シャンソンのエチュード

2005 年 9 月 30 日 金曜日

シャンソンの四季

2005 年 9 月 30 日 金曜日

少女機械考

2005 年 9 月 29 日 木曜日

編集部だより(No.16 2005・9)

2005 年 9 月 27 日 火曜日

「著者情報」でも少し書きましたが、植垣康博さんの結婚式に出席しましたが、私が座ったテーブルには、勝谷誠彦さんのほかに三浦和義さん、蜷川正大さんらと共に、「オウム真理教」麻原彰晃の主任弁護人の安田好弘弁護士がいました。

安田さんは、最近、『あさま山荘1972』の著者坂口弘さんの再審請求の弁護を引き受けられたということで気になっていました。挨拶程度ですが坂口さんの本を編集したことを話をしました。
今度坂口さんと面会したおりに、会ったことを彼に伝えておきますとのことでした。そういえば、死刑が確定した今、面会出来るのはお母さんと安田さんだけなのですね。
8月に入って、朝日新聞の社会面に麻原彰晃の近況を伝える記事が出ましたが、その内容は安田弁護士の新刊『「生きる」という権利』(講談社)の紹介でもありました。
さっそく買って読みましたが、冒頭の現在弁護を務める麻原関係のところはもちろんですが、山谷暴動や新宿駅西口バス放火事件からはじまって、さまざまな冤罪事件や死刑判決とのかかわり、「全共闘の教祖」滝田修や、日本赤軍の泉水博、丸岡修をはじめとする公安事件など安田弁護士がかかわった裁判の記録に圧倒されてしまいました。
何に圧倒されたかといいますと、仮に結論が同じ死刑判決文でも検察側のストーリーで書かれたものと、弁護側が被告の話をちゃんと聞き取り、それを検証したものとではどう違うのかを地道にやっていった活動の記録でもあったからです。
それは膨大な時間とエネルギーを要するものだけに、お金儲けの弁護士には決してできないだろうし、それは安田弁護士の冤罪や死刑回避のための身を挺した戦いでもあったのです。
なぜそうした弁護活動をやるようになったかについては、『「生きる」という権利』を読まれるとよくわかります。「まえがき」に次のようなことが書かれています。
「いろいろな事件にかかわって、はっきり感じることがある。なんらかの形で犯罪に遭遇してしまい、結果として事件の加害者や被害者になるのは、たいていが「弱い人」たちなのである。私は、これまでの弁護士経験の中でそうした「弱い人」たちをたくさんみてきたし、そうした人たちの弁護を請けてきた。それは、私が無条件に「弱い人」たちに共感をおぼえるからだ。要するに、肩入れせずにはいられないのだ」

冤罪事件として書かれているもののなかに、「宮代町母子殺害事件」というのがあります。この事件については、よく憶えています。80年代の中頃、植垣さんと東京拘置所で面会したり、手紙でやり取りをしているとき、彼からこの事件の被告の手記を読むように勧められたからです。
1980年に埼玉県宮代町で起こった母子殺害事件は、最初、夫が殺害を自白したが、一転否認。同じ頃栃木県日光市で起こった強盗致傷事件で逮捕された村松兄弟が事件の手口が似ていることと、被害者が元の職場が同じであったことから逮捕され、自白、その後否認した事件である。安田弁護士らは冤罪事件であるとして検察側のアリバイ潰し、犯行現場の再現など血のにじむような検証もむなしく98年に最高裁は上告を棄却し、兄の死刑と弟の無期が確定したものである。
この頃何人かの死刑判決を受け、控訴中の被告の原稿を読みましたが、この事件はついに本にすることはありませんでした。
最後に坂口弘さんのあさま山荘事件についても裁判で実質審議はほとんど行われておらず、「事実を検証し直さなければならない」と述べています。
話は一転、野球のことになりますが、今年の夏の甲子園はわが田舎の清峰高校の活躍が話題をよびました。「過疎の地、廃鉱の街からきた学校」、「さわやかな風を大会に吹き込んだ高校」など、さまざまな形容のされ方をしましたが、改めて甲子園大会とは、ふるさとナショナリズムをかき立てるということを知りました。
いままで長崎県の高校が甲子園で話題を呼ぶことがなかったので、そのことに気がつきませんでした。サッカーの地域密着型が、こうした気持ちをうまく取り込んだ方式で成功したことが今回よく理解できました。
小社も『古角(こすみ)イズム―野球王国・和歌山の中興の祖・古角俊郎伝』を出しましたが、この本は、今年の夏の甲子園大会の開会式で、入場行進の先導役を務めた戦前最後の優勝校であった海草中学(現向陽高校)の話しも出てくる野球好きには応えられない本です。
安田弁護士の本を買いにいった時、ふと目にとまった一冊がありました。門田隆将著『甲子園への遺言―伝説の打撃コーチ 高畠導宏の生涯』(講談社)です。同じ野球の本で話題を呼んだ『打撃の神髄―榎本喜八伝』はどういうわけか手が出ませんでしたが、この本はためらいもなく買ってしまい、その日のうちに読んでしまいました。

かつて南海ホークスが野村監督、ブレーザー・ヘッドコーチで「シンキングベースボール」を掲げ、プロ野球に革命を起こした時、28歳でコーチに転身した人です。30年間プロの打撃コーチとして30人以上のタイトルホルダーを育て上げた伝説の人でもありました。
晩年は、コーチ業をしながら通信教育で教師の免許を取り、プロを退団して高校の先生になり、教育者として甲子園を目指そうとしましたが、病に倒れてしまいました。
読売新聞の書評で畑違いの(?)作家逢坂剛がこの本を取り上げていましたが、野球を通してですが、生き方が人に感動を与える数少ない本の1冊だと思います。著者の取材力が光ります。(K.S)

大きい女の存在証明

2005 年 9 月 14 日 水曜日

心をケアする仕事がしたい!

2005 年 9 月 6 日 火曜日

宝塚 ベルばらの時代

2005 年 9 月 5 日 月曜日

ダイヤモンドと火打ち石

2005 年 9 月 2 日 金曜日

『ダイヤモンドと火打ち石』表紙\
書籍名   : ダイヤモンドと火打ち石
(ダイヤモンドトヒウチイシ)
著者名   : ホセ・マリア・アルゲダス 著/杉山晃(スギヤマアキラ) 訳
発行日   : 2005-06-01
税込価格 : ¥2625
本体価格 : ¥2500
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★『読書人』9.2、立林良一
「ラテンアメリカの現代文学が世界的な〈ブーム〉を引き起こしたのは1960年代のことであったが、アルゲダスはそうした〈ブーム〉の先駆的作家として、同じペルー出身の若い世代に少なからぬ影響を与えた。代表作である『深い川』(1958)は、まさに〈ブーム〉の端緒を開いた作品のひとつで、今なお多くの読者に広く読み継がれている。今回の短編集には、『深い川』をはさむ作者の後半生に書かれた全部で11の作品が収められており、同じ訳者によって二年前に紹介された『アルゲダス短編集』の続編と位置づけられる。彼はペルー社会の底辺で暮らすインディオの姿を、様々な物語の中に描き出していくが、それは決して虐げられた者たちの現実を告発するといった外部の視点からではなく、彼らの豊かな感受性に共感し、その思いを自分のものとして語っており、彼の文学が高く評価される理由もまさにその点にある。表題作の中編に描かれているのは、アンデス山脈の「火打ち石とダイヤモンドの山」を削って流れる深い川の谷からやって来たイルマという女性と、彼女に思いを寄せる少し知恵遅れのインディオ、マリアノとの悲劇である。川の流れを髣髴させるケチュア語を話すイルマと、金髪の若い娘アデライダとはペルーの二つの文化圏の象徴であり、農場主ドン・アパリーシオと、ハープ弾きのインディオ、マリアノも、男性優位のマチスモの価値観に立つ支配する側と、それになすすべなく従属させられる側とを体現している。1959年のキューバ革命は、作品発表とまさに同時代の出来事だったが、作者は従属させられる者たちの側に立ちながらも、決して彼らをあからさまに暴\\力に駆り立てたりはしない。しかし「下男の夢」という題名の掌編において発揮された文学的ユーモアは、ある意味で暴力以上に現実を変革する力を秘めているように感じられる。アルゲダスはその数奇な生い立ちによって、支配する側である白人の血を引きながら、ケチュア語を自分の言葉として話し、その言葉の背後にある豊かな精神世界に深く共感することができた。それはスペイン語の中にケチュア語を効果的に交えて語られる文体だけでなく、自然や動植物との交感を描く独特の語り口にもはっきりと現れている。しかし、白人としての肉体とインディオとしての精神の狭間で、どちらの側にも自分の居場所を見出せなかったことは、彼を繰り返し深刻な心の病に苦しませる原因ともなった。本書の最後に収められた4編の連作は、精神科医のすすめで心理療法の一環として、幼いころの性的体験を描き出したものだどいう。心の闇との葛藤が優れた文学作品へと昇華したわけだが、結局彼は58歳のとき自ら命を絶ってしまう。南米のペルーは地理的には日本と遠く隔たった国だが、インカ文明の遺跡がテレビ番組などで取り上げられる機会は決して少なくない。「ラス・ニーティの最期」で描かれているハサミの踊りも、映像的には単に絵になるアンデスの風俗に過ぎないが、アルゲダスの作品からは、それを踊る生身の人間の姿が読む者の心に鮮やかに浮かび上がってくる」

漢字の生態学

2005 年 9 月 1 日 木曜日

『漢字の生態学』表紙\
書籍名   : 漢字の生態学 日本語を鍛える漢字力のために
(カンジノセイタイガク)
著者名   : 川越泰博(アカワゴエヤスヒロ) 著
発行日   : 2005-07-20
税込価格 : ¥2100
本体価格 : ¥2000
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★『東方』295号

「「子子子子子子子子子子子子」は何と読む?竏秩uねこのこのこねこ、ししのこのこしし」。双弓米は何の異名? 無塩バターならぬ「無塩女」って? 蜃気楼(しんきろう)の「蜃」はなんと「大きなはまぐり」。「柿落とし」の「柿」は柿(かき)ならず…(注:ワープロソフトでは、「こけら」と「かき」の違いが表\\現できず)。一つの漢字に多様な読み方・意味があったり、ほんの一画で別物になったり、故事を知ってやっと分かる熟語もあり。知れば知るほど面白さ底無しの漢字の世界を散策する一冊。」(『東京新聞』『中日新聞』8.25) 「漱石が金銭のことを「堵物」と表現した由来(知らなければまるで見当がつかない漢字の異称)、柿(かき)と柿(こけら)の違い(似ているけれども異なる漢字)など、読んで日本語の表\現も鍛えられるエッセイ集」

焼肉横丁を行く

2005 年 9 月 1 日 木曜日

『焼肉横丁を行く』表紙\
書籍名   : オフサイド・ブックス40 焼肉横丁を行く
コリアン・タウンのディープな歩き方
(ヤキニクヨコチョウヲユク)
著者名   : 中山 茂大、チュ・チュンヨン、水野あきら
(ナカヤマシゲタ チュチュンヨン、ミズノアキラ) 共著
発行日   : 2005-07-10
税込価格 : ¥1785
本体価格 : ¥1700
画像をクリックすると紹介文が読めます(注文もできます)。

★『散歩の達人』2005年9月号
「表紙だけ見ると単なる焼肉食べ歩きガイドのようだが、侮るなかれ。上野、大久保、三河島など、各地に散らばるコリアン・タウンの焼肉屋、食材店を訪ね歩くうち、浮かんできたのはコリアン・タウンの形成史、そして在日韓国人・朝鮮人の歴史だった。なぜ下町にコリアン・タウンが多いのか。済州島出身者の在日が多いのはなぜか。アジュンマ(おばちゃん)たちの豪快な笑みに潜む真実に迫る」