感じているのは安倍自民党を頂点とする一部の人たちのようだ。もともと憲法とは国民を守り、国家の目指す形を“宣言”するものである。従って、原則は国民にとって“不自由か否か”が一番に問われる事であり、未来への社会的展望の問題でもある。「普通の国家になる」ということが、遅れをとっている軍事力の展開にのみ偏るとすれば、新時代に対応するという新時代はアメリカ一極集中のアンバランスな世界への追従で、本来の未来世界への可能性を失うであろう。もう一度、日本国憲法を読んでみようではないか。

◆憲法改正を政治日程に載せた安倍自民党、少なくとも憲法精神の一つである“議会制民主主義”の原則だけは遵守されたし。

2007 年 6 月 11 日 月曜日

政治不信の元凶である議員先生方の金銭疑惑やはき違えの“選良”(特権)意識の払拭なしに、絶対多数を武器にゴリ押しとなれば、言うところの“美しい国”は、多数派、権力者が“支配者”として君臨する“物言わぬ、言われぬ民”の国造りとなり果てる