ウェールズ「ケルト」紀行

2004 年 8 月 30 日 月曜日

『ウェールズ「ケルト」紀行』表紙\
書籍名   : ウェールズ「ケルト」紀行-カンブリアを歩く
(ウェールズケルトキコウ)
著者名   : 武部好伸(タケベヨシノブ) 著
発行日   : 2004-07-10
税込価格 : ¥2415
本体価格 : ¥2300
画像をクリックすると紹介文が読めます(注文もできます)。

★「日経」夕刊・大阪版ほかに『月刊TARU』04年9月号にも紹介あり
例えば映画「ハリー・ポッター」シリーズに出てくる魔法魔術学校の校長や「ロード・オブ・ザ・リング」の魔法使いガンダルフ。彼らのモデルになっているのが「古代ケルト部族の命運をにぎった呪術師であり、天文学者であり、倫理学者であり、裁判官でもある」ドゥルイド僧だという。/本書は、日本人にはいまひとつピンとこないケルト文化を、そんなエピソードで紹介する。/ケルト人は紀元前には全欧州に居住していたものの、ローマ帝国支配、ゲルマン民族移動などの歴史の波にほんろうされながら、次第に辺境に追いやられていった。しかし、キリスト教受容以前のケルトの持つ異教的なにおいは、文化や意識の古層になお残っている。そんな遺風の濃い故地を訪ねるのがライフワークという著者の、これが六冊目となる紀行だ。好意あふれる人々との出会いが楽しい。

日本超古代地名解

2004 年 8 月 24 日 火曜日

イエロー・ペリルの神話

2004 年 8 月 22 日 日曜日

『イエロー・ペリルの神話』表紙\
書籍名   : イエロー・ペリルの神話 帝国日本と「黄禍」の逆説
(イエローペリルノシンワ)
著者名   : 飯倉章(イイクラアキラ) 著
発行日   : 2004-07-30
税込価格 : ¥2625
本体価格 : ¥2500
画像をクリックすると紹介文が読めます(注文もできます)。

★歴史読本 04.10号
「イエロー.ペリル、すなわち「黄禍」とは、日本や中国といったアジア地域の経済的・軍事的な近代化による国力増進を西欧先進諸国にとっての脅威とみる考えであり、そのイメージ全般を指し示す。「黄禍(論)」について語られる時、西欧人の東洋人に対する優越感や差別意識、人種問題をその底硫に見て、白人=加害者、黄色人種=被害者という図式にあてはめて事足れりとする風が見受けられる。しかし、著者は黄禍をめぐるさまざまな社会現象を、その源流に遡りつつ分析し、言説・芝居・寓意固・ジャーナリズムなどにおける具体的諸相をロシア、イギリス、ドイツ、アメリカ、そして日本それぞれの豊富な事例をあげて紹介する。そして黄禍と黄禍に対する反論・反発を含め、ときに国際政治の場で論じられ、B級映画のネタにもなり、高級新聞紙の紙面を飾る一方、煽情的なジャーナリズムの道具ともなる黄禍論の複雑な性格と、従来の固定的なイメージ、すなわち「神話」の解体へと論を進める。専門的知識に裏打ちされながら、平易な語り口の論考である」

★東京新聞 04.8.22

「イエロー・ベリル=黄禍とは、東洋人が白人に及ぼす災禍のことで、中国移民が白人の職を奪うという具体的なものから、西欧が中国や日本に侵略されるというSF的なものまで、さまざまなレベルがある。本書は主に、日本と黄禍論のかかわりを政治学的に考察。黄禍論がヨーロッパではむしろ問題にされていなかったのに対し、日本人の方が過敏に反応してゆがんだ自己像を作り上げたとする」。

韓国陸軍、オレの912日

2004 年 8 月 18 日 水曜日

『韓国陸軍、オレの912日』表紙\
書籍名   : オフサイド・ブックス33
韓国陸軍、オレの912日 いま隣にある徴兵制
(カンコクリクグンオレノキュウヒャクジュウニニチ)
著者名   : チュ・チュンヨン、中山茂太
(チュ・チュンヨン、ナカヤマシゲタ) 著
水野あきら(ミズノアキラ) 絵
発行日   : 2004-06-15
税込価格 : ¥1575
本体価格 : ¥1500
画像をクリックすると紹介文が読めます(注文もできます)。

★『セヌリ』04年11月号
「火山の噴火のように韓国社会を賑わすのが兵役非理事件(ビョンヨクピリサゴン)。今回はドラマ『秋の童話』で一躍有名になったソン・スンホンを始め、多くの俳優・野球選手が兵役逃れをしていたことが発覚、大騒ぎになった。ソ\ン・スホンは謝罪文で、「世間から忘れられてしまうかもしれないと思った」と、動機を告白したが、動きの早い韓国芸能界、ファンが待っていてくれるという保証はないのだ。韓国男児なら誰もがクリアしなければならないのが「徴兵」。韓流の影響もあり、今回の事件は日本でも大きく扱われたので、徴兵制に興味を感じた人も多かったのではないか。そこで、私たちには未知の世界、「徴兵」について書かれた本を紹介しよう。……『韓国陸軍縲怐xは、軍隊生活を体験談とイラストで紹介した「爆笑ノンフィクション」。韓国男子はなぜ「軍隊の話で始まりサッカーの話で終わる」といわれるようになるのか、そんな秘密が解ける強烈な話が満載だ。……新兵訓練が終わり各部署に配属される前に、自殺者の写真を見るのが慣わし。小銃をくわえて自殺、頭部が粉々になった惨い写真の数々が並ぶ。毎年、かなりの兵士が自ら命を絶つ、そんな不気味な現実が韓国軍隊にはある。……(韓国の)徴兵制は一九四四年、日本の手によって施行されたことも記憶にとどめておいてほしい。

★『ダ・カーポ2004年8.18号』
収監者よりも過酷な毎日 韓国・兵役の中の男たち
評者 丸目蔵人 フリーライター

日曜午後ののどかな時間帯、テレビには、なにやら軍服姿のトリオが登場し、軍事教練をネタにしたコントで、盛んに笑いを取っている。といっても、日本で放映されている番組のことではない。韓国の『爆笑オンエアバトル』に相当するバラエティでの一場面だ。
そもそも、韓国ではトンデムン・シジャン(東大門市場〉といった繁華街を歩いていても、軍服姿の若者に頻繁に出くわす。もちろん、彼らがおしゃれでミリタリー・ファッションを着こなしているわけではない。兵役中、外出許可をもらった訓練兵が、しばし羽を伸ばしている日常の光景なのだ。

台湾、シンガポール、タイ。アジアには適齢の男性に兵役義務を課している国が少なくないが、韓国の訓練の厳しさはとりわけ有名。最近の大ヒット映画『シルミド』でも、その壮絶なシゴキは紹介されているが、ネット小説を原作とする恋愛コメディ『猟奇的な彼女』でさえ、脱走兵の願末がエピソードとして・加えられていたことを、この本を読みながら改めて思い出した。
「19歳になったあなたは、一般国民として軍事訓練を受ける義務があります……」
兵務庁からの素っ気ない通知で、否応なく兵役へとかり出された若者たちが、実際どのような体験をするのか? 85年の夏から約2年半〔現在、・兵役は約2年に短縮)、それまでの自由を奪われた著者の苦難の日々がここには図解入りでリアルに紹介されている。
「脳みそ取り出してハイターで洗ってやろうか」
過激な表現でハッパをかけられながら、規律遵守のために、繰リ返される体罰。むさ苦しい男どうしの共同生活は、不恩議とユーモラスな印象を与えるが、それは兵役義務を乗り越えた者ゆえの記憶の美化という自戒もある。
幽霊との遭遇、他愛のない猥談、チョコパイへの執着。そして、愉快な話の合間合間に、明らかにされる真実。適性のない者、不運な者は、ときに過酷な訓練の犠牲となる。
たとえ死亡しても、軍事演習中の場合、兵士への見舞い金はわずか2400円。死亡原因も、他殺が事故死として処理される例があるらしい。
モムチャン。これはひきしまった体を意味する韓国の流行語だが、日本でもブームを巻き起こしている俳優たちのスタイル、さらに精神の素地は、こうした厳しい兵役体験に負う部分もあるのだろう。
一見、軍事マニア向けのようでいて、似て非なる隣国の事情を伝える一冊。エネルギッシュな劇画のように、久々にぐいぐい引き込まれた。

おヨネとコハル

2004 年 8 月 18 日 水曜日

「や」「かな」「けり」捨ててこそ

2004 年 8 月 10 日 火曜日