太平洋世界の国際関係

2005 年 2 月 28 日 月曜日

ジャポニズム小説の世界

2005 年 2 月 27 日 日曜日

『ジャポニズム小説の世界』表紙\
書籍名   : ジャポニズム小説の世界 アメリカ編
(ジャポニズムショウセツノセカイ)
著者名   : 羽田美也子(ハダミヤコ) 著
発行日   : 2005-02-10
税込価格 : ¥3150
本体価格 : ¥3000
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★毎日新聞 2.27、張 競
「ジャポニズムについでは美術表象との関連で議論されることが多い。だが、欧米の日本趣味は何も美術品に限られたわけではない。ピエール・ロティ『お菊さん』に代表されるように、文学作品も多く書かれていた。しかし、数人を除いて、全体像はほとんど知られていない。著者はそのことに着目し、美術における想像力の往還だけでなく、文学による日本表\象もジャポニズム運動の一環としてとらえた。アメリカ文学に限定したのは考察範囲を特定するほか、ヨーロツパとの比較にも役立った。ジャポニズム研究は異文化交渉の側面に片寄りがちだが、本書の面白いところは、ジャポニズム小説が流行する起因について、アメリカ文化の角度から検討を行ったことだ。19世紀前半のアメリカはヨーロッパよりも識字率が高く、読者の九割を大衆が占めていた。また、「国民」を育てる「母」として、女性にも早くから教育の機会が与えられた。1830年代になると、印刷の機械化によって書物の大量生産が実現し、40年代には早くも廉価本革命が起きた。小説が大衆的娯楽として一大市場を形成するなか、女性はたんに読者ではなく、作家になる道も開かれた。小説を書くことは経済的な利益をもたらした。おりしも、日本に対する大衆的な関心が高まり、この東洋の国を舞台に小説を書けば、商業的に成功する可能性が高い。ジャポニズム小説が流行する背景にはそうした非文学的な要因も介在していた。60年代以降、アメリカでも文学史の読み直しが行われたが、本書はこの問題についてアメリカ人も気付かない視点を示した。ジャポニズム小説を新たに類別し、批評することは、比較文学的な意義のみならず、アメリカの近代精神史を考える上でもヒントになるであろう。『蝶々夫人』の作家ジョン・ルーサー・ロングをはじめ、オノト・ワタンナ、メアリー・フェノロサ、フランセス・リトルなどについては伝記的事実のほか、おもな作品の粗筋が詳細に紹介されていて面自い。翻訳がほとんどなく、原書も入手しにくい現在、資料としても手元に置きたい一冊だ」。

太平洋世界の文化とアメリカ

2005 年 2 月 24 日 木曜日

歴史に魅せられて

2005 年 2 月 18 日 金曜日

「懐かしドラマ」が教えてくれるシナリオの書き方

2005 年 2 月 18 日 金曜日

ジャポニズム小説の世界

2005 年 2 月 14 日 月曜日

新選組多摩党の虚実

2005 年 2 月 12 日 土曜日

『新選組多摩党の虚実』表紙\
書籍名   : 新選組多摩党の虚実 土方歳三・日野宿・佐藤彦五郎
(シンセングミタマトウノキョジツ)
著者名   : 神津陽(コウズアキラ) 著
発行日   : 2004-09-15
税込価格 : ¥1890
本体価格 : ¥1800
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★図書新聞 05.2.12 久保隆

「神津陽の新著だ。神津が長らく日野市に在住していたのを本書ではじめて知った。神津にとって、〈新選組〉は近接したモチーフだったということになる。ところで、わたし(たち)にとって、神津陽という名は、三十数年前、第二次共産主義者同盟叛旗派のイデオローグとして知られている。叛旗派の前身は、共産主義者同盟・三多摩地区委員会であった。いまにして思えば、「多摩」という照合がすでにあったことになる。強い関心をもって本書を読んだ。わたしの気負った視線を外すかのように、神津の筆致は淡々と〈新選組〉の出自と暗部に分け入っていく。一見、郷土史的スタイルを採りながらも、そこには、なるほど神津陽ならではと思わせる論及が散見される。例えば、こんな箇所だ。「新選組についてまとめるに当り、新選組ブームに仮託された今の庶民の為政者への怨念や圧殺された抵抗者へ同調する心の振幅をこそ掘り下げたい。つまり私は為政者には目障りな、現在の政治的無関心や非政治的構\\えの全容を正面から扱いたいのである。(略)ここで問題とする新選組への根本的な〈謎〉は、大多数の新選組ファンに無視されても、特攻隊と同様に組合運動や全共闘などに遭遇し関わらぜるを得なかった経験を持つ、行動的批判者の心情には届くかも知れない。なぜ多摩では百姓の剣術修行が容認されたのか、なぜ新選組は連合赤軍のリンチを思わせる内部粛清を重ね暴力集団として純化したのか、なぜ農家の穀漬し連中が盛名のある浪人連中に対して指導権を握れたのか、なぜ敗北必至の戦闘への転戦を選んだのか等の考察は、未だに不明確な各自の抱える歴史の闇を解く糸口となるかも知れないからだ」」。

プロ野球、今年は本当に大丈夫?(2005.2.10)(news053)

2005 年 2 月 10 日 木曜日

いよいよキャンプが始まった。昨年の球団合併問題から派生した球界の”金属疲労”ともいうべき不祥事と構造的な問題点は、改革への扉を開くことにはなったが、根本的な改革への展望は見えない。従って、キャンプ地での人気も新球団の楽天、新庄人気の日ハム、番長清原などの個人人気に支えられたファン(報道陣)動員の傾向が強い。盟主巨人の観客動員は最高時と比べると見る影もないという。一方、ワールドカップを来年に控えたサッカーは、最終予選が始まり、ナショナリズムを巻き込んだ熱狂的なファン獲得に成功しつつある。世界で活躍する選手が代表のために馳せ参じるシステム。五輪にさえチーム事情を優先させる野球とは大違いである。

アメリカでプロになる!

2005 年 2 月 7 日 月曜日

ジプシー差別の歴史と構造

2005 年 2 月 6 日 日曜日

『ジプシー差別の歴史と構造』表\紙
書籍名   : ジプシー差別の歴史と構造 パーリア・シンドローム
(ジプシーサベツノレキシトコウゾウ )
著者名   : イアン・ハンコック(イアンハンコック) 著
水谷驍(ミズタニ タケシ) 訳
発行日   : 2005-01-25
税込価格 : ¥2940
本体価格 : ¥2800
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★北海道新聞、3.13、織田淳太郎

「「人」を意味するロマ、その民族的総称としてロマニは、インド北部を起源とする単一民族とされているが、著者によると、西暦800年以降に西方への移動を開始して、1100年ごろヨーロッパに流れ着いたといとう。パーリア(社会ののけ者)としてのロマニの悲劇的歴史の第一歩は、ここから始まる。ギリシャ語から派生した異教徒を意味する別称や、エジプト人へのぶべつ感を込めた「ジプシー」という言葉が、いつしか彼らの統一的な呼称となった事実は、このことを雄弁に物語っている。十四世紀から十\\九世紀にかけてのルーマニアでは、「ジプシー奴隷制」を敷き、競り市などでの売買を公然と行った。ナチスドイツは、ロマニをユダヤ人同様「遺伝的に汚染された存在」と定義。50万人がホロコーストの犠牲になったとされているが、著者によるとこの数字は「あまりにも小さくて擁護できない」という。ジプシーの「流浪の民」という牧歌的なイメージは、非ジプシー側の一方的な視点によって植え付けられてきた。「盗みはジプシーの習性」とする観念もまた、同様である。ロマニ出身のロマニ解放運動家の手による本書は、彼らの実像を正確に伝えており、人間社会に深く沈殿する「適者生存主義」の愚劣さを容赦なくあぶり出している」

★共同通信配信、各地方紙
「今では「ロマ」と呼ばれることが多い民族の知られざる抑圧の歴史。自身がロマである言語学者が、差別が再生産される欧米の社会構造に分け入って、冷静に告発する。五世紀にわたって奴隷制下に置かれた歴史。ロマ版ホロコースト「ポライモス」。「ロマンチックな流浪の民」というイメージや「所有という言葉がない」など事実無根の言説─。こうした事象の背景にある、社会の外縁としての「他者」を必要とした差別側の論理を鋭く分析する」

★「東京新聞」「中日新聞」05.2.6
「アメリカ在住のロマニ=ジプシーである著者が、ロマニ迫害の歴史と差別の現実を、深い憤りを込めて告発する論考集。ルーマニアでは十九世紀半ばまで、五百年にもわたって奴隷にされ、ナチス・ドイツの収容所では五十\万人以上が処分されたという。その後も今に至るまで欧米での迫害は続く。彼らはどうしてこうした窮状に陥ったのかを、歴史的、社会心理学的に検討する」。